ワクチン接種
日本国内の状況は
(2022年7月〜12月)

日本国内では医療従事者や高齢者を対象にしたワクチン接種が進められています。接種のスケジュールや接種状況、接種の課題、接種をめぐる国や自治体の対応など、最新情報をまとめています。

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    接種どうする?進んでいる? オミクロン株対応ワクチン Q&A(12/19)

    2022年12月19日

    新型コロナのオミクロン株対応ワクチン。

    接種はどうしましたか?と街の皆さんに伺うと「重症化しないよう早めに接種しました」という方もいれば「前回、副反応の発熱でつらかったので打ちたくないです」という方もいて、それぞれの考えがあるようです。

    感染者の増加傾向が続く中、厚生労働省は年内に希望する人の接種を終えられるよう進めています。

    ここまでの接種率はどの程度?効果や副反応の最新情報は?Q&Aでまとめました。
    (12月19日時点の情報で更新しました)

    Q.オミクロン対応ワクチン 接種は進んでる?

    A.2022年9月から始まったオミクロン株に対応したワクチンの接種ですが、政府が12月19日に公表した最新のデータによりますと、接種を受けた人は3758万2513人で、接種率は全人口に対する29.8%となりました。

    このうち65歳以上の高齢者に限って見ると、1759万8399人で接種率は49%となっています。

    国は1日100万回を目標として接種を進めていますが、土曜日の接種回数は100万回を超える日があるものの、12月の平日の平均は12月19日時点で67万回ほどとなっています。

    年代別の接種率は以下のとおりです。

    ▽100歳以上 33.79%
    ▽90代 42.07%
    ▽80代 50.49%
    ▽70代 51.55%
    ▽65~69歳 44.07%
    ▽60~64歳 38.84%
    ▽50代 38.75%
    ▽40代 25.32%
    ▽30代 18.10%
    ▽20代 14.66%
    ▽12~19歳 16.38%

    70代、80代は50%を超えていますが、特に若い世代の接種率が伸び悩んでいる状況が伺えます。

    Q.ワクチンの効果はどのくらいなの?

    A.オミクロン株に対応したワクチンは、国内や海外で行われた分析の結果、「BA.5」に対して発症を防ぐ効果が示されています。

    さらに専門家は、今後拡大が懸念される「BQ.1」系統などの新たな変異ウイルスに対しても重症化を防ぐ効果が期待できるとしています。

    《「BA.5」に対する効果》

    国立感染症研究所は、「BA.5」の感染が主流だった2022年9月から11月にかけて医療機関を受診した人を対象にワクチンの効果を分析した結果を発表しました。

    関東地方の10の医療機関で新型コロナの検査を受けた16歳以上の約4000人を対象に、検査で陽性だった人と陰性だった人のワクチンの接種歴を比べ、従来型のワクチンを2回以上接種した上でオミクロン株対応ワクチンを接種した人の発症を防ぐ効果は、71%だったということです。

    また、CDC=アメリカ疾病対策センターは、オミクロン株対応ワクチンの効果を、2022年9月から11月にかけてのデータで分析しました。

    その結果、従来型のワクチンを接種してから8か月以上たってオミクロン株対応ワクチンを接種した場合の発症を防ぐ効果は、以下のとおりでした。

    ▽18~49歳 56%
    ▽50~64歳 48%
    ▽65歳以上 43%

    《「BQ.1」系統に対する効果》

    今後、拡大が懸念される「BQ.1」系統など新たな変異ウイルスに対するオミクロン株対応ワクチンの効果についても報告が出始めています。

    また、「メッセンジャーRNAワクチン」を製造、販売している製薬会社は、オミクロン株に対応したワクチンは「BQ.1」系統にも効果が期待できるとするデータを発表しています。

    ファイザーは、55歳以上を対象に調べた結果として「BA.5」対応のワクチンを追加接種したあとでは「BQ.1.1」に対する中和抗体の値が8.7倍になった一方、従来型のワクチンを追加接種したあとでは1.8倍だったとして、オミクロン株に対応したワクチンのほうが効果が高いとしています。

    モデルナも、「BA.5」対応のワクチンは「BQ.1.1」に対しても強い中和活性を示したと発表しています。

    一方、ワクチンの効果が低下する可能性を示唆する研究もあります。

    アメリカ・コロンビア大学などのグループが科学雑誌の「セル」に12月に発表した研究によりますと、従来型のワクチンを3回接種し、その後、オミクロン株対応のワクチンを追加で接種した場合の中和抗体の値は、「BQ.1.1」に対しては従来型のウイルスへの値と比べ41分の1になっていたということです。

    グループは「感染しやすくなっている可能性はあるが、重症化を抑える可能性や後遺症のリスクを下げる可能性は、引き続き示されている」としています。

    専門家 “重症化を抑える有効性のあるワクチン”

    臨床ウイルス学が専門でワクチンに詳しい北里大学の中山哲夫特任教授は「抗体のレベルが下がっているからといって、新たな変異ウイルスに対してワクチンの効果がなくなるわけではない。抗体のほかに、細胞性免疫といって感染した細胞をやっつける力もワクチンの接種で押し上げられる。今後、新たな変異ウイルスが増えていく中でも、重症化を抑えるという点で有効性のあるワクチンだと思う」と話しています。

    Q.副反応は?

    A.12月16日、「BA.1」に対応するワクチンの副反応について従来型のワクチンと比較した分析の結果を厚生労働省の研究班が発表しました。

    分析の結果から「副反応が起きる割合に大きな差はない」としています。

    研究班は▽「BA.1」対応ワクチンの3回目~5回目の追加接種と▽従来型ワクチンの3回目の追加接種について、接種から1週間までに副反応が起きた割合を比較・分析しました。

    結果を副反応の症状ごとにまとめました。

    『全身のけん怠感』
    ▽従来型ワクチン
    ファイザー 69%
    モデルナ 75.6%
    ▽「BA.1」対応ワクチン
    ファイザー 64.6%
    モデルナ 77.8%

    『頭痛』
    ▽従来型ワクチン
    ファイザー 55.1%
    モデルナ 64.5%
    ▽「BA.1」対応ワクチン
    ファイザー 43.7%
    モデルナ 60%

    『37度5分以上の発熱』
    ▽従来型ワクチン
    ファイザー 39.7%
    モデルナ 62.9%
    ▽「BA.1」対応ワクチン
    ファイザー 29.1%
    モデルナ 53.3%

    研究班は、「BA.1」対応ワクチンの調査対象者は従来型と比べてまだ少ないものの、現時点では副反応が起きる割合に大きな差はないとしています。

    Q.接種会場・予約の空きもある?

    A.各地の接種会場を取材すると、週末を中心に予約が埋まる日も増えている一方で、まだ枠に余裕がある日もあるといった状況が伺えます。

    東京・千代田区にある自衛隊の大規模接種会場では、月曜から土曜までの6日間で計6000人分の予約枠を設けていて、どこに住んでいる人でも接種を受けることができます。

    11月初めごろから予約が増えはじめ、週末を中心に予約が埋まる状況が続いています。

    接種に訪れた横浜市に住む40代女性は「年を越す前に受けておこうと思いました。住んでいる場所の制限がないので助かりました」と話していました。

    会場では12月19日の週に年内最後の予約を受け付ける予定で、会場の責任者は「月曜日の午後3時に翌週分の予約ができるようになるので早めに予約してほしい」と話していました。

    また、都内4か所に設置されている東京都の大規模接種会場では、事前に予約した人と予約していない人をあわせて1日最大7800人が接種できます。

    11月から接種に訪れる人が増えたため、予約枠を多めに設定する日が増えているといいます。

    12月19日の時点では予約を受け付けるホームページには予約枠が50以上空いている日もまだありました。

    都の担当者は「人の移動が多くなる年末年始に備え希望する人が年内に接種できるよう予約枠を調整しています。5分おきに予約状況を更新しているのでこまめにホームページを確認してほしい」と話していました。

    Q.接種について街の人たちは?

    A.オミクロン株対応ワクチンの接種について、東京・渋谷で聞きました。

    打った人、打っていない人、それぞれの考えがあるようです。

    60代の会社員男性は「感染して他人にうつして迷惑がかかってはいけないので、ワクチンは半年に1度のペースで毎回打ち、オミクロン株対応のものも接種済みです」と話していました。

    29歳の会社員の男性は「ワクチンはこれまで3回接種しましたが、オミクロン株対応はまだ打っていません。副反応で39度を超える熱が数日続いて寝込んだ経験があり、同じようなことは嫌なので、できれば打ちたくありません。年末年始は実家に帰省するつもりでしたが、やめておとなしく自宅で過ごそうかと考えています」と話していました。

    18歳の会社員の女性は「ワクチンはこれまで3回打っていますが、それでも最近コロナにかかってしまい、継続して打たないとだめかなと思うようになりました。忙しくてなかなか時間がとれませんが、オミクロン株対応も接種したいです」と話していました。

    一方、一緒にいた18歳の女性は「ワクチンは一度も接種したことがありません。父からワクチンの副反応が出た話を聞いて、仕事を休みたくないので今後も打たないと思います」と話していました。

    Q.国の接種計画・体制は?

    A.オミクロン株対応のワクチンについて、厚生労働省は希望する人が年内に接種を終えられるよう体制の整備を進めています。

    2022年9月20日から「BA.1」対応のファイザーとモデルナのワクチンの接種が始まっています。

    このあと「BA.5」対応のファイザーとモデルナのワクチンの接種も始まり、接種の対象はいずれも12歳以上からとなっています。

    当初は「少なくとも5か月」と定められていた前回の接種からの間隔は「少なくとも3か月」に短縮され、9月までに従来型のワクチンを接種したすべての人が希望すれば年内に打てることになりました。

    厚生労働省は対象となる人の数を約1億人と想定し、1億209万人分のワクチンを自治体に配送することにしていて12月19日の週のうちに対象者の接種に必要な量が届く見通しです。

    また、大学や企業で接種できる「職域接種」も行われていて、12月14日までに951の会場から申し込みがあったということです。

    厚生労働省は全国の自治体に対して、予約状況を踏まえて接種枠を拡大するよう求めるほか、若い世代が接種できるよう夜間・休日の接種や副反応で体調を崩した場合に活用できる休暇制度の周知を進めることにしています。

    Q.専門家は?

    A.厚生労働省の専門家で作る分科会の委員で、感染症とワクチンに詳しい川崎医科大学の中野貴司教授に聞きました。

    中野教授は現在の接種率について「全体の接種率が低いのは事実で、これまでの接種で発熱や頭痛などの副反応が出たことで4回目、5回目の接種をためらう人もいる」と指摘しています。

    一方で、ワクチンには重症化予防効果とともに発症や感染を予防する効果もあるとして「年末年始は移動も増えて人との接触が増える時期なので、特に前回の接種からの期間が長くたっている人や接種回数が不十分な人は接種を検討してほしい」と話していました。

    そのうえで「接種後に体調が悪くなるケースもあるのが事実で、接種するかどうか判断する際にはかかりつけ医などに相談してほしい」としています。

    Q.一方で、従来型ワクチンの接種はもうすぐ終わるの?

    A.厚生労働省は今のところ、2023年3月までで従来型ワクチンの無料の接種を終える予定だとしています。

    オミクロン株に対応したワクチンの接種は従来型のワクチンを少なくとも2回接種した人たちが対象ですが、その従来型ワクチンの供給は年内で終わる予定です。

    厚生労働省は自治体に対して希望する人は年内に接種を済ませるよう呼びかけるよう求めています。

    東京・江東区では12月17日、従来型ワクチン接種の60人分の予約枠に対して12歳から90代までの59人が訪れて接種を受けていました。

    2022年10月にかけては従来型ワクチンの1回目と2回目の接種希望者は減っていたものの11月からは増えていて、予約枠もほぼ満員だということで12月20日からは4日間予約枠を広げて対応することにしたということです。

    区によりますと、コロナに感染したため接種を先延ばしにした人や、新たに接種対象の12歳を迎えた子どもなどが接種に訪れているということです。

    接種した12歳の男の子の母親は「1回目と2回目のワクチンがもう打てなくなると聞き、打ちに来ました。有料化になったら困るので今打ててよかった」と話していました。

    従来型のワクチンはおととし2月から接種が始まりましたが、ことし11月以降、再び接種が増えていて、12月19日時点で1回目と2回目接種で11月15日までの1か月間が平均で1日4000回ほどだったのに対し、12月15日までの1か月間では平均で1日7400回ほどになっているということです。

    国は年内に自治体に供給した従来型ワクチンの無料での接種を2023年3月までは行うことにしています。

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    オミクロン株対応ワクチン 国内の接種率29.8%(12/19)

    2022年12月19日

    新型コロナウイルスのオミクロン株に対応したワクチンの接種を受けた人の数は、国内で3758万人余り、割合は29.8%となりました。

    オミクロン株に対応したワクチンの接種は、従来のワクチンで2回目までを終えた12歳以上の人を対象に9月から始まり、厚生労働省は年内に希望する人への接種を行うとしています。

    政府が12月19日公表した最新の状況によりますと、これまでに国内でオミクロン株に対応したワクチンの接種を受けた人は3758万2513人で、全人口に対する接種率は29.8%となりました。

    このうち、65歳以上の高齢者は1759万8399人で、接種率は49%でした。

    従来のワクチンやオミクロン株対応ワクチンでこれまでに接種を受けた人は、
    ▽1回目では1億449万1862人(全人口の81.4%)
    ▽2回目では1億306万8794人(全人口の80.4%)
    ▽3回目では8491万1922人(全人口の67.4%)
    ▽4回目では5291万1168人
    ▽5回目では1833万7657人
    となっています。

    また、5歳から11歳の子どもを対象にした従来のワクチンの接種のうち、
    ▽ことし9月から始まった3回目の接種を受けた人は、50万2404人で、全体の6.9%でした。
    ▽1回目を受けた人は、171万7863人で、全体の23.5%、
    ▽2回目の接種を受けた人は、163万9655人で、全体の22.4%でした。

    このほか、10月から始まった生後6か月から4歳の乳幼児を対象にした従来のワクチンの接種で、1回目の接種を受けた人は7万8929人でした。

    実際はこれ以上に接種が進んでいる可能性があり、今後、増加することがあります。

    都道府県ごとの人数と割合

    ワクチン接種を受けた都道府県ごとの人数と割合です。
    12月19日時点で次のようになっています。

    【北海道】
    ▽1回目を終えた人が426万4819人(82.3%)
    ▽このうち2回目も終えた人は420万6042人(81.17%)
    ▽3回目を受けた人は362万4189人(69.94%)
    ▽4回目を受けた人は243万3869人(46.97%)
    ▽5回目を受けた人は74万5022人(14.38%)

    【青森県】
    ▽1回目を終えた人が107万9742人(86.89%)
    ▽このうち2回目も終えた人は106万7019人(85.87%)
    ▽3回目を受けた人は92万5693人(74.5%)
    ▽4回目を受けた人は64万1808人(51.65%)
    ▽5回目を受けた人は17万2528人(13.88%)

    【岩手県】
    ▽1回目を終えた人が104万3749人(86.54%)
    ▽このうち2回目も終えた人は102万9743人(85.38%)
    ▽3回目を受けた人は91万8372人(76.14%)
    ▽4回目を受けた人は65万7534人(54.52%)
    ▽5回目を受けた人は22万6307人(18.76%)

    【宮城県】
    ▽1回目を終えた人が191万4500人(84.4%)
    ▽このうち2回目も終えた人は188万2718人(83.0%)
    ▽3回目を受けた人は160万2227人(70.64%)
    ▽4回目を受けた人は101万7674人(44.87%)
    ▽5回目を受けた人は33万6306人(14.83%)

    【秋田県】
    ▽1回目を終えた人が84万1746人(88.01%)
    ▽このうち2回目も終えた人は83万2889人(87.08%)
    ▽3回目を受けた人は75万6316人(79.08%)
    ▽4回目を受けた人は55万4944人(58.02%)
    ▽5回目を受けた人は13万3104人(13.92%)

    【山形県】
    ▽1回目を終えた人が91万8990人(87.01%)
    このうち2回目も終えた人は91万569人(86.22%)
    ▽3回目を受けた人は81万1563人(76.84%)
    ▽4回目を受けた人は56万5599人(53.55%)
    ▽5回目を受けた人は19万697人(18.06%)

    【福島県】
    ▽1回目を終えた人が157万9604人(85.82%)
    ▽このうち2回目も終えた人は156万2053人(84.87%)
    ▽3回目を受けた人は136万9757人(74.42%)
    ▽4回目を受けた人は94万6149人(51.41%)
    ▽5回目を受けた人は29万1022人(15.81%)

