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複数の表記法が混在するローマ字表記の現状を把握するため、文化庁は今秋にも、国内外のローマ字のつづり方に関する実態調査を始める。11日の文化庁の有識者会議で、実態調査の素案が審議された。
ローマ字表記には、50音の仕組みに沿った「訓令式」(「新宿」の表記例 Sinzyuku)と英語の発音に近い「ヘボン式」(同 Shinjuku)がある。1954年の内閣告示では訓令式が基本とされたが、地名や人名などでヘボン式も広く利用されている。
実態調査では、自治体や企業が用いているローマ字表記を集計する。駅名や企業名、五輪での日本人選手の登録名など幅広く、訓令式とヘボン式の使用状況を確認する予定だ。
文化庁は約70年ぶりの告示改正を検討しており、実態調査の結果を今年度中にまとめ、検討に反映させる見通しだ。