今季、トレンドの「クラシック・モダン」なメガネ。それは、『婦人画報』2月号でスタイリングを担当してくださった、スタイリスト坂本久仁子さんもおっしゃっていたように、映画に出てくる女優を彷彿とさせる、どこか懐かしい雰囲気のあるメガネです。坂本さんも参考にされるというダイアン・キートンの代表作をはじめ、女優がメガネを掛けた姿が印象的な名画を厳選!女優たちの麗しきメガネ姿とレトロな雰囲気に浸って、「クラシック・モダン」なコーディネイトの参考にしてみては?

1.ダイアン・キートン in “アニーホール”

Photograph, People in nature, Travel, Grass family, Coast, Beach, pinterest

Photofest/アフロ

1977年のウディ・アレン監督作品。大都会ニューヨークに生きる男と女の出会いと別れをコミカルに描くラブ・ストーリーは、ウディ・アレン作品のなかで最も人気があるもののひとつです。注目は、男物ジャケット、ワイシャツにネクタイなどのメンズアイテムを着こなした、ダイアン・キートン演じる主人公のファッションスタイル。当時一世を風靡したことはもちろん、今なお色褪せないタイムレスなおしゃれです。

こちらもジャケットにワイドパンツというトラッドなスタイリング。ボストン形のメガネを合わせることで洗練された印象に仕上げているのが見事。

2.メリル・ストリープ in “プラダを着た悪魔”

Glasses, Sitting, Table, Furniture, Office supplies, Picture frame, Desk, Employment, Publication, White-collar worker, pinterest

Everett Collection/アフロ

2006年公開、ニューヨークの一流ファッション誌のカリスマ編集長のもとで奮闘する主人公の姿が共感を呼んだ大ヒット作。作中の衣装の総額はなんと約一億円ともいわれる、名だたるブランドの洋服を集めた華やかなファッションも魅力のひとつです。

編集長役を務めた、アカデミー賞女優メリル・ストリープが掛けこなすのは、フロントが白でサイドが黒のモダンなメガネ。いくつかのシーンで登場するこのメガネは、紫のニットだけでなく、白シャツやジャケットなど、シンプルな装いをスタイリッシュに引き立てています。

3.ケイト・ブランシェット in “ミケランジェロ・プロジェクト”

Office equipment, Employment, Blazer, White-collar worker, Picture frame, Desk, Job, Writing desk, Transparent material, Official, pinterest

Everett Collection/アフロ

第二次大戦中にナチスドイツから美術品を奪還する作戦を描いた、2015年公開の映画“ミケランジェロ・プロジェクト”より。こちらは実在の人物クレール・シモーヌという女性を演じる、オーストラリア出身の女優ケイト・ブランシェット。繊細なメタルフレームのメガネが、諜報部員顔負けの美術館職員という知的な役柄を絶妙に演出しています。丸メガネを女性らしく掛けこなすおしゃれは、いまの気分にもぴったりです。

4.ゴールディ・ホーン in “ファール・プレイ”

Eyewear, Face, Head, Nose, Glasses, Vision care, People, Eye, Photograph, Monochrome photography, pinterest

Photo by Paramount/Getty Images

コメディエンヌとして人気を博したゴールディ・ホーンが、1978年に出演したサスペンスコメディ“ファール・プレイ”。図書館司書という役どころゆえ、メガネの装いが数多く登場します。こちらの映画館のシーンでも、ニットにトレンチコートというカジュアルな着こなしに、大ぶりの黒縁メガネを合わせて。顔からはみ出すほどの大きさが、チャーミングな印象を際立てています。

5.マリリン・モンロー in “百万長者と結婚する方法”

Eyewear, Vision care, Style, Collar, Monochrome, Portrait, Monochrome photography, Goggles, Vintage clothing, Black-and-white, pinterest

Photo by ullstein bild/ullstein bild via Getty Images

ニューヨークで、大金持ちとの結婚を夢見る3人のモデルたちを描いた、1953年のロマンティック・コメディ映画。なかでもマリリン・モンローは、ど近眼の役で、メガネを掛けていないと失敗ばかりしてしまうという、可愛らしい役です。ゴージャスな彼女の魅力を一層エレガントに見せているのが、目尻の吊り上がったフォックス形のメガネ。ジャケットからドレスまで、さまざまなスタイルに華をプラスしています。レトロなメガネのおしゃれを堪能できる名作です。