    【茨城県】
    ▽1回目を終えた人が244万6057人(84.63%)
    ▽このうち2回目も終えた人は241万6171人(83.59%)
    ▽3回目を受けた人は206万9773人(71.61%)
    ▽4回目を受けた人は135万3969人(46.84%)
    ▽5回目を受けた人は49万1078人(16.99%)

    【栃木県】
    ▽1回目を終えた人が161万5230人(83.15%)
    ▽このうち2回目も終えた人は159万6483人(82.19%)
    ▽3回目を受けた人は138万820人(71.08%)
    ▽4回目を受けた人は90万601人(46.36%)
    ▽5回目を受けた人は31万8025人(16.37%)

    【群馬県】
    ▽1回目を終えた人が159万204人(81.82%)
    ▽このうち2回目も終えた人は156万6746人(80.61%)
    ▽3回目を受けた人は134万4673人(69.19%)
    ▽4回目を受けた人は82万8472人(42.63%)
    ▽5回目を受けた人は28万4856人(14.66%)

    【埼玉県】
    ▽1回目を終えた人が608万6522人(82.41%)
    ▽このうち2回目も終えた人は600万1602人(81.26%)
    ▽3回目を受けた人は504万1261人(68.26%)
    ▽4回目を受けた人は308万6499人(41.79%)
    ▽5回目を受けた人は107万7989人(14.6%)

    【千葉県】
    ▽1回目を終えた人が519万6381人(82.34%)
    ▽このうち2回目も終えた人は513万4452人(81.36%)
    ▽3回目を受けた人は438万3382人(69.46%)
    ▽4回目を受けた人は269万6251人(42.72%)
    ▽5回目を受けた人は93万5943人(14.83%)

    【東京都】
    ▽1回目を終えた人が1119万259人(81.12%)
    ▽このうち2回目も終えた人は1104万9067人(80.1%)
    ▽3回目を受けた人は913万1263人(66.19%)
    ▽4回目を受けた人は530万5131人(38.46%)
    ▽5回目を受けた人は207万1419人(15.02%)

    【神奈川県】
    ▽1回目を終えた人が752万9894人(81.71%)
    ▽このうち2回目も終えた人は744万4767人(80.79%)
    ▽3回目を受けた人は622万46人(67.5%)
    ▽4回目を受けた人は371万7136人(40.34%)
    ▽5回目を受けた人は135万8778人(14.75%)

    【新潟県】
    ▽1回目を終えた人が188万1160人(85.97%)
    ▽このうち2回目も終えた人は185万2072人(84.64%)
    ▽3回目を受けた人は165万992人(75.45%)
    ▽4回目を受けた人は115万2846人(52.68%)
    ▽5回目を受けた人は35万9504人(16.43%)

    【富山県】
    ▽1回目を終えた人が88万4686人(85.29%)
    ▽このうち2回目も終えた人は87万7802人(84.63%)
    ▽3回目を受けた人は74万3608人(71.69%)
    ▽4回目を受けた人は48万861人(46.36%)
    ▽5回目を受けた人は18万2472人(17.59%)

    【石川県】
    ▽1回目を終えた人が92万6883人(82.43%)
    ▽このうち2回目も終えた人は91万6652人(81.52%)
    ▽3回目を受けた人は76万9577人(68.44%)
    ▽4回目を受けた人は48万8100人(43.41%)
    ▽5回目を受けた人は16万4591人(14.64%)

    【福井県】
    ▽1回目を終えた人が64万1463人(83.57%)
    ▽このうち2回目も終えた人は63万5460人(82.79%)
    ▽3回目を受けた人は53万5299人(69.74%)
    ▽4回目を受けた人は34万2250人(44.59%)
    ▽5回目を受けた人は11万502人(14.4%)

    【山梨県】
    ▽1回目を終えた人が67万3560人(82.52%)
    ▽このうち2回目も終えた人は66万6046人(81.6%)
    ▽3回目を受けた人は56万3381人(69.02%)
    ▽4回目を受けた人は36万2908人(44.46%)
    ▽5回目を受けた人は12万2592人(15.02%)

    【長野県】
    ▽1回目を終えた人が170万8457人(83.08%)
    ▽このうち2回目も終えた人は168万7731人(82.07%)
    ▽3回目を受けた人は148万8176人(72.36%)
    ▽4回目を受けた人は100万9305人(49.08%)

    ▽5回目を受けた人は37万1519人(18.07%)

    【岐阜県】
    ▽1回目を終えた人が164万7026人(82.49%)
    ▽このうち2回目も終えた人は163万4924人(81.89%)
    ▽3回目を受けた人は139万1401人(69.69%)
    ▽4回目を受けた人は90万822人(45.12%)
    ▽5回目を受けた人は38万3406人(19.2%)

    【静岡県】
    ▽1回目を終えた人が310万6078人(84.9%)
    ▽このうち2回目も終えた人は307万4806人(84.05%)
    ▽3回目を受けた人は254万8343人(69.66%)
    ▽4回目を受けた人は158万1316人(43.23%)
    ▽5回目を受けた人は50万5320人(13.81%)

    【愛知県】
    ▽1回目を終えた人が593万8928人(78.89%)
    ▽このうち2回目も終えた人は584万170人(77.57%)
    ▽3回目を受けた人は481万5340人(63.96%)
    ▽4回目を受けた人は273万7549人(36.36%)
    ▽5回目を受けた人は86万9019人(11.54%)

    【三重県】
    ▽1回目を終えた人が145万9869人(81.79%)
    ▽このうち2回目も終えた人は144万5988人(81.01%)
    ▽3回目を受けた人は120万7278人(67.64%)
    ▽4回目を受けた人は74万7399人(41.87%)
    ▽5回目を受けた人は22万4147人(12.56%)

    【滋賀県】
    ▽1回目を終えた人が114万8674人(81.17%)
    ▽このうち2回目も終えた人は113万7242人(80.36%)
    ▽3回目を受けた人は93万5142人(66.08%)
    ▽4回目を受けた人は56万3244人(39.8%)
    ▽5回目を受けた人は19万7739人(13.97%)

    【京都府】
    ▽1回目を終えた人が200万2016人(79.72%)
    ▽このうち2回目も終えた人は197万3430人(78.58%)
    ▽3回目を受けた人は161万8902人(64.46%)
    ▽4回目を受けた人は97万2747人(38.73%)
    ▽5回目を受けた人は34万8893人(13.89%)

    【大阪府】
    ▽1回目を終えた人が680万4385人(77.32%)
    ▽このうち2回目も終えた人は672万1624人(76.38%)
    ▽3回目を受けた人は535万7918人(60.88%)
    ▽4回目を受けた人は310万4555人(35.28%)
    ▽5回目を受けた人は104万4197人(11.86%)

    【兵庫県】
    ▽1回目を終えた人が437万4650人(79.7%)
    ▽このうち2回目も終えた人は432万6399人(78.83%)
    ▽3回目を受けた人は354万7693人(64.64%)
    ▽4回目を受けた人は214万9731人(39.17%)
    ▽5回目を受けた人は73万6845人(13.43%)

    【奈良県】
    ▽1回目を終えた人が108万3062人(81.12%)
    ▽このうち2回目も終えた人は107万2730人(80.34%)
    ▽3回目を受けた人は89万3070人(66.89%)
    ▽4回目を受けた人は57万4500人(43.03%)
    ▽5回目を受けた人は22万1450人(16.59%)

    【和歌山県】
    ▽1回目を終えた人が73万7167人(78.86%)
    ▽このうち2回目も終えた人は72万8883人(77.98%)
    ▽3回目を受けた人は62万524人(66.38%)
    ▽4回目を受けた人は39万7830人(42.56%)
    ▽5回目を受けた人は14万2085人(15.2%)

    【鳥取県】
    ▽1回目を終えた人が43万9094人(79.6%)
    ▽このうち2回目も終えた人は43万4110人(78.7%)
    ▽3回目を受けた人は36万9656人(67.01%)
    ▽4回目を受けた人は24万2520人(43.97%)
    ▽5回目を受けた人は9万4098人(17.06%)

    【島根県】
    ▽1回目を終えた人が55万7230人(83.65%)
    ▽このうち2回目も終えた人は54万9191人(82.44%)
    ▽3回目を受けた人は47万3259人(71.04%)
    ▽4回目を受けた人は31万6089人(47.45%)
    ▽5回目を受けた人は8万8914人(13.35%)

    【岡山県】
    ▽1回目を終えた人が149万7171人(79.67%)
    ▽このうち2回目も終えた人は146万8875人(78.17%)
    ▽3回目を受けた人は125万1874人(66.62%)
    ▽4回目を受けた人は77万5533人(41.27%)
    ▽5回目を受けた人は24万9182人(13.26%)

    【広島県】
    ▽1回目を終えた人が221万9334人(79.58%)
    ▽このうち2回目も終えた人は219万3621人(78.66%)
    ▽3回目を受けた人は181万3031人(65.01%)
    ▽4回目を受けた人は114万7329人(41.14%)
    ▽5回目を受けた人は40万2254人(14.42%)

    【山口県】
    ▽1回目を終えた人が110万5036人(82.44%)
    ▽このうち2回目も終えた人は108万3119人(80.8%)
    ▽3回目を受けた人は94万6493人(70.61%)
    ▽4回目を受けた人は65万9922人(49.23%)
    ▽5回目を受けた人は25万3499人(18.91%)

    【徳島県】
    ▽1回目を終えた人が58万9341人(81.11%)
    ▽このうち2回目も終えた人は58万2685人(80.2%)
    ▽3回目を受けた人は49万7174人(68.43%)
    ▽4回目を受けた人は31万1738人(42.91%)
    ▽5回目を受けた人は9万9531人(13.7%)

    【香川県】
    ▽1回目を終えた人が76万9021人(79.7%)
    ▽このうち2回目も終えた人は76万1608人(78.93%)
    ▽3回目を受けた人は64万1430人(66.48%)
    ▽4回目を受けた人は39万9164人(41.37%)
    ▽5回目を受けた人は10万7650人(11.16%)

    【愛媛県】
    ▽1回目を終えた人が109万5676人(81.68%)
    ▽このうち2回目も終えた人は108万6205人(80.97%)
    ▽3回目を受けた人は92万4182人(68.89%)
    ▽4回目を受けた人は60万3646人(45.0%)
    ▽5回目を受けた人は23万7935人(17.74%)

    【高知県】
    ▽1回目を終えた人が55万7906人(80.51%)
    ▽このうち2回目も終えた人は55万996人(79.52%)
    ▽3回目を受けた人は46万1897人(66.66%)
    ▽4回目を受けた人は32万722人(46.29%)
    ▽5回目を受けた人は12万442人(17.38%)

    【福岡県】

    ▽1回目を終えた人が408万6210人(79.99%)
    ▽このうち2回目も終えた人は400万8555人(78.47%)
    ▽3回目を受けた人は326万1693人(63.85%)
    ▽4回目を受けた人は204万563人(39.95%)
    ▽5回目を受けた人は77万8266人(15.23%)

    【佐賀県】
    ▽1回目を終えた人が64万7718人(79.75%)
    ▽このうち2回目も終えた人は64万779人(78.9%)
    ▽3回目を受けた人は53万295人(65.29%)
    ▽4回目を受けた人は34万2887人(42.22%)
    ▽5回目を受けた人は13万1744人(16.22%)

    【長崎県】
    ▽1回目を終えた人が108万6968人(82.35%)
    ▽このうち2回目も終えた人は107万2610人(81.26%)
    ▽3回目を受けた人は93万3140人(70.69%)
    ▽4回目を受けた人は61万7566人(46.79%)
    ▽5回目を受けた人は21万501人(15.95%)

    【熊本県】
    ▽1回目を終えた人が144万3837人(82.63%)
    ▽このうち2回目も終えた人は142万8875人(81.78%)
    ▽3回目を受けた人は121万331人(69.27%)
    ▽4回目を受けた人は79万2533人(45.36%)
    ▽5回目を受けた人は27万262人(15.47%)

    【大分県】
    ▽1回目を終えた人が91万2785人(80.7%)
    ▽このうち2回目も終えた人は89万8414人(79.43%)
    ▽3回目を受けた人は76万5520人(67.68%)
    ▽4回目を受けた人は50万163人(44.22%)
    ▽5回目を受けた人は16万2635人(14.38%)

    【宮崎県】
    ▽1回目を終えた人が85万2436人(79.06%)
    ▽このうち2回目も終えた人は84万1712人(78.07%)
    ▽3回目を受けた人は71万5736人(66.38%)
    ▽4回目を受けた人は46万3622人(43.0%)
    ▽5回目を受けた人は16万4351人(15.24%)

    【鹿児島県】
    ▽1回目を終えた人が130万7357人(81.45%)
    ▽このうち2回目も終えた人は128万5301人(80.08%)
    ▽3回目を受けた人は109万6186人(68.3%)
    ▽4回目を受けた人は71万5758人(44.59%)
    ▽5回目を受けた人は25万134人(15.58%)

    【沖縄県】
    ▽1回目を終えた人が105万597人(70.73%)
    ▽このうち2回目も終えた人は103万624人(69.39%)
    ▽3回目を受けた人は74万9205人(50.44%)
    ▽4回目を受けた人は38万9814人(26.24%)
    ▽5回目を受けた人は9万8904人(6.66%)でした。

    ※9/1から分母の人口が令和4年1月1日時点に変更となっています。

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    オミクロン株対応ワクチン 発症防ぐ効果71%(12/17)

    2022年12月17日

    オミクロン株に対応したワクチンの効果を国立感染症研究所などが分析した結果、ワクチンの発症を防ぐ効果は71%だったことがわかりました。
    研究グループは発症を予防する高い効果が示されたとしたうえで、今後、どのくらいの期間効果が持続するのかについても調べることにしています。

    国立感染症研究所などはオミクロン株の「BA.5」が感染の主流となっていた2022年9月から11月にかけて、関東地方の10の医療機関で新型コロナウイルスの検査を受けた16歳以上のおよそ4000人を対象に、検査で陽性だった人と、陰性だった人のワクチンの接種歴を比較してオミクロン株に対応したワクチンの効果を分析しました。

    その結果、従来型のワクチンを2回以上接種したうえでオミクロン株対応ワクチンを追加接種した人での発症を防ぐ効果は71%でした。

    ワクチンの種類ごとに分析した場合、
    ▽「BA.1」対応のワクチンを追加接種した人では73%、
    ▽「BA.4」と「BA.5」に対応したワクチンを追加接種した人では69%だったということです。

    研究グループは、「BA.1」対応ワクチンと「BA.4」「BA.5」対応ワクチンとでは有効性に大きな差はなく、オミクロン株対応のワクチンには発症を予防する高い効果が示されたとしたうえで、今後、どのくらいの期間効果が持続するのかについても調べることにしています。

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    「BA.1」対応ワクチン副反応 従来型と割合“大差なし” 厚労省(12/16)

    2022年12月16日

    新型コロナウイルスのオミクロン株のうち「BA.1」に対応するワクチンの副反応について、従来型のワクチンと比較した分析の結果を厚生労働省の研究班が発表し、副反応が起きる割合に大きな差はないとしています。

    厚生労働省の研究班は、「BA.1」対応ワクチンの3回目から5回目の追加接種と、従来型ワクチンの3回目の接種について、接種から1週間までに副反応が起きた割合を比較・分析した結果を発表しました。

    副反応を症状ごとにみますと、
    『全身のけん怠感』は
    ▽従来型ワクチンではファイザーで69%、モデルナで75.6%だったのに対し、
    ▽「BA.1」対応ワクチンではファイザーで64.6%、モデルナで77.8%でした。

    『頭痛』は、
    ▽従来型ワクチンではファイザーで55.1%、モデルナで64.5%だったのに対し、
    ▽「BA.1」対応ワクチンではファイザーで43.7%、モデルナで60%でした。

    また、『37度5分以上の発熱』は、
    ▽従来型ワクチンではファイザーで39.7%、モデルナで62.9%だったのに対し、
    ▽「BA.1」対応ワクチンではファイザーで29.1%、モデルナで53.3%でした。

    研究班は、「BA.1」対応ワクチンの調査対象者は従来型と比べてまだ少ないものの、現時点では副反応が起きる割合に大きな差はないとしていて、「感染や重症化を防ぐ効果が期待されるのでオミクロン株対応ワクチンの接種を検討してほしい」としています。

    オミクロン株対応ワクチン接種した17人が死亡

    また、厚生労働省はオミクロン株対応のワクチンを接種した17人の男女が死亡したと医療機関から新たに報告を受けたことを明らかにしました。

    17人の内訳は、
    ▽「BA.1」対応のファイザーのワクチンを接種した58歳から71歳の男女3人、
    ▽「BA.1」対応のモデルナのワクチンを接種した90歳の男性1人、
    ▽「BA.5」対応のファイザーのワクチンを接種した27歳から97歳の男女13人です。

