Microsoft Officeを無料で使うには…オンライン版がオススメです

  • 74,053

  • author David Nield - Gizmodo US
  • [原文]
  • ヨコヤマコム
  • X
  • Facebook
  • LINE
  • はてな
  • クリップボードにコピー
  • ×
Microsoft Officeを無料で使うには…オンライン版がオススメです
Image: Microsoft

テック系の仕事をしていると、友人などから質問されることがあります。それは「Microsoft Officeを無料で使う方法はないのか?」というもの。

こうした疑問に対しての最適と思われる解は、「Microsoftの公式オンライン版Officeをウェブブラウザで利用する」です。意外と知られていないこの方法に必要なのは、Microsoftのアカウントインターネットの接続だけです。

当然ですが、Microsoft Office(最近はMicrosoft 365とよばれますが)は有料の製品のため、無料版ではすべての機能を使えるわけではありません。それでもWord、Excel、PowerPointなどのファイルを素早く開いたり、編集したりする場合には、ウェブブラウザでの利用は大いに役立つはずです。

では、Microsoft Officeのウェブブラウザ版の利用方法と使える機能を紹介していきます。

ウェブブラウザ版Officeの始め方

まず、Microsoft 365のオンラインポータルにアクセスします。ここでサインインやMicrosoft 365の製品ページへのリンクと共に、Microsoft 365への無料サインアップが表示されるので、Microsoftのアカウント持っていない場合は作成が可能です。

アカウントを作成(持っている場合はサインイン)すると、Microsoft 365のダッシュボードが表示されます。ここからWord、Excel、PowerPointなどのアプリやOneDriveに保存されているファイルへのアクセスができるというわけです。

microsoft-office-on-the-web-004
Screenshot: Microsoft 365

左に並ぶアプリアイコンを選択すると、ファイルの新規作成メニューが表示され、その下にはすぐにファイルが開けるように「最近開いた項目」が表示されます。さらに新規作成では、Wordの職務経歴書やExcelの簡易請求書などいくつかのテンプレートも使用できます。

さらに自分のPCにあるローカルファイルをアップロードして、ウェブブラウザ上で開くことも可能ですよ。アップロードは「↑」アイコンのボタンからできます。

新しいファイルはそれぞれ新しいタブで開くため、必要に応じて複数のアプリやファイルを同時に作業できます。しかし、各インターフェースは制限があるため、当然その範囲内での機能であることは受け入れる必要があります。

ファイルの編集

Microsoft Office(あるいはMicrosoft 365)の製品版、デスクトップアプリ版を使用したことがある人であれば、ウェブブラウザ版のインターフェースをすぐに使いこなせるでしょう。

機能が表示されるリボンメニューもデスクトップアプリ版と同じように配置されており、アプリごとのUIが再現されています。

また、各ファイルの右上には、コメント機能や別のユーザーとのファイル共有のメニューがあり、このあたりはオンラインではより使い勝手に良さそうに思えます。編集モードや閲覧モードの操作もでき、デスクトップアプリをインストールしている場合はそのメニューからアプリでファイルを開くことも可能です。

microsoft-office-on-the-web-002
Screenshot: Microsoft 365

Officeを初めて使うという方も、デスクトップアプリ版で使い慣れている方でも、主な機能は簡単に使えると思います。わからない場合でも、上部にある検索ボックスに入力することでツール使用のサポートをしてくれますよ。より詳しいサポートが必要な場合はリボンメニューにある「ヘルプ」を試してみてください。

ウェブブラウザ版はかなり優秀で、従来のWord、Excel、PowerPointと同じように選択ドラッグ右クリックメニューなどを使用できます。さらにファイルに変更を加えると自動的に保存され、OneDriveのクラウドに同期もされるため、このあたりはGoogleドキュメントやスプレッドシートなどに慣れている方にとっても操作感が似ていて良いと思います。ファイルをローカルに保存する必要がある場合は「ファイルからダウンロードできますよ。

ウェブブラウザ版でできないこと

Officeのウェブブラウザ版はデスクトップアプリ版を簡素化したものなわけですが、案外と違いに気づかないユーザーも少なくないと思います。

【Word】

とはいえできないことを挙げると、Wordにおいてドキュメント内にグリッド線や列を表示する機能は使えません。

特定のレイアウト機能も使えないものがあります。透かしの挿入テーマの適用ページの色の追加などが使用不可です。また、グラフ参考文献の追加なども機能が制限されており、差し込み印刷などの高度な機能も使えないものがあります。

【Excel】

Excelの場合は、違いを見つけるのはなかなか難しいかもしれません。使っていって高度なツールを使用していくとわかる、という感じだと思います。

例を挙げるなら、グラフの種類が少ないことやデータのインポートオプションが少ないなどがあります。また、選択した範囲に名前を付ける機能もありません。が、こうした機能は割と上級者が使用するものだとは思います。

【PowerPoint】

microsoft-office-on-the-web-003
Screenshot: Microsoft 365

PowerPointの場合も、デスクトップアプリ版と同じように見えると思います。

ウェブブラウザ版では、使用できるアニメーション切り替えが少なくなっています。また、スライドショーの再生方法インポートオプションにも制限はあります。

このように機能の制限や使えないツールやオプションがあるものの、いずれも比較的上級者向けだと思われるものが多いです。そうした方は、やはりデスクトップアプリ版を使用することになるとは思います。

どの程度機能を使えるかを確認するためにも、一度ウェブブラウザ版を使用してみることをおすすめします。なぜなら、アカウントとインターネット接続があれば無料で使えるのですから。

Microsoft Wordが誕生から40年を迎えました

このほどMicrosoft(マイクロソフト)は、まだWindowsすら誕生前のMS-DOSシステムで動作していた「Multi-Tool Word」の誕生40周年...

https://www.gizmodo.jp/2023/11/microsoft-word-is-40-years-young-and-here-to-make-you.html