    オミクロン株に対応したワクチンを接種後に死亡した事例について、これまでに国が発表したのは合わせて19人になりました。

    また、5歳から11歳の子どもを対象にした3回目のワクチン接種で12月13日、11歳の男子児童が死亡したと発表しました。

    子どもを対象にした3回目のワクチン接種で死亡した事例について国が発表したのは合わせて3人になりました。

    厚生労働省は12月16日に発表した事例について、いずれも接種との関連は評価中だとしています。

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    米製薬会社開発 コロナワクチン 日本国内で最終段階の臨床試験(12/13)

    2022年12月13日

    アメリカの製薬会社が開発した新型コロナウイルスのワクチンについて、製薬会社の「Meiji Seikaファルマ」は国内で最終段階の臨床試験を始めたと発表しました。ファイザーやモデルナなどと同様の「メッセンジャーRNAワクチン」で、2023年度中の実用化を目指すとしています。

    製薬会社の「Meiji Seikaファルマ」の発表によりますと、アメリカの製薬会社「アークトゥルスセラピューティクス」が開発中の「mRNAワクチン」について、12月13日から日本国内で最終段階の臨床試験で接種を始めたということです。

    臨床試験では、すでにワクチンを3回接種した18歳以上の780人を対象に、4回目の追加接種で開発中のワクチンを接種した場合と、ファイザーのワクチンを接種した場合を比べて、同等の有効性があるかどうかや、安全性に問題がないかなどを確認するとしています。

    会社によりますと、ベトナムで行われたおよそ1万6000人を対象にした初回接種の臨床試験では、安全性と有効性が確認されたということです。

    会社では国内での臨床試験の結果を踏まえて、2023年春に国に対して承認申請を行い、2023年度中の実用化を目指すとしています。

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    コロナワクチン“無料接種”見直すべきか 専門家の議論始まる(12/13)

    2022年12月13日

    新型コロナのワクチン接種について、現在は無料で受けられる接種の位置づけを見直すべきかどうか、厚生労働省の専門家の分科会で議論が始まり、2022年度中をめどに方向性が示されることになりました。

    新型コロナのワクチン接種は、まん延を予防するために緊急の必要があるとして2021年2月から「特例臨時接種」との位置づけで無料での接種が開始され、現在はオミクロン株に対応したワクチンの接種が進められています。

     

    12月13日に開かれた厚生労働省の専門家で作る分科会で、2023年3月までとなっている無料の接種について、来年度から見直すべきかどうか議論が始まりました。

    予防接種には、現在コロナで進められている「特例臨時接種」のほかに、
    ▽公費の助成を受けて無料や低額で受けられる「定期接種」のほか、
    ▽自己負担で受ける「任意接種」があり、
    季節性のインフルエンザワクチンは65歳以上の人を「定期接種」の対象としています。

    専門家からは「緊急時の対応を繰り返すより、持続的な感染対策の視点から接種の方針を決めるべきだ」といった意見や、「仮に感染症法上の位置づけが5類になっても無料で行われる接種もある」などといった意見や指摘が出されました。

    分科会では、専門家による新型コロナの感染症法上の位置づけなどについての検討を踏まえて、来年度以降、費用負担を求める接種体制に移行するかどうかも含めて今年度中をめどに方向性を示すことにしています。

    「2類相当」「5類」議論の行方は

    新型コロナのワクチン接種は、「まん延予防上緊急の必要がある」として、2021年2月から予防接種法の「特例臨時接種」として無料での接種が進められてきました。

    一方、新型コロナの感染状況は、感染拡大の波ごとに感染者の数が多くなる一方で、第6波以降、重症化する人の割合はそれ以前よりも小さくなっています。

    こうした中で、新型コロナの感染症法上の分類はいわゆる「2類相当」とされ、厳しい措置をとれる「新型インフルエンザ等感染症」に位置づけられていましたが、厚生労働省は11月、季節性インフルエンザなどと同じ「5類」への引き下げも含め見直しに向けた議論を本格化していく方針を示しました。

    今回の臨時接種見直しの議論はこうした感染症法の分類見直しの議論を踏まえて始まったもので、「まん延予防上緊急の必要性がある」という特例臨時接種を行う理由に引き続き該当するかどうかが焦点となります。

    仮に、感染症法上の位置づけを季節性インフルエンザと同じの「5類」にした場合は無料の臨時接種を取りやめ、有料化する可能性もあるということです。

    厚生労働省は、専門家に病原性や感染力、ウイルスの変異の可能性について検証を求めていて、検証の結果などを踏まえて専門家で作る分科会で2022年度中に方向性の結論を示すことにしています。

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    モデルナのコロナワクチン追加接種可能 12歳以上に引き下げへ(12/8)

    2022年12月8日

     

    アメリカの製薬会社モデルナ製の新型コロナウイルスワクチンについて、3回目以降の追加接種ができる対象年齢が18歳以上から12歳以上に引き下げられることになりました。

    モデルナ製の新型コロナウイルスワクチンは、3回目以降の追加接種では対象年齢が18歳以上となっていて、モデルナが対象年齢の引き下げを申請していました。

    そして12月8日、厚生労働省の専門家による部会が開かれ、製薬会社の臨床試験の結果有効性や安全性が確認されたとして、対象年齢を12歳以上に引き下げることが了承されました。

    現在、接種が進められているオミクロン株の「BA.5」などに対応するワクチンや「BA.1」に対応するワクチンのほか従来型のワクチンも対象となります。

    効果について、従来のワクチンで12歳から17歳までに行った臨床試験では、体の中で作られるウイルスの働きを抑える「中和抗体」の値が18歳から25歳までに行った臨床試験の結果と同じ程度上昇したということで、厚生労働省は有効性が期待できるとしています。

    また、安全性についても重大な懸念は認められないとしています。

    モデルナのワクチンの追加接種での対象年齢の引き下げは、12月中にも運用が始まる見通しです。

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    塩野義製薬 新型コロナワクチンの承認申請 国内開発で初(11/24)

    2022年11月24日

     

    大阪に本社がある塩野義製薬は、開発を進めてきた新型コロナワクチンについて、厚生労働省に承認を求める申請を行いました。国内の製薬会社が開発を進めてきた新型コロナワクチンの承認申請は初めてです。

    塩野義製薬の発表によりますと、厚生労働省に承認申請したのは、新型コロナウイルスに対する「組み換えたんぱく質ワクチン」です。

    このワクチンには、当初広がった従来の新型コロナウイルスに対応した成分が含まれていて、20歳以上を対象に、1回目と2回目の接種、それに3回目の接種用として承認を求めています。

    会社によりますと、1回目と2回目の接種を想定した臨床試験で、ウイルスの働きを抑える中和抗体の値が、アストラゼネカのワクチンよりも高いと確認できたほか、3回目の接種を想定した臨床試験では、中和抗体の値がファイザーのワクチンを接種した場合と同じ程度だったとしています。

    また、これまでの臨床試験で、安全性に大きな問題は確認されなかったとしています。

    国内の製薬会社が開発を進めてきた新型コロナワクチンの承認申請は初めてです。

    塩野義製薬は「今回のワクチンは、インフルエンザのワクチンで確立された技術を活用した。国産ワクチンの早期供給に向けて引き続き注力したい」とコメントしていて、今後、4回目の接種を想定した臨床試験や、変異ウイルスに対応するワクチンの開発を進めたいとしています。

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    オミクロン株対応ワクチン 国内の接種率13.3% (11/21)

    2022年11月21日

     

    2022年9月から始まった新型コロナウイルスのオミクロン株に対応したワクチンの接種を受けた人の数は国内で1676万人余り、割合は13.3%となりました。

    オミクロン株に対応したワクチンの接種は、従来のワクチンで2回目までを終えた12歳以上の人を対象に9月から始まり、厚生労働省は年内に希望する人への接種を行うとしています。

    政府が11月21日に公表した最新の状況によりますと、これまでに国内でオミクロン株に対応したワクチンの接種を受けた人は1676万3428人で、全人口に対する接種率は13.3%となりました。

    このうち、65歳以上の高齢者は590万7638人で接種率は16.4%でした。

    従来のワクチンやオミクロン株対応ワクチンで、これまでに接種を受けた人は、
    ▽1回目では1億434万8628人(全人口の81.4%)
    ▽2回目では1億297万3526人(全人口の80.4%)
    ▽3回目では8402万828人(全人口の66.7%)
    ▽4回目では4627万4718人
    ▽5回目では481万9338人
    となっています。

    また、5歳から11歳の子どもを対象にした従来のワクチンの接種のうち、ことし9月から始まった3回目の接種を受けた人は35万5847人で、全体の4.9%でした。

    ▽1回目を受けた人は168万4565人で、全体の23%
    ▽2回目の接種を受けた人は160万9857人で、全体の22%でした。

    このほか、10月から始まった生後6か月から4歳の乳幼児を対象にした従来のワクチンの接種で、
    ▽1回目の接種を受けた人は1万4547人でした。

    実際は、これ以上に接種が進んでいる可能性があり、今後、増加することがあります。

    ワクチン接種を受けた都道府県ごとの人数と割合です。
    11月21日時点で次のようになっています。

    【北海道】
    ▽1回目を終えた人が426万6802人(82.34%)
    ▽このうち2回目も終えた人は420万9719人(81.24%)
    ▽3回目を受けた人は358万5390人(69.19%)
    ▽4回目を受けた人は217万97人(41.88%)
    ▽5回目を受けた人は16万7361人(3.23%)

    【青森県】
    ▽1回目を終えた人が107万9602人(86.88%)
    ▽このうち2回目も終えた人は106万7327人(85.89%)
    ▽3回目を受けた人は91万7069人(73.8%)
    ▽4回目を受けた人は57万325人(45.9%)
    ▽5回目を受けた人は3万1123人(2.5%)

    【岩手県】
    ▽1回目を終えた人が104万3351人(86.5%)
    ▽このうち2回目も終えた人は102万9982人(85.4%)
    ▽3回目を受けた人は90万8384人(75.31%)
    ▽4回目を受けた人は58万2025人(48.26%)
    ▽5回目を受けた人は5万2495人(4.35%)

    【宮城県】
    ▽1回目を終えた人が191万4164人(84.39%)
    ▽このうち2回目も終えた人は188万3623人(83.04%)
    ▽3回目を受けた人は158万6761人(69.96%)
    ▽4回目を受けた人は89万6251人(39.51%)
    ▽5回目を受けた人は6万4984人(2.86%)

    【秋田県】
    ▽1回目を終えた人が84万1388人(87.97%)
    ▽このうち2回目も終えた人は83万3048人(87.1%)
    ▽3回目を受けた人は74万8723人(78.28%)
    ▽4回目を受けた人は49万4177人(51.67%)
    ▽5回目を受けた人は2万1379人(2.24%)

    【山形県】
    ▽1回目を終えた人が91万8724人(86.99%)
    ▽このうち2回目も終えた人は91万980人(86.25%)
    ▽3回目を受けた人は80万3607人(76.09%)
    ▽4回目を受けた人は49万9387人(47.28%)
    ▽5回目を受けた人は4万1313人(3.91%)

    【福島県】
    ▽1回目を終えた人が157万9116人(85.8%)
    ▽このうち2回目も終えた人は156万2413人(84.89%)
    ▽3回目を受けた人は135万7573人(73.76%)
    ▽4回目を受けた人は82万7180人(44.94%)
    ▽5回目を受けた人は5万8948人(3.2%)

    【茨城県】
    ▽1回目を終えた人が244万5083人(84.59%)
    ▽このうち2回目も終えた人は241万6236人(83.6%)
    ▽3回目を受けた人は204万9077人(70.89%)
    ▽4回目を受けた人は118万8180人(41.11%)
    ▽5回目を受けた人は12万3086人(4.26%)

    【栃木県】
    ▽1回目を終えた人が161万4615人(83.12%)
    ▽このうち2回目も終えた人は159万6694人(82.2%)
    ▽3回目を受けた人は136万6471人(70.35%)
    ▽4回目を受けた人は78万838人(40.2%)
    ▽5回目を受けた人は9万4505人(4.87%)

    【群馬県】
    ▽1回目を終えた人が159万621人(81.84%)
    ▽このうち2回目も終えた人は156万7952人(80.67%)
    ▽3回目を受けた人は133万2505人(68.56%)
    ▽4回目を受けた人は72万8786人(37.5%)
    ▽5回目を受けた人は6万5271人(3.36%)

    【埼玉県】
    ▽1回目を終えた人が608万1315人(82.34%)
    ▽このうち2回目も終えた人は600万1521人(81.26%)
    ▽3回目を受けた人は498万5213人(67.5%)
    ▽4回目を受けた人は262万6686人(35.56%)
    ▽5回目を受けた人は28万8518人(3.91%)

    【千葉県】
    ▽1回目を終えた人が519万2660人(82.28%)
    ▽このうち2回目も終えた人は513万4138人(81.35%)
    ▽3回目を受けた人は433万4221人(68.68%)
    ▽4回目を受けた人は232万4952人(36.84%)
    ▽5回目を受けた人は25万6305人(4.06%)

    【東京都】
    ▽1回目を終えた人が1117万9407人(81.04%)
    ▽このうち2回目も終えた人は1104万4204人(80.06%)
    ▽3回目を受けた人は901万8264人(65.37%)
    ▽4回目を受けた人は451万3676人(32.72%)
    ▽5回目を受けた人は76万5778人(5.55%)

    【神奈川県】
    ▽1回目を終えた人が752万5755人(81.67%)
    ▽このうち2回目も終えた人は744万4371人(80.78%)
    ▽3回目を受けた人は614万8699人(66.72%)
    ▽4回目を受けた人は320万7181人(34.8%)
    ▽5回目を受けた人は40万2536人(4.37%)

    【新潟県】
    ▽1回目を終えた人が188万884人(85.95%)
    ▽このうち2回目も終えた人は185万3003人(84.68%)
    ▽3回目を受けた人は163万6403人(74.78%)
    ▽4回目を受けた人は100万8417人(46.08%)
    ▽5回目を受けた人は7万3083人(3.34%)

    【富山県】
    ▽1回目を終えた人が88万4754人(85.3%)
    ▽このうち2回目も終えた人は87万8196人(84.66%)
    ▽3回目を受けた人は73万8266人(71.17%)
    ▽4回目を受けた人は43万3199人(41.76%)
    ▽5回目を受けた人は4万5685人(4.4%)

    【石川県】
    ▽1回目を終えた人が92万6676人(82.41%)
    ▽このうち2回目も終えた人は91万6645人(81.52%)
    ▽3回目を受けた人は76万2336人(67.79%)
    ▽4回目を受けた人は43万4394人(38.63%)
    ▽5回目を受けた人は4万4899人(3.99%)

    【福井県】
    ▽1回目を終えた人が64万1169人(83.53%)
    ▽このうち2回目も終えた人は63万5348人(82.78%)
    ▽3回目を受けた人は53万761人(69.15%)
    ▽4回目を受けた人は30万1202人(39.24%)
    ▽5回目を受けた人は2万3810人(3.1%)

    【山梨県】
    ▽1回目を終えた人が67万3485人(82.51%)
    ▽このうち2回目も終えた人は66万6251人(81.63%)
    ▽3回目を受けた人は55万7952人(68.36%)
    ▽4回目を受けた人は31万4494人(38.53%)
    ▽5回目を受けた人は2万1110人(2.59%)

    【長野県】
    ▽1回目を終えた人が170万8021人(83.05%)
    ▽このうち2回目も終えた人は168万8345人(82.1%)
    ▽3回目を受けた人は147万2117人(71.58%)
    ▽4回目を受けた人は89万3056人(43.43%)
    ▽5回目を受けた人は8万5473人(4.16%)

    【岐阜県】
    ▽1回目を終えた人が164万7253人(82.5%)
    ▽このうち2回目も終えた人は163万5299人(81.9%)
    ▽3回目を受けた人は138万464人(69.14%)
    ▽4回目を受けた人は81万3404人(40.74%)
    ▽5回目を受けた人は11万8854人(5.95%)

    【静岡県】
    ▽1回目を終えた人が310万5021人(84.88%)
    ▽このうち2回目も終えた人は307万5153人(84.06%)
    ▽3回目を受けた人は252万6367人(69.06%)
    ▽4回目を受けた人は140万1475人(38.31%)
    ▽5回目を受けた人は10万6223人(2.9%)

    【愛知県】
    ▽1回目を終えた人が593万4384人(78.83%)
    ▽このうち2回目も終えた人は583万7204人(77.54%)
    ▽3回目を受けた人は476万5246人(63.3%)
    ▽4回目を受けた人は235万7749人(31.32%)
    ▽5回目を受けた人は22万3215人(2.96%)

    【三重県】
    ▽1回目を終えた人が146万560人(81.83%)
    ▽このうち2回目も終えた人は144万7169人(81.08%)
    ▽3回目を受けた人は119万7777人(67.11%)
    ▽4回目を受けた人は66万6724人(37.35%)
    ▽5回目を受けた人は5万6150人(3.15%)

    【滋賀県】
    ▽1回目を終えた人が114万8770人(81.18%)
    ▽このうち2回目も終えた人は113万7750人(80.4%)
    ▽3回目を受けた人は92万4902人(65.36%)
    ▽4回目を受けた人は49万3247人(34.85%)
    ▽5回目を受けた人は5万2821人(3.73%)

    【京都府】
    ▽1回目を終えた人が200万2775人(79.75%)
    ▽このうち2回目も終えた人は197万4725人(78.63%)
    ▽3回目を受けた人は160万1813人(63.78%)
    ▽4回目を受けた人は86万134人(34.25%)
    ▽5回目を受けた人は9万3004人(3.7%)

    【大阪府】
    ▽1回目を終えた人が680万6005人(77.33%)
    ▽このうち2回目も終えた人は672万5095人(76.42%)
    ▽3回目を受けた人は529万5107人(60.17%)
    ▽4回目を受けた人は270万4061人(30.73%)
    ▽5回目を受けた人は27万15人(3.07%)

    【兵庫県】
    ▽1回目を終えた人が437万4983人(79.71%)
    ▽このうち2回目も終えた人は432万8368人(78.86%)
    ▽3回目を受けた人は350万9292人(63.94%)
    ▽4回目を受けた人は190万1200人(34.64%)
    ▽5回目を受けた人は18万7993人(3.43%)

    【奈良県】
    ▽1回目を終えた人が108万2974人(81.11%)
    ▽このうち2回目も終えた人は107万2905人(80.36%)
    ▽3回目を受けた人は88万3439人(66.17%)
    ▽4回目を受けた人は51万1635人(38.32%)
    ▽5回目を受けた人は5万4229人(4.06%)

    【和歌山県】
    ▽1回目を終えた人が73万7632人(78.91%)
    ▽このうち2回目も終えた人は72万9404人(78.03%)
    ▽3回目を受けた人は61万6071人(65.91%)
    ▽4回目を受けた人は36万1356人(38.66%)
    ▽5回目を受けた人は3万5006人(3.74%)

    【鳥取県】
    ▽1回目を終えた人が43万8917人(79.57%)
    ▽このうち2回目も終えた人は43万4168人(78.71%)
    ▽3回目を受けた人は36万5381人(66.24%)
    ▽4回目を受けた人は21万7246人(39.38%)
    ▽5回目を受けた人は2万5713人(4.66%)

    【島根県】
    ▽1回目を終えた人が55万7243人(83.65%)
    ▽このうち2回目も終えた人は54万9300人(82.46%)
    ▽3回目を受けた人は46万8418人(70.31%)
    ▽4回目を受けた人は28万197人(42.06%)
    ▽5回目を受けた人は1万6617人(2.49%)

    【岡山県】
    ▽1回目を終えた人が149万6913人(79.66%)
    ▽このうち2回目も終えた人は146万9180人(78.18%)
    ▽3回目を受けた人は124万366人(66.01%)
    ▽4回目を受けた人は69万649人(36.75%)
    ▽5回目を受けた人は6万1181人(3.26%)

    【広島県】
    ▽1回目を終えた人が221万8853人(79.57%)
    ▽このうち2回目も終えた人は219万4468人(78.69%)
    ▽3回目を受けた人は179万3381人(64.31%)
    ▽4回目を受けた人は100万1181人(35.9%)
    ▽5回目を受けた人は9万6247人(3.45%)

    【山口県】
    ▽1回目を終えた人が110万5160人(82.45%)
    ▽このうち2回目も終えた人は108万3623人(80.84%)
    ▽3回目を受けた人は93万8464人(70.01%)
    ▽4回目を受けた人は59万1587人(44.13%)
    ▽5回目を受けた人は5万1742人(3.86%)

    【徳島県】
    ▽1回目を終えた人が58万9691人(81.16%)
    ▽このうち2回目も終えた人は58万3114人(80.26%)
    ▽3回目を受けた人は49万3841人(67.97%)
    ▽4回目を受けた人は27万9602人(38.48%)
    ▽5回目を受けた人は1万7747人(2.44%)

    【香川県】
    ▽1回目を終えた人が76万9565人(79.76%)
    ▽このうち2回目も終えた人は76万2398人(79.02%)
    ▽3回目を受けた人は63万6108人(65.93%)
    ▽4回目を受けた人は35万5609人(36.86%)
    ▽5回目を受けた人は1万7795人(1.84%)

    【愛媛県】
    ▽1回目を終えた人が109万6048人(81.7%)
    ▽このうち2回目も終えた人は108万6980人(81.03%)
    ▽3回目を受けた人は91万7252人(68.38%)
    ▽4回目を受けた人は54万7387人(40.8%)
    ▽5回目を受けた人は6万3263人(4.72%)

    【高知県】
    ▽1回目を終えた人が55万7932人(80.52%)
    ▽このうち2回目も終えた人は55万1319人(79.56%)
    ▽3回目を受けた人は45万7788人(66.07%)
    ▽4回目を受けた人は28万6269人(41.31%)
    ▽5回目を受けた人は2万6107人(3.77%)

    【福岡県】
    ▽1回目を終えた人が408万4822人(79.96%)
    ▽このうち2回目も終えた人は400万9385人(78.49%)
    ▽3回目を受けた人は322万2390人(63.08%)
    ▽4回目を受けた人は176万1705人(34.49%)
    ▽5回目を受けた人は22万9531人(4.49%)

    【佐賀県】
    ▽1回目を終えた人が64万8064人(79.79%)
    ▽このうち2回目も終えた人は64万1341人(78.97%)
    ▽3回目を受けた人は52万4560人(64.59%)
    ▽4回目を受けた人は30万4983人(37.55%)
    ▽5回目を受けた人は3万5405人(4.36%)

    【長崎県】
    ▽1回目を終えた人が108万7043人(82.35%)
    ▽このうち2回目も終えた人は107万3018人(81.29%)
    ▽3回目を受けた人は92万4826人(70.06%)
    ▽4回目を受けた人は55万2014人(41.82%)
    ▽5回目を受けた人は5万5466人(4.2%)

    【熊本県】
    ▽1回目を終えた人が144万3743人(82.63%)
    ▽このうち2回目も終えた人は142万9322人(81.8%)
    ▽3回目を受けた人は119万9242人(68.63%)
    ▽4回目を受けた人は70万9710人(40.62%)
    ▽5回目を受けた人は3万9604人(2.27%)

    【大分県】
    ▽1回目を終えた人が91万2916人(80.71%)
    ▽このうち2回目も終えた人は89万8993人(79.48%)
    ▽3回目を受けた人は75万9107人(67.11%)
    ▽4回目を受けた人は44万1132人(39.0%)
    ▽5回目を受けた人は4万428人(3.57%)

    【宮崎県】
    ▽1回目を終えた人が85万2462人(79.06%)
    ▽このうち2回目も終えた人は84万2034人(78.1%)
    ▽3回目を受けた人は70万9563人(65.81%)
    ▽4回目を受けた人は41万4988人(38.49%)
    ▽5回目を受けた人は4万4776人(4.15%)

    【鹿児島県】
    ▽1回目を終えた人が130万6913人(81.42%)
    ▽このうち2回目も終えた人は128万5285人(80.08%)
    ▽3回目を受けた人は108万6487人(67.69%)
    ▽4回目を受けた人は63万7315人(39.71%)
    ▽5回目を受けた人は5万3371人(3.33%)

    【沖縄県】
    ▽1回目を終えた人が105万576人(70.73%)
    ▽このうち2回目も終えた人は103万855人(69.4%)
    ▽3回目を受けた人は73万8847人(49.74%)
    ▽4回目を受けた人は33万7656人(22.73%)
    ▽5回目を受けた人は1万9173人(1.29%)

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    ワクチン接種後死亡 “ちゅうちょなくアドレナリンを” 医師会(11/17)

    2022年11月17日

     

    愛知県愛西市の集団接種会場で、新型コロナウイルスのワクチン接種を受けた女性が、接種直後に容体が急変し死亡した問題で、愛知県医師会は「アナフィラキシーが強く疑われるもので、ちゅうちょすることなくアドレナリンの筋肉注射をすべきだった」などとする検証結果を報告しました。

    医師会長「今後の接種事業に与える影響極めて大きい」

    11月5日、愛知県愛西市の集団接種会場で、新型コロナワクチンの4回目の接種を受けた飯岡綾乃さん(42)が、接種から5分後に息苦しさを訴えたあと容体が急変して救急搬送され、およそ1時間半後に死亡しました。

    これについて、愛知県医師会は、重大な事案だとして、医療事故の検証を行う医療安全対策委員会を11月15日、緊急に開催しその内容について11月17日、記者会見を行いました。

    会見では、飯岡さんがワクチンの接種後アナフィラキシーショックを起こしていたかどうかについては「解剖がされていないこともあり解明には至らなかった」とした一方で、せきや息苦しさなどの症状を訴えていたことなどから「アナフィラキシーが強く疑われるものだった。ちゅうちょすることなくアドレナリンの筋肉注射をすべきだった」と指摘しました。

    一方、飯岡さんは、接種後にせきが出始めてから医師が駆けつけるまでの間に、急激に症状が悪化していたとして検証では「最重症型であった可能性が予想され、医師が呼ばれた時点でアドレナリンを投与していても救命できなかった可能性が高い」と判断しています。

    そうしたなかでアドレナリンの投与がすぐにできなかった体制に問題があったとして、容体の急変時に、医師だけでなく会場のスタッフ全員にアナフィラキシーの発生を予期するような協力体制を整える必要があり、発生時には迅速にアドレナリンを投与できる協力体制の確認も必要だったと指摘しました。

     

    会見で愛知県医師会の柵木充明会長は「集団接種が広く行われる中で今回の事案が、今後のワクチン接種事業に与える影響は極めて大きく、医師会として迅速かつ正確に審議した」と述べました。

    遺族「すべてがあやふやな会見」

     

    愛知県医師会の検証結果の公表を受け、亡くなった飯岡綾乃さんの夫の英治さんが愛西市内で会見を開きました。

    英治さんは県医師会の発表について、「結局、アナフィラキシーじゃないかということは言っているが、そうだという判断はないし、すべてがあやふやな会見だったと思う」と述べました。

    そのうえで「もっとちゃんとした調査をしてほしい。『アナフィラキシーかもしれないが、アドレナリンを打っても亡くなった可能性が高い』などとされているが、実際には打ってないのに亡くなった可能性があるというのは何を言っているんだと感じ、怒りしかない」と述べました。

    さらに「今回、私は一切、説明を受けていません。勝手に調査をして勝手に報告している。報告前でさえ僕のところには知らせがなかった。一方的に調べて公表したことは許せないです」と憤っていました。

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    ワクチン接種後に女性が死亡 検証の審議状況を11月17日報告へ 愛知(11/15)

    2022年11月15日

     

    愛知県愛西市の集団接種会場で、新型コロナウイルスのワクチン接種を受けた女性が、接種直後に容体が急変し死亡した問題で、愛知県医師会は11月15日、専門の委員会を開いて、当時の対応に問題がなかったか検証を行いました。医師会では、11月17日記者会見を開き審議の状況を報告するとしています。

    11月5日、愛知県愛西市の集団接種会場で、新型コロナワクチンの4回目の接種を受けた飯岡綾乃さん(42)が、接種から5分後に息苦しさを訴えたあと容体が急変して救急搬送され、およそ1時間半後に死亡しました。

    これについて愛知県医師会は、重大な事案だとして、医療事故の検証を行う医療安全対策委員会を、11月15日午後緊急に開催しました。

    委員会は非公開で行われ、女性の体調が急変した経緯やその後の処置などについて確認したうえで、女性がアナフィラキシーショックを起こしていたかどうかや、現場での対応に問題がなかったか詳細に検証を行ったものとみられます。

    愛知県医師会では、11月17日の夕方に記者会見を開いて審議の状況について報告するとしています。

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    第一三共 開発中ワクチン ファイザーやモデルナと有効性同程度(11/15)

    2022年11月15日

     

    開発中の新型コロナウイルスのワクチンについて、製薬大手の第一三共は最終段階の臨床試験の結果、3回目の接種用としては、ファイザーやモデルナのワクチンと同じ程度の有効性が確認できたと発表しました。追加接種用のワクチンとして、2023年1月に国に承認申請を行えるよう準備を進めるとしています。

    第一三共は、独自の技術で国産の新型コロナウイルスのメッセンジャーRNA=mRNAワクチンを開発しています。

    会社の発表によりますと、18歳以上のおよそ5000人を対象に、3回目の接種を想定した最終段階の臨床試験を行ったところ、ファイザーやモデルナのmRNAワクチンを2回接種したあと第一三共が開発中のワクチンを接種した人では、接種から4週間の時点で、ウイルスの働きを抑える中和抗体が上昇した程度が、ファイザーやモデルナのワクチンを追加接種した人より高かったということです。

    会社では、これまでのワクチンと同じ程度の有効性を確認でき、安全性も問題はなかったとしています。

    国は、新型コロナのmRNAワクチンを開発する際には、これまでに使われているものと同じ程度の有効性を確認することや、少なくとも3000人を対象に安全性を確認することなどを求めていて、第一三共は今回の結果を踏まえて追加接種用として、2023年1月に国に承認申請を行えるよう準備を進めているとしています。

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    接種どうする? 進んでいる? オミクロン株対応ワクチン(11/14)

    2022年11月14日

     

    新型コロナのオミクロン株対応ワクチン。接種はどうしましたか?と街の皆さんにお話を伺うと「接種のたびに熱が出たので、今は様子を見ています」という方もいれば「高齢の親と同居しているので接種しました」という方もいて、それぞれの考えがあるようです。

    「第8波の入り口」とも言われる中、厚生労働省は年内に希望する人への接種を終えられるよう調整を進めています。

    この冬の接種はどう進められているのか、接種率はどのくらいなのか、まとめました。

    (社会部 市毛裕史 飯田耕太)

    Q.オミクロン対応ワクチン 接種は進んでいる?

     

    A.政府が11月14日に公表した最新のデータによりますと、これまでに国内でオミクロン株に対応したワクチンの接種を受けた人は1227万1194人で、全人口に対する接種率は9.7%となりました。

    このうち65歳以上の高齢者は354万2671人で接種率は9.9%でした。

    10月末には全国の約5万の会場で1日に約168万回の接種が可能な体制が整えられています。

    1日あたりの接種回数の推移を週ごとの平均でみると以下の通りです。

    ▼10月9日からの週 1日18万回程度
    ▼10月23日からの週 1日30万回程度
    ▼11月6日からの週 1日40万回程度

    Q.接種について街の人たちは?

     

    A.オミクロン株対応ワクチンについて東京・渋谷で聞きましたが、意見や考えは分かれているようです。

    子ども連れの40代会社員女性
    「これまで3回接種しましたが、毎回、副反応で熱が出たり体が痛くなったりして大変だったので、いまは様子を見ています。ワクチンを打っても感染した人はたくさんいるので 正直、打たなくてもいいかなという気持ちです。子どもたちもすでに2回接種していますが、頻繁に打たせるのは不安です」

    40代会社員男性
    「高齢の親と同居しているので自分が感染してうつしてはいけないし、職場にも迷惑がかかるので、なるべく早く受けようと10月中旬に接種しました。マスク生活も来年で丸3年になりますが、完全に終息するまで積極的にワクチンを接種するなど皆で協力をしていければと思います」

    Q.国はどう進めようとしてる?

    A.厚生労働省は、オミクロン株に対応したワクチンの接種について、希望する人が年内に接種を終えられるよう体制の整備を進めています。

     

    2022年9月20日にファイザーとモデルナの「BA.1」対応のワクチンの接種が、10月13日からは、ファイザーの「BA.5」対応のワクチンの接種が始まっていて、さらに11月28日からはモデルナの「BA.5」対応のワクチンの接種が始まる計画です。

    前回の接種からの間隔について、当初は「少なくとも5か月」と定められていましたが、10月21日からは「少なくとも3か月」に短縮されました。

    また、大学や企業が接種を行う「職域接種」も10月17日に一部で開始され、10月26日までに873会場から申し込みがあったということです。

    接種間隔の短縮を踏まえ、厚生労働省は11月7日の時点で、年末までに対象となる人数を9952万人と想定し、これから配送する量も含め年末までに1億209万人分のワクチンを自治体に配送する計画です。

    また、ことし7月と8月に従来のワクチンで4回目を接種した高齢者の5回目の接種が11月から本格化し始めているということで、厚生労働省は今後については「接種率が伸びてきているので年内に希望者が打てるよう努めたい」としています。

    そのうえで、若い世代の接種が伸び悩んでいることなどを受けてリーフレットやホームページ、SNSなどで情報を発信していくとしています。

    Q.副反応は?

    A.厚生労働省の研究班はファイザーとモデルナの「BA.1」対応ワクチンについて、接種から1週間までの副反応を分析し、11月11日に開かれた専門家部会で公表しました。

     

    それによりますと、ファイザーのワクチンを接種した55人の副反応が起きた割合は、接種の翌日では、▽全身のけん怠感が61.8%、▽頭痛が43.6%▽37度5分以上の発熱が34.5%でした。

    また接種後1週間まででは、▽全身のけん怠感が67.3%、▽頭痛が47.3%▽37度5分以上の発熱が36.4%でした。

     

    また、モデルナのワクチンを接種した23人では、接種の翌日では、▽全身のけん怠感は73.9%、▽頭痛は52.2%、▽37度5分以上の発熱が43.5%でした。

    接種後1週間まででは、▽全身のけん怠感が78.3%、▽頭痛が60.9%▽37度5分以上の発熱が43.5%でした。

    副反応が出たのは接種の翌日がピークで、2、3日後にはほぼおさまったということです。

    研究班の代表で、順天堂大学医学部の伊藤澄信 特任教授は「調査の母数がまだ少ないものの、従来のワクチンの3回目接種の副反応と大きな違いは無いとみられる」としています。

    Q.今の状況を専門家はどう見ている?

    リスク心理学が専門の東京女子大学の広瀬弘忠名誉教授に現在の状況について聞きました。

     

    広瀬弘忠 名誉教授
    「行動制限の緩和が続く中でコロナに対する恐怖感がやや薄らいでいて、ワクチンについても再感染のおそれや副反応への懸念などネガティブな要素が非常に強く意識されている」

    そのうえで、ワクチンに関する情報発信については。

    広瀬弘忠 名誉教授
    「プラスもマイナスも含めて正確な情報を伝えていき、その情報がどう受け止められているかきちんと把握した上で、もし副反応などについて誤って捉えられるとすればそれを修正していくのも医療行政や国の役割だ」

    「ワクチンには副反応というデメリットもあるが、それ以上に感染や重症化を防ぐメリットがあり、その2つを比べたときにワクチンを打つメリットが圧倒的に大きいということをきちんと伝えて、一般市民の納得と了解を得ることが大事だ」

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    オミクロン株対応ワクチン接種 全人口の接種率9.7%(11/14)

    2022年11月14日

     

    2022年9月から始まった新型コロナウイルスのオミクロン株に対応したワクチンの接種を受けた人の数は国内で1227万人余り、割合は9.7%となりました。

    オミクロン株に対応したワクチンの接種は、従来のワクチンで2回目までを終えた12歳以上の人を対象に9月から始まり、厚生労働省は年内に希望する人への接種を行うとしています。

    政府が11月14日に公表した最新の状況によりますと、これまでに国内でオミクロン株に対応したワクチンの接種を受けた人は1227万1194人で、全人口に対する接種率は9.7%となりました。

    このうち、65歳以上の高齢者は354万2671人で接種率は9.9%でした。

    従来のワクチンやオミクロン株対応ワクチンでこれまでに接種を受けた人は、
    ▽1回目では1億431万4660人(全人口の81.4%)、
    ▽2回目では1億295万4681人(全人口の80.4%)、
    ▽3回目では8378万6675人(全人口の66.5%)、
    ▽4回目では4442万4192人、
    ▽5回目では235万3053人となっています。

    また、5歳から11歳の子どもを対象にした従来のワクチンの接種のうち、ことし9月から始まった3回目の接種を受けた人は31万4581人で全体の4.3%でした。

    1回目を受けた人は167万6185人で全体の22.9%、2回目の接種を受けた人は160万3671人で全体の21.9%でした。

    このほか、10月から始まった生後6か月から4歳の乳幼児を対象にした従来のワクチンの接種で1回目の接種を受けた人は4413人でした。

    実際はこれ以上に接種が進んでいる可能性があり、今後、増加することがあります。

    都道府県ごとの人数と割合

    ワクチン接種を受けた都道府県ごとの人数と割合です。
    11月14日時点で次のようになっています。

    ▽北海道では1回目を終えた人が426万6645人(82.34%)
    このうち2回目も終えた人は421万184人(81.25%)
    また3回目を受けた人は357万4199人(68.98%)
    さらに4回目を受けた人は209万407人(40.34%)

    ▽青森県では1回目を終えた人が107万9727人(86.89%)
    このうち2回目も終えた人は106万7665人(85.92%)
    また3回目を受けた人は91万4367人(73.58%)
    さらに4回目を受けた人は53万9732人(43.44%)

    ▽岩手県では1回目を終えた人が104万3496人(86.52%)
    このうち2回目も終えた人は103万270人(85.42%)
    また3回目を受けた人は90万5842人(75.1%)
    さらに4回目を受けた人は55万9313人(46.37%)

    ▽宮城県では1回目を終えた人が191万4084人(84.39%)
    このうち2回目も終えた人は188万3801人(83.05%)
    また3回目を受けた人は158万2005人(69.75%)
    さらに4回目を受けた人は86万1289人(37.97%)

    ▽秋田県では1回目を終えた人が84万1614人(88.0%)
    このうち2回目も終えた人は83万3394人(87.14%)
    また3回目を受けた人は74万6689人(78.07%)
    さらに4回目を受けた人は47万6759人(49.85%)

    ▽山形県では1回目を終えた人が91万8701人(86.99%)
    このうち2回目も終えた人は91万1140人(86.27%)
    また3回目を受けた人は80万794人(75.82%)
    さらに4回目を受けた人は47万7591人(45.22%)

    ▽福島県では1回目を終えた人が157万9142人(85.8%)
    このうち2回目も終えた人は156万2554人(84.9%)
    また3回目を受けた人は135万3458人(73.54%)
    さらに4回目を受けた人は79万688人(42.96%)

    ▽茨城県では1回目を終えた人が244万5048人(84.59%)
    このうち2回目も終えた人は241万6575人(83.61%)
    また3回目を受けた人は204万3778人(70.71%)
    さらに4回目を受けた人は113万7045人(39.34%)

    ▽栃木県では1回目を終えた人が161万4490人(83.11%)
    このうち2回目も終えた人は159万7033人(82.22%)
    また3回目を受けた人は136万3118人(70.17%)
    さらに4回目を受けた人は74万8984人(38.56%)

    ▽群馬県では1回目を終えた人が159万596人(81.84%)
    このうち2回目も終えた人は156万8165人(80.68%)
    また3回目を受けた人は132万9645人(68.41%)
    さらに4回目を受けた人は70万1531人(36.1%)

    ▽埼玉県では1回目を終えた人が608万669人(82.33%)
    このうち2回目も終えた人は600万1667人(81.26%)
    また3回目を受けた人は497万958人(67.3%)
    さらに4回目を受けた人は249万9236人(33.84%)

    ▽千葉県では1回目を終えた人が518万7699人(82.2%)
    このうち2回目も終えた人は513万276人(81.29%)
    また3回目を受けた人は431万9205人(68.44%)
    さらに4回目を受けた人は222万4135人(35.24%)

    ▽東京都では1回目を終えた人が1117万7157人(81.02%)
    このうち2回目も終えた人は1104万5144人(80.07%)
    また3回目を受けた人は899万429人(65.17%)
    さらに4回目を受けた人は429万8880人(31.16%)

    ▽神奈川県では1回目を終えた人が752万5205人(81.66%)
    このうち2回目も終えた人は744万4852人(80.79%)
    また3回目を受けた人は613万153人(66.52%)
    さらに4回目を受けた人は306万7049人(33.28%)

    ▽新潟県では1回目を終えた人が188万703人(85.94%)
    このうち2回目も終えた人は185万3080人(84.68%)
    また3回目を受けた人は163万2766人(74.61%)
    さらに4回目を受けた人は96万3324人(44.02%)

    ▽富山県では1回目を終えた人が88万4866人(85.31%)
    このうち2回目も終えた人は87万8347人(84.68%)
    また3回目を受けた人は73万6477人(71.0%)
    さらに4回目を受けた人は41万8859人(40.38%)

    ▽石川県では1回目を終えた人が92万6629人(82.4%)
    このうち2回目も終えた人は91万6791人(81.53%)
    また3回目を受けた人は76万513人(67.63%)
    さらに4回目を受けた人は41万8425人(37.21%)

    ▽福井県では1回目を終えた人が64万1055人(83.52%)
    このうち2回目も終えた人は63万5396人(82.78%)
    また3回目を受けた人は52万9608人(69.0%)
    さらに4回目を受けた人は28万9616人(37.73%)

    ▽山梨県では1回目を終えた人が67万3654人(82.53%)
    このうち2回目も終えた人は66万6449人(81.65%)
    また3回目を受けた人は55万6702人(68.2%)
    さらに4回目を受けた人は30万1970人(37.0%)

    ▽長野県では1回目を終えた人が170万8253人(83.07%)
    このうち2回目も終えた人は168万8698人(82.12%)
    また3回目を受けた人は146万8041人(71.39%)
    さらに4回目を受けた人は85万9577人(41.8%)

    ▽岐阜県では1回目を終えた人が164万7194人(82.5%)
    このうち2回目も終えた人は163万5647人(81.92%)
    また3回目を受けた人は137万7588人(69.0%)
    さらに4回目を受けた人は78万8643人(39.5%)

    ▽静岡県では1回目を終えた人が310万4906人(84.87%)
    このうち2回目も終えた人は307万5605人(84.07%)
    また3回目を受けた人は252万239人(68.89%)
    さらに4回目を受けた人は134万9317人(36.88%)

    ▽愛知県では1回目を終えた人が593万4981人(78.83%)
    このうち2回目も終えた人は583万8370人(77.55%)
    また3回目を受けた人は475万2438人(63.13%)
    さらに4回目を受けた人は225万6421人(29.97%)

    ▽三重県では1回目を終えた人が146万482人(81.83%)
    このうち2回目も終えた人は144万7183人(81.08%)
    また3回目を受けた人は119万5509人(66.98%)
    さらに4回目を受けた人は64万4524人(36.11%)

    ▽滋賀県では1回目を終えた人が114万8741人(81.17%)
    このうち2回目も終えた人は113万7826人(80.4%)
    また3回目を受けた人は92万2289人(65.17%)
    さらに4回目を受けた人は47万4603人(33.54%)

    ▽京都府では1回目を終えた人が200万2692人(79.74%)
    このうち2回目も終えた人は197万4699人(78.63%)
    また3回目を受けた人は159万7302人(63.6%)
    さらに4回目を受けた人は83万2646人(33.15%)

    ▽大阪府では1回目を終えた人が680万6804人(77.34%)
    このうち2回目も終えた人は672万6424人(76.43%)
    また3回目を受けた人は527万7811人(59.97%)
    さらに4回目を受けた人は259万6031人(29.5%)

    ▽兵庫県では1回目を終えた人が437万5458人(79.72%)
    このうち2回目も終えた人は432万9167人(78.88%)
    また3回目を受けた人は349万9558人(63.76%)
    さらに4回目を受けた人は183万6670人(33.46%)

    ▽奈良県では1回目を終えた人が108万3107人(81.12%)
    このうち2回目も終えた人は107万3110人(80.37%)
    また3回目を受けた人は88万1202人(66.0%)
    さらに4回目を受けた人は49万7082人(37.23%)

    ▽和歌山県では1回目を終えた人が73万7674人(78.92%)
    このうち2回目も終えた人は72万9572人(78.05%)
    また3回目を受けた人は61万4861人(65.78%)
    さらに4回目を受けた人は35万1029人(37.55%)

    ▽鳥取県では1回目を終えた人が43万8905人(79.57%)
    このうち2回目も終えた人は43万4237人(78.72%)
    また3回目を受けた人は36万4461人(66.07%)
    さらに4回目を受けた人は21万1301人(38.31%)

    ▽島根県では1回目を終えた人が55万7153人(83.63%)
    このうち2回目も終えた人は54万9363人(82.47%)
    また3回目を受けた人は46万7190人(70.13%)
    さらに4回目を受けた人は27万890人(40.66%)

    ▽岡山県では1回目を終えた人が149万7164人(79.67%)
    このうち2回目も終えた人は146万9678人(78.21%)
    また3回目を受けた人は123万7531人(65.85%)
    さらに4回目を受けた人は67万1137人(35.71%)

    ▽広島県では1回目を終えた人が221万8690人(79.56%)
    このうち2回目も終えた人は219万4591人(78.7%)
    また3回目を受けた人は178万8658人(64.14%)
    さらに4回目を受けた人は95万8300人(34.36%)

    ▽山口県では1回目を終えた人が110万5076人(82.44%)
    このうち2回目も終えた人は108万3789人(80.85%)
    また3回目を受けた人は93万6398人(69.86%)
    さらに4回目を受けた人は57万2587人(42.72%)

    ▽徳島県では1回目を終えた人が58万9718人(81.17%)
    このうち2回目も終えた人は58万3237人(80.27%)
    また3回目を受けた人は49万2989人(67.85%)
    さらに4回目を受けた人は27万662人(37.25%)

    ▽香川県では1回目を終えた人が76万9607人(79.76%)
    このうち2回目も終えた人は76万2420人(79.02%)
    また3回目を受けた人は63万4561人(65.77%)
    さらに4回目を受けた人は34万2476人(35.5%)

    ▽愛媛県では1回目を終えた人が109万6224人(81.72%)
    このうち2回目も終えた人は108万7208人(81.04%)
    また3回目を受けた人は91万5419人(68.24%)
    さらに4回目を受けた人は53万3732人(39.79%)

    ▽高知県では1回目を終えた人が55万8076人(80.54%)
    このうち2回目も終えた人は55万1500人(79.59%)
    また3回目を受けた人は45万6785人(65.92%)
    さらに4回目を受けた人は27万6763人(39.94%)

    ▽福岡県では1回目を終えた人が409万6398人(80.19%)
    このうち2回目も終えた人は402万1265人(78.72%)
    また3回目を受けた人は321万3295人(62.9%)
    さらに4回目を受けた人は168万7624人(33.04%)

    ▽佐賀県では1回目を終えた人が64万8121人(79.8%)
    このうち2回目も終えた人は64万1446人(78.98%)
    また3回目を受けた人は52万3267人(64.43%)
    さらに4回目を受けた人は29万6163人(36.47%)

    ▽長崎県では1回目を終えた人が108万7148人(82.36%)
    このうち2回目も終えた人は107万3214人(81.31%)
    また3回目を受けた人は92万2601人(69.9%)
    さらに4回目を受けた人は53万5931人(40.6%)

    ▽熊本県では1回目を終えた人が144万3515人(82.61%)
    このうち2回目も終えた人は142万9298人(81.8%)
    また3回目を受けた人は119万6320人(68.47%)
    さらに4回目を受けた人は68万4794人(39.19%)

    ▽大分県では1回目を終えた人が91万3138人(80.73%)
    このうち2回目も終えた人は89万9263人(79.5%)
    また3回目を受けた人は75万7397人(66.96%)
    さらに4回目を受けた人は42万5122人(37.58%)

    ▽宮崎県では1回目を終えた人が85万2826人(79.1%)
    このうち2回目も終えた人は84万2435人(78.13%)
    また3回目を受けた人は70万7798人(65.65%)
    さらに4回目を受けた人は39万9901人(37.09%)

    ▽鹿児島県では1回目を終えた人が130万6869人(81.42%)
    このうち2回目も終えた人は128万5486人(80.09%)
    また3回目を受けた人は108万4219人(67.55%)
    さらに4回目を受けた人は61万5852人(38.37%)

    ▽沖縄県では1回目を終えた人が105万685人(70.74%)
    このうち2回目も終えた人は103万940人(69.41%)
    また3回目を受けた人は73万5798人(49.54%)
    さらに4回目を受けた人は31万9581人(21.52%)でした。

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    ワクチン接種後に急変 40代女性死亡 遺族「すべて知りたい」(11/11)

    2022年11月11日

     

    11月、愛知県で新型コロナウイルスワクチンの接種を受けた女性がその後、容体が急変し、死亡しました。

    遺族が取材に応じ、アナフィラキシーショックが疑われたのに現場で適切な対応をとっていなかったのではないかとして「なぜ亡くなったのかすべて知りたい」と訴えました。

     

    11月5日、愛知県愛西市の集団接種会場で、新型コロナウイルスワクチンの4回目の接種を受けた飯岡綾乃さん(42)が接種から5分後に「息苦しい」と訴え倒れました。

    容体が急変して救急搬送されましたがおよそ1時間半後に死亡が確認され、愛知県医師会は重大な事案だとして検証することを決めています。

    女性が亡くなった経緯

    愛知県愛西市によりますと、亡くなった女性は、11月5日、愛西市佐織総合福祉センターの集団接種会場で新型コロナウイルスワクチンの接種を受けました。

     

    午後2時20分ごろ、ワクチンを接種したところ、およそ5分後に女性にせきなどの症状が現れたことに看護師が気付き、女性を車いすで処置室に運び、会場にいた医師らが対応にあたったということです。

    女性は息苦しさを訴え、医師から酸素の投与などの処置を受けましたが、おう吐の症状が現れ、一時的な呼吸停止に陥るなど容体が急変しました。

     

    救急車で病院に搬送されましたが、接種からおよそ1時間半後に死亡しました。

    市によりますと、女性は今回が4回目の接種で、基礎疾患はあったということですが、接種前の問診では特に異常はなかったということです。

    飯岡さんの夫「なぜ亡くなったのか すべて知りたい」

     

    亡くなった飯岡さんの夫の英治さんが11月11日、取材に応じ、綾乃さんは接種当日の朝、特に体調が悪い様子はなく、夕方になって突然、病院から連絡を受けて状況を知ったということです。

    2日後の11月7日に、市の担当者と現場で処置した医師らから当時の状況の説明を受けましたが、この中で市の担当者が綾乃さんについて「接種直後の経過観察中に息苦しさを訴えて倒れ、血のような泡状のものを吐いた。心肺停止の状態で救急搬送されたが、病院で死亡を確認した」と説明したということです。

    英治さんが重いアレルギー反応のアナフィラキシーショックではなかったのかと質問したのに対し、医師は「血たんが出ていたので肺からの出血と考えた」としたうえで、応急処置のアドレナリンの注射はしていないと説明し、なぜ注射しなかったのかと質問すると、当時の状況を伝えたうえで謝罪したということです。

    英治さんは「妻がなぜ亡くなったのかどういう不備があったのかもしかしたら助かったのか。すべて知りたい」と訴えています。

    アナフィラキシーとは

    アナフィラキシーとは急激なアレルギー反応が起こるもので、血圧の低下や意識障害などのショック症状を起こすことがあり、適切に処置をしないと命に関わることもあります。

    過去には1995年ごろ、一部のワクチンに含まれていたゼラチンが原因でアナフィラキシーが報告されましたが、現在はワクチンの成分が改良されていて、ほとんど起こることはないということです。

    アナフィラキシーは、ひどい場合は命に関わることもありますが、「アドレナリン」などを注射し、適切な処置をとれば回復するとされています。

    当時の対応について愛西市は…

     

    愛西市健康推進課の服部芳樹課長は報道陣の取材に応じ、当時の対応について「その場において先生にはベストを尽くしていただいた」と話しました。

    そのうえで「ご遺族は日々悲しみの中を過ごされていると思うとこのようなことになってしまったことは大変残念でならない」と話しました。

    愛西市によりますと女性はワクチンの接種後、おう吐などの症状が現れたあと、意識が著しく低下して呼吸が停止したため、心臓マッサージなどの処置をしたということです。

     

    その後、医師は看護師にアナフィラキシーショックの対処法の1つであるアドレナリンの投与を指示したということですが、血管を確保できなかったことから投与を断念したとしています。

    亡くなった女性が、アナフィラキシーショックだった疑いがあるのかについて、服部課長は「現場にいた先生が女性にアナフィラキシーショックの症状が出ていると判断されたのかどうかはわからない」と話しました。

    また現場で処置した医師からは「女性は看護師に体調が悪かったと話していた」と説明され、女性のおうと物に血液が混ざっていたことから肺の異常を疑いながら処置したとの報告を受けたとしています。

    愛知県医師会 当時の対応について検証へ

     

    愛知県医師会は重大な事案だとして、近く医療事故の検証を行う専門の医療安全対策委員会を緊急に開き、当時の対応について検証することにしています。

    具体的には、女性がアナフィラキシーショックを起こしていた可能性があると見て、女性の体調が変化した経緯や容体が急変したあとに行われた処置などについて詳細を確認し、現場での対応に問題がなかったかどうかを調べるということです。

    愛知県医師会の柵木充明会長は「女性はアナフィラキシーショックを起こしていた可能性が考えられる。死亡に至った重大な事案と受け止めていて、臨時で医療安全対策委員会を開くことも含め迅速に対応して検証したい」と話しています。

    加藤厚生労働相「自治体に対応の体制確認 改めて通知した」

     

    加藤厚生労働大臣は閣議のあとの記者会見で「厚生労働省としても必要に応じて情報の収集を行っており、きのう、自治体に向けてアナフィラキシーが起きた場合に適切に対応できる体制を改めて確認するよう依頼する事務連絡を出した。ワクチン接種を進めるよう自治体にいろいろとお願いしているタイミングなので、改めて通知させてもらった」と述べました。

    愛知県 市町村に通知 再点検求める

     

    女性の死亡を受けて愛知県は11月10日、県内の市町村に通知を出し、接種と応急治療の体制などを再点検するよう求めました。

    このなかで接種を受けた人に、重いアレルギー反応の「アナフィラキシー」や、痛みや緊張によってめまいなどを起こす「血管迷走神経反射」などの症状がみられた場合は国が作成した手引きに従って適切な対応をとるよう求めています。

    県では今後、愛西市のワクチン接種体制や事実関係の把握を進め、ワクチン接種の安全な運営に向けて取り組むとしています。

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    オミクロン株「BA.1」対応ワクチン 副反応の分析結果を初公表(11/11)

    2022年11月11日

     

    新型コロナウイルスのオミクロン株のうち「BA.1」に対応するワクチンの副反応についての分析結果を厚生労働省の研究班が初めて公表しました。
    副反応が出るのは接種の翌日がピークで、研究班は「従来のワクチンの3回目接種の副反応と大きな違いは無いとみられる」としています。

     

    厚生労働省の研究班は2022年9月から接種が始まったファイザーとモデルナの「BA.1」対応ワクチンについて、接種してから1週間までの副反応を分析し、11月11日に開かれた専門家部会で公表しました。

     

    それによりますと、ファイザーのワクチンを接種した55人の副反応が起きた割合は、接種の翌日では、
    ▽全身のけん怠感が61.8%、
    ▽頭痛が43.6%
    ▽37度5分以上の発熱が34.5%でした。

     

    また、モデルナのワクチンを接種した23人では、
    ▽全身のけん怠感は73.9%、
    ▽頭痛は52.2%、
    ▽37度5分以上の発熱が43.5%でした。

    副反応が出たのは接種の翌日がピークで、2、3日後にはほぼおさまったということです。

     

    研究班の代表で、順天堂大学医学部の伊藤澄信特任教授は「調査の母数がまだ少ないものの、従来のワクチンの3回目接種の副反応と大きな違いは無いとみられる」としています。

    「BA.5」対応のファイザーのワクチン 接種した2人が死亡

     

    厚生労働省は、11月11日に開かれた専門家部会で「BA.5」対応のファイザーのワクチンを接種した2人の女性が死亡したと、医療機関から報告を受けたことを明らかにしました。

    このうち87歳の女性は、脳梗塞の後遺症などの基礎疾患があり、11月1日に接種し、3日後に亡くなったということです。

    死因は不明で、接種と死亡との因果関係は現時点で評価できないとしています。

     

    また、42歳の女性は11月5日に集団接種会場で接種した直後に容体が急変し、搬送先の病院で亡くなったということです。

    今後、情報収集を行い、専門家による評価を行うとしています。

    厚生労働省によりますと、オミクロン株の「BA.5」に対応したワクチンの接種は10月から始まり、11月8日までで全国で286万人余りと推計され、接種後に死亡した事例について国が公表したのは初めてです。

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    ワクチン接種直後に容体急変 女性死亡 愛知県医師会が検証へ(11/10)

    2022年11月10日

     

    11月、愛知県愛西市の集団接種会場で、新型コロナウイルスのワクチン接種を受けた40代の女性が、接種直後に容体が急変し、搬送先の病院で死亡しました。愛知県医師会は、重大な事案だとして、医療事故を検証する専門の委員会で、急変後の対応に問題がなかったかなど検証することにしています。

     

    愛西市によりますと、11月5日、愛西市佐織総合福祉センターで行われた新型コロナのワクチンの集団接種で、40代の女性が接種した5分後に容体が急変したということです。

    会場にいた医師らが対応にあたり、女性は救急車で病院に搬送されましたが、接種から1時間半後に死亡しました。

    市によりますと、女性には基礎疾患があり、今回が4回目の接種だったということです。

    この事案について愛知県医師会は、重大な事案として、医療事故の検証を行う専門の医療安全対策委員会で検証することにしています。

    具体的には、女性の体調が変化した経緯や、容体が急変後に行われた処置などについて詳細を確認し、対応に問題がなかったかどうか検証するということです。

    愛知県医師会の柵木充明会長は「女性は、アナフィラキシーショックを起こしていた可能性が考えられる。死亡に至った重大な事案と受け止めていて、臨時で委員会を開くことも含め、迅速に対応して検証したい」と話しています。

    愛知県 接種会場での応急の治療体制など再点検を通知

    愛知県愛西市の集団接種会場で、新型コロナウイルスのワクチン接種を受けた女性が、接種直後に容体が急変して死亡したことを受けて、愛知県は県内の市町村に対し、接種会場での応急の治療体制や、緊急時の搬送先の医療機関との連携体制などを再点検するよう通知を出しました。

    通知では、接種を受けた人に重いアレルギー反応の「アナフィラキシー」や、痛みや緊張によってめまいなどを起こす「血管迷走神経反射」などの症状がみられた場合は、国が作成した手引きに従って対応するよう求めています。

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    新型コロナワクチン接種後死亡6人に一時金 因果関係否定できず(11/7)

    2022年11月7日

    新型コロナウイルスワクチンを接種したあとに亡くなった男女6人について、厚生労働省は接種が原因で死亡した可能性が否定できないとして死亡一時金を支給することを決めました。このうち1人は44歳の女性で、60代以下では初めてです。

    新型コロナウイルスのワクチン接種をめぐっては、接種したあとに死亡した人について因果関係が否定できないと国が認定した場合には、予防接種法に基づいて死亡一時金が支給され、これまでに70代と90代の男女4人が認められています。

    厚生労働省は11月7日、接種後にくも膜下出血や心筋梗塞などで亡くなった、44歳の女性1人と80歳から87歳の男女5人の合わせて6人について、新たに救済の対象とすることを決めました。

    いずれも高血圧症や糖尿病などの基礎疾患があったということで、厚生労働省は死亡診断書やカルテの記載などを踏まえて、因果関係が否定できないと判断したとしています。

    接種したワクチンの種類や接種回数などは明らかにしていません。

    死亡一時金の支給が認められたのはこれで10人となりました。

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    オミクロン株対応ワクチン 全人口の接種率6.8% (7日公表)(11/7)

    2022年11月7日

     

    2022年9月から始まった新型コロナウイルスのオミクロン株に対応したワクチンの接種を受けた人の数は国内で858万人余り、割合は6.8%となりました。

    オミクロン株に対応したワクチンの接種は、従来のワクチンで2回目までを終えた12歳以上の人を対象に9月から始まり、厚生労働省は年内に希望する人への接種を行うとしています。

    政府が11月7日公表した最新の状況によりますと、これまでに国内でオミクロン株に対応したワクチンの接種を受けた人は858万2671人で、全人口に対する接種率は6.8%となりました。

    このうち、65歳以上の高齢者は189万2709人で接種率は5.3%でした。

    従来のワクチンやオミクロン株対応ワクチンでこれまでに接種を受けた人は、
    ▽1回目では1億429万2063人、(全人口の81.4%)
    ▽2回目では1億293万8354人、(全人口の80.4%)
    ▽3回目では8354万9369人、(全人口の66.3%)
    ▽4回目では4250万8809人、
    ▽5回目では73万4050人となっています。

    また、5歳から11歳の子どもを対象にした従来のワクチンの接種のうち、ことし9月から始まった3回目の接種を受けた人は27万6223人で全体の3.8%でした。

    1回目を受けた人は166万9224人で全体の22.8%、2回目の接種を受けた人は159万7969人で全体の21.8%でした。

    このほか、10月から始まった生後6か月から4歳の乳幼児を対象にした従来のワクチンの接種で1回目の接種を受けた人は615人でした。

    実際はこれ以上に接種が進んでいる可能性があり、今後、増加することがあります。

    都道府県ごとの人数と割合

    ワクチン接種を受けた都道府県ごとの人数と割合です。
    11月7日時点で次のようになっています。

    ▽北海道では1回目を終えた人が426万7149人(82.35%)
    このうち2回目も終えた人は421万893人(81.26%)
    また3回目を受けた人は356万3800人(68.78%)
    さらに4回目を受けた人は200万7251人(38.74%)

    ▽青森県では1回目を終えた人が107万9586人(86.88%)
    このうち2回目も終えた人は106万7698人(85.92%)
    また3回目を受けた人は91万1590人(73.36%)
    さらに4回目を受けた人は51万4102人(41.37%)

    ▽岩手県では1回目を終えた人が104万3689人(86.53%) このうち2回目も終えた人は103万497人(85.44%) また3回目を受けた人は90万3192人(74.88%) さらに4回目を受けた人は53万7694人(44.58%)

    ▽宮城県では1回目を終えた人が191万4305人(84.4%)
    このうち2回目も終えた人は188万4029人(83.06%)
    また3回目を受けた人は157万7732人(69.56%)
    さらに4回目を受けた人は82万7244人(36.47%)

    ▽秋田県では1回目を終えた人が84万1586人(87.99%)
    このうち2回目も終えた人は83万3451人(87.14%)
    また3回目を受けた人は74万4299人(77.82%)
    さらに4回目を受けた人は45万672人(47.12%)

    ▽山形県では1回目を終えた人が91万8833人(87.0%)
    このうち2回目も終えた人は91万1348人(86.29%)
    また3回目を受けた人は79万8241人(75.58%)
    さらに4回目を受けた人は45万6871人(43.26%)

    ▽福島県では1回目を終えた人が157万9370人(85.81%)
    このうち2回目も終えた人は156万2943人(84.92%)
    また3回目を受けた人は135万68人(73.35%)
    さらに4回目を受けた人は74万9269人(40.71%)

    ▽茨城県では1回目を終えた人が244万4995人(84.59%)
    このうち2回目も終えた人は241万6709人(83.61%)
    また3回目を受けた人は203万8017人(70.51%)
    さらに4回目を受けた人は108万1416人(37.41%)

    ▽栃木県では1回目を終えた人が161万4440人(83.11%)
    このうち2回目も終えた人は159万7267人(82.23%)
    また3回目を受けた人は135万9873人(70.01%)
    さらに4回目を受けた人は71万8913人(37.01%)

    ▽群馬県では1回目を終えた人が159万739人(81.85%)
    このうち2回目も終えた人は156万8405人(80.7%)
    また3回目を受けた人は132万6769人(68.26%)
    さらに4回目を受けた人は67万3796人(34.67%)

    ▽埼玉県では1回目を終えた人が608万803人(82.33%)
    このうち2回目も終えた人は600万2312人(81.27%)
    また3回目を受けた人は495万6334人(67.11%)
    さらに4回目を受けた人は236万7928人(32.06%)

    ▽千葉県では1回目を終えた人が518万7625人(82.2%)
    このうち2回目も終えた人は513万492人(81.3%)
    また3回目を受けた人は430万6715人(68.24%)
    さらに4回目を受けた人は212万4373人(33.66%)

    ▽東京都では1回目を終えた人が1117万6253人(81.02%)
    このうち2回目も終えた人は1104万5838人(80.07%)
    また3回目を受けた人は896万1759人(64.96%)
    さらに4回目を受けた人は407万7693人(29.56%)

    ▽神奈川県では1回目を終えた人が752万4572人(81.65%)
    このうち2回目も終えた人は744万4585人(80.79%)
    また3回目を受けた人は611万1232人(66.32%)
    さらに4回目を受けた人は292万6395人(31.76%)

    ▽新潟県では1回目を終えた人が188万1009人(85.96%)
    このうち2回目も終えた人は185万3537人(84.7%)
    また3回目を受けた人は162万8517人(74.42%)
    さらに4回目を受けた人は92万1196人(42.1%)

    ▽富山県では1回目を終えた人が88万5012人(85.32%)
    このうち2回目も終えた人は87万8532人(84.7%)
    また3回目を受けた人は73万4766人(70.84%)
    さらに4回目を受けた人は40万4295人(38.98%)

    ▽石川県では1回目を終えた人が92万6807人(82.42%)
    このうち2回目も終えた人は91万7065人(81.55%)
    また3回目を受けた人は75万8668人(67.47%)
    さらに4回目を受けた人は40万2093人(35.76%)

    ▽福井県では1回目を終えた人が64万966人(83.51%)
    このうち2回目も終えた人は63万5425人(82.79%)
    また3回目を受けた人は52万8086人(68.8%)
    さらに4回目を受けた人は27万6384人(36.01%)

    ▽山梨県では1回目を終えた人が67万3857人(82.56%)
    このうち2回目も終えた人は66万6681人(81.68%)
    また3回目を受けた人は55万5040人(68.0%)
    さらに4回目を受けた人は28万5281人(34.95%)

    ▽長野県では1回目を終えた人が170万8500人(83.08%)
    このうち2回目も終えた人は168万8948人(82.13%)
    また3回目を受けた人は146万3504人(71.17%)
    さらに4回目を受けた人は81万9090人(39.83%)

    ▽岐阜県では1回目を終えた人が164万7306人(82.51%)
    このうち2回目も終えた人は163万5981人(81.94%)
    また3回目を受けた人は137万4753人(68.85%)
    さらに4回目を受けた人は76万3108人(38.22%)

    ▽静岡県では1回目を終えた人が310万5252人(84.88%)
    このうち2回目も終えた人は307万6047人(84.08%)
    また3回目を受けた人は251万3794人(68.71%)
    さらに4回目を受けた人は129万7934人(35.48%)

    ▽愛知県では1回目を終えた人が593万5519人(78.84%)
    このうち2回目も終えた人は583万9277人(77.56%)
    また3回目を受けた人は473万8965人(62.95%)
    さらに4回目を受けた人は215万6499人(28.64%)

    ▽三重県では1回目を終えた人が146万674人(81.84%)
    このうち2回目も終えた人は144万7379人(81.09%)
    また3回目を受けた人は119万2497人(66.81%)
    さらに4回目を受けた人は61万9988人(34.74%)

    ▽滋賀県では1回目を終えた人が114万8881人(81.18%)
    このうち2回目も終えた人は113万7972人(80.41%)
    また3回目を受けた人は91万9273人(64.96%)
    さらに4回目を受けた人は45万2645人(31.99%)

    ▽京都府では1回目を終えた人が200万3424人(79.77%)
    このうち2回目も終えた人は197万5240人(78.65%)
    また3回目を受けた人は159万3121人(63.43%)
    さらに4回目を受けた人は80万7036人(32.13%)

    ▽大阪府では1回目を終えた人が680万7407人(77.35%)
    このうち2回目も終えた人は672万7288人(76.44%)
    また3回目を受けた人は526万125人(59.77%)
    さらに4回目を受けた人は248万8875人(28.28%)

    ▽兵庫県では1回目を終えた人が437万6198人(79.73%)
    このうち2回目も終えた人は433万21人(78.89%)
    また3回目を受けた人は348万9887人(63.58%)
    さらに4回目を受けた人は177万2725人(32.3%)

    ▽奈良県では1回目を終えた人が108万3257人(81.13%)
    このうち2回目も終えた人は107万3261人(80.38%)
    また3回目を受けた人は87万8309人(65.78%)
    さらに4回目を受けた人は47万9070人(35.88%)

    ▽和歌山県では1回目を終えた人が73万7760人(78.93%)
    このうち2回目も終えた人は72万9677人(78.06%)
    また3回目を受けた人は61万3459人(65.63%)
    さらに4回目を受けた人は33万8832人(36.25%)

    ▽鳥取県では1回目を終えた人が43万8985人(79.58%)
    このうち2回目も終えた人は43万4355人(78.74%)
    また3回目を受けた人は36万3497人(65.9%)
    さらに4回目を受けた人は20万4781人(37.12%)

    ▽島根県では1回目を終えた人が55万7176人(83.64%)
    このうち2回目も終えた人は54万9512人(82.49%)
    また3回目を受けた人は46万6205人(69.98%)
    さらに4回目を受けた人は26万1784人(39.3%)

    ▽岡山県では1回目を終えた人が149万7338人(79.68%)
    このうち2回目も終えた人は146万9866人(78.22%)
    また3回目を受けた人は123万4542人(65.7%)
    さらに4回目を受けた人は65万1672人(34.68%)

    ▽広島県では1回目を終えた人が221万8987人(79.57%)
    このうち2回目も終えた人は219万4920人(78.71%)
    また3回目を受けた人は178万4064人(63.98%)
    さらに4回目を受けた人は91万5816人(32.84%)

    ▽山口県では1回目を終えた人が110万5294人(82.46%)
    このうち2回目も終えた人は108万4055人(80.87%)
    また3回目を受けた人は93万4480人(69.71%)
    さらに4回目を受けた人は55万2148人(41.19%)

    ▽徳島県では1回目を終えた人が58万9739人(81.17%)
    このうち2回目も終えた人は58万3251人(80.28%)
    また3回目を受けた人は49万2067人(67.73%)
    さらに4回目を受けた人は26万1488人(35.99%)

    ▽香川県では1回目を終えた人が76万9676人(79.77%)
    このうち2回目も終えた人は76万2507人(79.03%)
    また3回目を受けた人は63万2802人(65.59%)
    さらに4回目を受けた人は32万8743人(34.07%)

    ▽愛媛県では1回目を終えた人が109万6437人(81.73%)
    このうち2回目も終えた人は108万7412人(81.06%)
    また3回目を受けた人は91万3531人(68.1%)
    さらに4回目を受けた人は51万7258人(38.56%)

    ▽高知県では1回目を終えた人が55万8206人(80.56%)
    このうち2回目も終えた人は55万1649人(79.61%)
    また3回目を受けた人は45万5681人(65.76%)
    さらに4回目を受けた人は26万6393人(38.44%)

    ▽福岡県では1回目を終えた人が409万6265人(80.19%)
    このうち2回目も終えた人は402万1073人(78.71%)
    また3回目を受けた人は320万3993人(62.72%)
    さらに4回目を受けた人は159万9856人(31.32%)

    ▽佐賀県では1回目を終えた人が64万8358人(79.83%)
    このうち2回目も終えた人は64万1723人(79.01%)
    また3回目を受けた人は52万2033人(64.28%)
    さらに4回目を受けた人は28万7730人(35.43%)

    ▽長崎県では1回目を終えた人が108万7271人(82.37%)
    このうち2回目も終えた人は107万3369人(81.32%)
    また3回目を受けた人は92万182人(69.71%)
    さらに4回目を受けた人は51万4543人(38.98%)

    ▽熊本県では1回目を終えた人が144万3527人(82.61%)
    このうち2回目も終えた人は142万9369人(81.8%)
    また3回目を受けた人は119万3666人(68.31%)
    さらに4回目を受けた人は66万2862人(37.94%)

    ▽大分県では1回目を終えた人が91万3321人(80.75%)
    このうち2回目も終えた人は89万9445人(79.52%)
    また3回目を受けた人は75万5512人(66.79%)
    さらに4回目を受けた人は40万8401人(36.11%)

    ▽宮崎県では1回目を終えた人が85万2953人(79.11%)
    このうち2回目も終えた人は84万2590人(78.15%)
    また3回目を受けた人は70万6130人(65.49%)
    さらに4回目を受けた人は38万4116人(35.63%)

    ▽鹿児島県では1回目を終えた人が130万6756人(81.41%)
    このうち2回目も終えた人は128万5527人(80.09%)
    また3回目を受けた人は108万1222人(67.36%)
    さらに4回目を受けた人は58万9692人(36.74%)

    ▽沖縄県では1回目を終えた人が105万867人(70.75%)
    このうち2回目も終えた人は103万1132人(69.42%)
    また3回目を受けた人は73万2985人(49.35%)
    さらに4回目を受けた人は30万2858人(20.39%)でした。

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    「BA.5」対応 モデルナのワクチン 11月28日の週から接種開始へ(11/7)

    2022年11月7日

    新型コロナウイルスのオミクロン株のうち「BA.5」に対応するモデルナのワクチンについて、厚生労働省は11月28日の週から自治体に配送し、順次、接種を開始する方針です。

    オミクロン株に対応したワクチンを巡っては、2022年9月からファイザーとモデルナの「BA.1」対応のワクチン、10月からファイザーの「BA.5」対応のワクチンの接種が始まっています。

    これに加えて、モデルナの「BA.5」対応のワクチンについて、厚生労働省は変異株に対する予防効果が期待されるなどとして国内での使用を承認し、11月7日に専門家の意見を取りまとめたうえで、無料で受けられる公的接種に位置づける方針を決めました。

    11月28日の週から12月下旬にかけて、およそ300万回分を自治体に配送し、順次、接種を開始する方針です。

    これで2022年内にオミクロン株対応のワクチンおよそ1億200万回分が自治体に配送される計画ですが、政府が11月7日に公表した最新の状況によりますと、国内で接種を受けた人の数は858万人余りで、割合は6.8%となっています。

    また、厚生労働省はこのほか、アメリカの製薬会社ノババックスが開発したワクチンについて、オミクロン株対応ワクチンと同様に、追加接種を行う方針を決めました。

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    新型コロナワクチン接種費用 “国の全額負担見直しを” 財政審(11/7)

    2022年11月7日

    新型コロナウイルスのワクチン接種の費用を国が全額負担していることをめぐり、財務大臣の諮問機関、財政制度等審議会は、見直しを求めることでおおむね一致しました。近く、正式に提言として取りまとめることにしています。

    新型コロナのワクチン接種にかかる費用は、国から自治体などに補助金の形で支給し、昨年度・令和3年度には2兆3000億円余りの国費が投じられています。

    11月7日開かれた審議会の会合では、財務省の担当者が補助の対象や費用に制限が設けられていないとしたうえで、医師の不足から委託費が通常の3倍を超える事例や、人口1人当たりの補助金の使用額が自治体の間で、最大で24倍もの差がある実態を説明しました。

    そのうえで、季節性インフルエンザなどと同じように、接種希望者が費用の一部を負担する「定期接種」に移行するなど、見直しを図るべきと指摘しました。

    これに対して、委員の間からも支援の緊急性は薄れているといった意見が出され、見直しを求めることでおおむね一致しました。

    審議会の増田寛也分科会会長代理は、記者会見で「重症化の程度や重症化率を見ながら、特例的な措置は廃止していく方向で検討していくべきだ」と述べました。

    審議会では、新年度の予算編成に向けて11月下旬にも財務大臣に対して正式に提言を取りまとめることにしています。

    松野官房長官「接種加速化の方針と矛盾しない」

    松野官房長官は午後の記者会見で「審議会の指摘は今後の課題として重症化率やほかの感染症とのバランスを見ながら、接種希望者が費用の一部を負担する『定期接種化』を検討すべきではないか、という趣旨と承知しており、足元の接種の加速化の方針と矛盾するものではない」と述べました。

    そのうえで「政府としては引き続き希望するすべての対象者が年内にオミクロン株対応ワクチンの接種を受けられるよう、1日100万回を超える接種体制を確保するとともに、接種促進に向けてテレビCMやSNSなど、さまざまな媒体による情報発信や関係団体への働きかけに取り組んでいく」と述べました。

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    オミクロン株対応ワクチン接種終了4.7% 3回接種66.2%(10/31)

    2022年10月31日

    9月から始まった新型コロナウイルスのオミクロン株に対応したワクチンの接種を受けた人の数は国内で595万人余り、割合は4.7%となりました。また、ワクチンを3回接種した人の割合は66.2%となっています。

    政府が10月31日公表した最新の状況によりますと、これまでに国内でワクチンの3回目の接種を受けた人の総数は8330万373人、全人口に対する接種率は66.2%となりました。

    3回目の接種率を年代別でみると
    ▽12歳から19歳は41.7%
    ▽20代は52.9%
    ▽30代は56.5%
    ▽40代は64.5%
    ▽50代は78.4%
    ▽60歳から64歳は85.8%
    ▽65歳から69歳は85.9%
    ▽70代は91.3%
    ▽80代は93.1%
    ▽90代は93.3%
    ▽100歳以上は88.2%となっています。

    1回目の接種を受けた人は合わせて1億427万6669人で接種率は全人口の81.4%、
    2回目の接種を終えた人は1億292万5358人で接種率は全人口の80.4%でした。

    また、5歳から11歳の子どもを対象にした接種で
    1回目を受けた人は166万2794人で全体の22.7%、
    2回目の接種を受けた人は159万2340人で全体の21.8%、
    9月から始まった3回目の接種を受けた人は23万3059人で全体の3.2%でした。

    このほか、10月から始まった生後6か月から4歳の乳幼児を対象にした接種で1回目の接種を受けた人は30人でした。

    このほか、5月から60歳以上の人と18歳以上の基礎疾患のある人などを対象に行われている4回目の接種を受けた人は全国で4064万7317人で、

    また、5回目の接種を受けた人は全国で10万9477人でした。

    また、9月から始まったオミクロン株に対応したワクチンの接種を受けた人は595万4195人で全体の4.7%でした。

    実際はこれ以上に接種が進んでいる可能性があり、今後、増加することがあります。

    都道府県ごとの人数と割合

    ワクチン接種を受けた都道府県ごとの人数と割合です。

    10月31日時点で次のようになっています。

    ▽北海道では1回目を終えた人が426万7424人(82.35%)
    このうち2回目も終えた人は421万1356人(81.27%)
    また3回目を受けた人は355万2057人(68.55%)
    さらに4回目を受けた人は191万6409人(36.98%)

    ▽青森県では1回目を終えた人が107万9825人(86.9%)
    このうち2回目も終えた人は106万7942人(85.94%)
    また3回目を受けた人は90万8778人(73.13%)
    さらに4回目を受けた人は48万9425人(39.39%)

    ▽岩手県では1回目を終えた人が104万3884人(86.55%)
    このうち2回目も終えた人は103万688人(85.45%)
    また3回目を受けた人は90万534人(74.66%)
    さらに4回目を受けた人は51万1865人(42.44%)

    ▽宮城県では1回目を終えた人が191万4665人(84.41%)
    このうち2回目も終えた人は188万4298人(83.07%)
    また3回目を受けた人は157万3189人(69.36%)
    さらに4回目を受けた人は79万6055人(35.1%)

    ▽秋田県では1回目を終えた人が84万1812人(88.02%)
    このうち2回目も終えた人は83万3723人(87.17%)
    また3回目を受けた人は74万1912人(77.57%)
    さらに4回目を受けた人は42万2254人(44.15%)

    ▽山形県では1回目を終えた人が91万8984人(87.01%)
    このうち2回目も終えた人は91万1435人(86.3%)
    また3回目を受けた人は79万5395人(75.31%)
    さらに4回目を受けた人は44万42人(41.66%)

    ▽福島県では1回目を終えた人が157万9521人(85.82%)
    このうち2回目も終えた人は156万3091人(84.93%)
    また3回目を受けた人は134万6070人(73.14%)
    さらに4回目を受けた人は71万5321人(38.87%)

    ▽茨城県では1回目を終えた人が244万5365人(84.6%)
    このうち2回目も終えた人は241万7134人(83.63%)
    また3回目を受けた人は203万2376人(70.32%)
    さらに4回目を受けた人は102万7974人(35.57%)

    ▽栃木県では1回目を終えた人が161万4477人(83.11%)
    このうち2回目も終えた人は159万7275人(82.23%)
    また3回目を受けた人は135万6236人(69.82%)
    さらに4回目を受けた人は68万5255人(35.28%)

    ▽群馬県では1回目を終えた人が159万849人(81.85%)
    このうち2回目も終えた人は156万8574人(80.71%)
    また3回目を受けた人は132万3488人(68.1%)
    さらに4回目を受けた人は64万4590人(33.17%)

    ▽埼玉県では1回目を終えた人が608万1491人(82.34%)
    このうち2回目も終えた人は600万3144人(81.28%)
    また3回目を受けた人は494万1112人(66.9%)
    さらに4回目を受けた人は223万6131人(30.28%)

    ▽千葉県では1回目を終えた人が518万8044人(82.21%)
    このうち2回目も終えた人は513万949人(81.3%)
    また3回目を受けた人は429万3937人(68.04%)
    さらに4回目を受けた人は203万2914人(32.21%)

    ▽東京都では1回目を終えた人が1117万5529人(81.01%)
    このうち2回目も終えた人は1104万5787人(80.07%)
    また3回目を受けた人は893万1817人(64.75%)
    さらに4回目を受けた人は387万1078人(28.06%)

    ▽神奈川県では1回目を終えた人が752万4879人(81.66%)
    このうち2回目も終えた人は744万5121人(80.79%)
    また3回目を受けた人は609万1477人(66.1%)
    さらに4回目を受けた人は279万3811人(30.32%)

    ▽新潟県では1回目を終えた人が188万996人(85.96%)
    このうち2回目も終えた人は185万3519人(84.7%)
    また3回目を受けた人は162万4415人(74.23%)
    さらに4回目を受けた人は87万8916人(40.16%)

    ▽富山県では1回目を終えた人が88万5045人(85.32%)
    このうち2回目も終えた人は87万8627人(84.7%)
    また3回目を受けた人は73万2756人(70.64%)
    さらに4回目を受けた人は38万8805人(37.48%)

    ▽石川県では1回目を終えた人が92万6849人(82.42%)
    このうち2回目も終えた人は91万7157人(81.56%)
    また3回目を受けた人は75万6723人(67.29%)
    さらに4回目を受けた人は38万5824人(34.31%)

    ▽福井県では1回目を終えた人が64万994人(83.51%)
    このうち2回目も終えた人は63万5446人(82.79%)
    また3回目を受けた人は52万6943人(68.65%)
    さらに4回目を受けた人は26万4071人(34.4%)

    ▽山梨県では1回目を終えた人が67万4074人(82.58%)

    このうち2回目も終えた人は66万6919人(81.71%)
    また3回目を受けた人は55万3458人(67.81%)
    さらに4回目を受けた人は27万2448人(33.38%)

    ▽長野県では1回目を終えた人が170万8594人(83.08%)
    このうち2回目も終えた人は168万9089人(82.13%)
    また3回目を受けた人は145万9236人(70.96%)
    さらに4回目を受けた人は77万8789人(37.87%)

    ▽岐阜県では1回目を終えた人が164万7446人(82.51%)
    このうち2回目も終えた人は163万6185人(81.95%)
    また3回目を受けた人は137万1704人(68.7%)
    さらに4回目を受けた人は73万2906人(36.71%)

    ▽静岡県では1回目を終えた人が310万5493人(84.89%)
    このうち2回目も終えた人は307万6399人(84.09%)
    また3回目を受けた人は250万6094人(68.5%)
    さらに4回目を受けた人は124万2436人(33.96%)

    ▽愛知県では1回目を終えた人が593万6542人(78.85%)
    このうち2回目も終えた人は584万497人(77.58%)
    また3回目を受けた人は472万5121人(62.76%)
    さらに4回目を受けた人は206万6528人(27.45%)

    ▽三重県では1回目を終えた人が146万1125人(81.86%)
    このうち2回目も終えた人は144万7744人(81.11%)
    また3回目を受けた人は118万9346人(66.63%)
    さらに4回目を受けた人は59万3489人(33.25%)

    ▽滋賀県では1回目を終えた人が114万8902人(81.18%)
    このうち2回目も終えた人は113万8039人(80.42%)
    また3回目を受けた人は91万6148人(64.74%)
    さらに4回目を受けた人は42万9418人(30.34%)

    ▽京都府では1回目を終えた人が200万3227人(79.76%)
    このうち2回目も終えた人は197万5142人(78.65%)
    また3回目を受けた人は158万8164人(63.24%)
    さらに4回目を受けた人は77万8443人(31.0%)

    ▽大阪府では1回目を終えた人が680万8015人(77.36%)
    このうち2回目も終えた人は672万8091人(76.45%)
    また3回目を受けた人は524万3013人(59.57%)
    さらに4回目を受けた人は239万2873人(27.19%)

    ▽兵庫県では1回目を終えた人が437万6645人(79.74%)
    このうち2回目も終えた人は433万579人(78.9%)
    また3回目を受けた人は347万8719人(63.38%)
    さらに4回目を受けた人は170万5868人(31.08%)

    ▽奈良県では1回目を終えた人が108万3274人(81.13%)
    このうち2回目も終えた人は107万3331人(80.39%)
    また3回目を受けた人は87万5339人(65.56%)
    さらに4回目を受けた人は46万594人(34.5%)

    ▽和歌山県では1回目を終えた人が73万7939人(78.94%)
    このうち2回目も終えた人は72万9844人(78.08%)
    また3回目を受けた人は61万2094人(65.48%)
    さらに4回目を受けた人は32万6364人(34.91%)

    ▽鳥取県では1回目を終えた人が43万9050人(79.59%)
    このうち2回目も終えた人は43万4392人(78.75%)
    また3回目を受けた人は36万2445人(65.71%)
    さらに4回目を受けた人は19万7345人(35.78%)

    ▽島根県では1回目を終えた人が55万7220人(83.64%)
    このうち2回目も終えた人は54万9576人(82.5%)
    また3回目を受けた人は46万4909人(69.79%)
    さらに4回目を受けた人は25万144人(37.55%)

    ▽岡山県では1回目を終えた人が149万7514人(79.69%)
    このうち2回目も終えた人は147万29人(78.23%)
    また3回目を受けた人は123万1165人(65.52%)
    さらに4回目を受けた人は63万2090人(33.64%)

    ▽広島県では1回目を終えた人が221万9676人(79.6%)
    このうち2回目も終えた人は219万5564人(78.73%)
    また3回目を受けた人は177万9213人(63.8%)
    さらに4回目を受けた人は87万3133人(31.31%)

    ▽山口県では1回目を終えた人が110万5466人(82.47%)
    このうち2回目も終えた人は108万4269人(80.89%)
    また3回目を受けた人は93万2102人(69.54%)
    さらに4回目を受けた人は52万9041人(39.47%)

    ▽徳島県では1回目を終えた人が58万9871人(81.19%)
    このうち2回目も終えた人は58万3371人(80.29%)
    また3回目を受けた人は49万1055人(67.59%)
    さらに4回目を受けた人は25万3039人(34.83%)

    ▽香川県では1回目を終えた人が76万9796人(79.78%)
    このうち2回目も終えた人は76万2665人(79.04%)
    また3回目を受けた人は63万968人(65.39%)
    さらに4回目を受けた人は31万4619人(32.61%)

    ▽愛媛県では1回目を終えた人が109万6632人(81.75%)
    このうち2回目も終えた人は108万7580人(81.07%)
    また3回目を受けた人は91万1401人(67.94%)
    さらに4回目を受けた人は50万1677人(37.4%)

    ▽高知県では1回目を終えた人が55万8331人(80.58%)
    このうち2回目も終えた人は55万1773人(79.63%)
    また3回目を受けた人は45万4402人(65.58%)
    さらに4回目を受けた人は25万3304人(36.56%)

    ▽福岡県では1回目を終えた人が409万6590人(80.19%)
    このうち2回目も終えた人は402万1399人(78.72%)
    また3回目を受けた人は319万4701人(62.54%)
    さらに4回目を受けた人は153万568人(29.96%)

    ▽佐賀県では1回目を終えた人が64万8496人(79.85%)
    このうち2回目も終えた人は64万1877人(79.03%)
    また3回目を受けた人は52万898人(64.14%)
    さらに4回目を受けた人は28万627人(34.55%)

    ▽長崎県では1回目を終えた人が108万7358人(82.38%)
    このうち2回目も終えた人は107万3446人(81.32%)
    また3回目を受けた人は91万8003人(69.55%)
    さらに4回目を受けた人は49万5204人(37.52%)

    ▽熊本県では1回目を終えた人が144万4069人(82.64%)
    このうち2回目も終えた人は142万9835人(81.83%)
    また3回目を受けた人は119万275人(68.12%)
    さらに4回目を受けた人は63万7030人(36.46%)

    ▽大分県では1回目を終えた人が91万3423人(80.75%)
    このうち2回目も終えた人は89万9547人(79.53%)
    また3回目を受けた人は75万3885人(66.65%)
    さらに4回目を受けた人は39万4713人(34.9%)

    ▽宮崎県では1回目を終えた人が85万2998人(79.11%)
    このうち2回目も終えた人は84万2678人(78.16%)
    また3回目を受けた人は70万4311人(65.32%)
    さらに4回目を受けた人は36万8588人(34.19%)

    ▽鹿児島県では1回目を終えた人が130万6906人(81.42%)
    このうち2回目も終えた人は128万5636人(80.1%)
    また3回目を受けた人は107万8170人(67.17%)
    さらに4回目を受けた人は56万4287人(35.16%)

    ▽沖縄県では1回目を終えた人が105万943人(70.76%)
    このうち2回目も終えた人は103万1229人(69.43%)
    また3回目を受けた人は73万515人(49.18%)
    さらに4回目を受けた人は29万1012人でした。(19.59%)

    9/1から分母の人口が令和4年1月1日時点に変更となっています。

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    生後6か月から4歳 新型コロナワクチン接種始まる 東京 港区(10/25)

    2022年10月25日

    生後6か月から4歳までの子どもを対象にした、新型コロナウイルスのワクチン接種が10月24日から順次開始されていて、東京 港区の集団接種会場では10月25日から始まりました。

    子どもへの接種をめぐっては10月、厚生労働省が生後6か月から4歳の子どもを対象にしたファイザーのワクチンを承認し、準備が整った自治体から接種を始めることになっています。

    このうち、東京 港区では集団接種会場が病院の会議室に設けられ、10月25日から始まりました。

    この会場では10月25日用意した20人分の予約枠はすべて埋まっていましたが、翌週以降も接種を行うほか、区内の8つのクリニックでも順次接種を受け付けることにしています。

    2歳の女の子が接種を受けた30代の母親は「新型コロナで子どもが死亡する例も出ているので、すぐに打ちたいと思って来ました」と話していました。

    また、1歳の男の子の20代の母親は「他の子どもが使うおもちゃを口にくわえたり、子ども自身では感染対策が難しいので、接種を受けさせることにしました」と話していました。

    みなと保健所の土井重典新型コロナウイルスワクチン接種担当課長は「今のところはワクチン接種が新型コロナを防ぐ第一の手段だと思うので、この機会に接種を検討してほしい」と話していました。

    港区では接種を受けた親子に対して副反応や発熱に関するアンケートに協力してもらい、まとまりしだい、データを公表することにしています。

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    オミクロン株対応ワクチン接種終了387万人余 3.1%に(10/24)

    2022年10月24日

    9月から始まった新型コロナウイルスのオミクロン株に対応したワクチンの接種を受けた人の数は国内で387万人余り、割合は3.1%となりました。また、ワクチンを3回接種した人の割合は65.9%、60歳以上で4回目の接種を受けた人は対象者の84.2%となっています。

    政府が10月24日公表した最新の状況によりますと、これまでに国内でワクチンの3回目の接種を受けた人の総数は8302万5397人、全人口に対する接種率は65.9%となりました。

    3回目の接種率を年代別でみると
    ▽12歳から19歳は41.4%
    ▽20代は52.5%
    ▽30代は56.2%
    ▽40代は64.3%
    ▽50代は78.2%
    ▽60歳から64歳は85.7%
    ▽65歳から69歳は85.9%
    ▽70代は91.3%
    ▽80代は93%
    ▽90代は93.2%
    ▽100歳以上は88%となっています。

    1回目の接種を受けた人は合わせて1億426万1528人で、接種率は全人口の81.4%、2回目の接種を終えた人は1億290万7643人で接種率は全人口の80.4%でした。

    また、5歳から11歳の子どもを対象にした接種で1回目を受けた人は165万6885人で全体の22.6%、2回目の接種を受けた人は158万5191人で全体の21.7%、9月から始まった3回目の接種を受けた人は18万1862人で全体の2.5%でした。

    このほか、5月から60歳以上の人と18歳以上の基礎疾患のある人などを対象に行われている4回目の接種を受けた人は全国で3881万1358人です。

    このうち60歳以上は3201万1562人で対象者の84.2%となりました。

    また、9月から始まったオミクロン株に対応したワクチンの接種を受けた人は387万2321人で全体の3.1%でした。

    実際はこれ以上に接種が進んでいる可能性があり、今後、増加することがあります。

    都道府県ごとの人数と割合

    ワクチン接種を受けた都道府県ごとの人数と割合です。

    10月24日時点で次のようになっています。

    ▽北海道では1回目を終えた人が426万7985人(82.37%)
    このうち2回目も終えた人は421万1927人(81.28%)
    また3回目を受けた人は353万9417人(68.31%)
    さらに4回目を受けた人は182万7190人(35.26%)

    ▽青森県では1回目を終えた人が107万9849人(86.9%)
    このうち2回目も終えた人は106万7962人(85.94%)
    また3回目を受けた人は90万6281人(72.93%)
    さらに4回目を受けた人は46万3918人(37.33%)

    ▽岩手県では1回目を終えた人が104万3962人(86.55%)
    このうち2回目も終えた人は103万672人(85.45%)
    また3回目を受けた人は89万7015人(74.37%)
    さらに4回目を受けた人は48万2353人(39.99%)

    ▽宮城県では1回目を終えた人が191万5049人(84.43%)
    このうち2回目も終えた人は188万4532人(83.08%)
    また3回目を受けた人は156万7683人(69.11%)
    さらに4回目を受けた人は76万7013人(33.82%)

    ▽秋田県では1回目を終えた人が84万1916人(88.03%)
    このうち2回目も終えた人は83万3765人(87.18%)
    また3回目を受けた人は73万9356人(77.3%)
    さらに4回目を受けた人は39万7706人(41.58%)

    ▽山形県では1回目を終えた人が91万9052人(87.02%)
    このうち2回目も終えた人は91万1220人(86.28%)
    また3回目を受けた人は79万2419人(75.03%)
    さらに4回目を受けた人は41万8890人(39.66%)

    ▽福島県では1回目を終えた人が157万9468人(85.82%)
    このうち2回目も終えた人は156万2999人(84.92%)
    また3回目を受けた人は134万2617人(72.95%)
    さらに4回目を受けた人は68万465人(36.97%)

    ▽茨城県では1回目を終えた人が244万5797人(84.62%)
    このうち2回目も終えた人は241万7408人(83.64%)
    また3回目を受けた人は202万6685人(70.12%)
    さらに4回目を受けた人は98万17人(33.91%)

    ▽栃木県では1回目を終えた人が161万4714人(83.13%)
    このうち2回目も終えた人は159万7427人(82.24%)
    また3回目を受けた人は135万1855人(69.59%)
    さらに4回目を受けた人は64万9313人(33.43%)

    ▽群馬県では1回目を終えた人が159万991人(81.86%)
    このうち2回目も終えた人は156万8544人(80.7%)
    また3回目を受けた人は131万9320人(67.88%)
    さらに4回目を受けた人は61万3711人(31.58%)

    ▽埼玉県では1回目を終えた人が608万2242人(82.35%)
    このうち2回目も終えた人は600万3820人(81.29%)
    また3回目を受けた人は492万4552人(66.68%)
    さらに4回目を受けた人は212万6542人(28.79%)

    ▽千葉県では1回目を終えた人が518万8496人(82.22%)
    このうち2回目も終えた人は513万1252人(81.31%)
    また3回目を受けた人は427万9169人(67.81%)
    さらに4回目を受けた人は194万6335人(30.84%)

    ▽東京都では1回目を終えた人が1117万6199人(81.02%)
    このうち2回目も終えた人は1104万6511人(80.08%)
    また3回目を受けた人は890万573人(64.52%)
    さらに4回目を受けた人は367万3157人(26.63%)

    ▽神奈川県では1回目を終えた人が752万5213人(81.66%)
    このうち2回目も終えた人は744万5330人(80.79%)
    また3回目を受けた人は607万188人(65.87%)
    さらに4回目を受けた人は267万6471人(29.04%)

    ▽新潟県では1回目を終えた人が188万1577人(85.98%)
    このうち2回目も終えた人は185万4085人(84.73%)
    また3回目を受けた人は161万9574人(74.01%)
    さらに4回目を受けた人は83万9748人(38.37%)

    ▽富山県では1回目を終えた人が88万5415人(85.36%)
    このうち2回目も終えた人は87万8998人(84.74%)
    また3回目を受けた人は73万12人(70.38%)
    さらに4回目を受けた人は36万6948人(35.38%)

    ▽石川県では1回目を終えた人が92万7058人(82.44%)
    このうち2回目も終えた人は91万7307人(81.57%)
    また3回目を受けた人は75万3918人(67.04%)
    さらに4回目を受けた人は36万6157人(32.56%)

    ▽福井県では1回目を終えた人が64万1016人(83.51%)
    このうち2回目も終えた人は63万5494人(82.8%)
    また3回目を受けた人は52万5526人(68.47%)
    さらに4回目を受けた人は24万9858人(32.55%)

    ▽山梨県では1回目を終えた人が67万4103人(82.59%)
    このうち2回目も終えた人は66万6927人(81.71%)
    また3回目を受けた人は55万1914人(67.62%)
    さらに4回目を受けた人は26万2953人(32.22%)

    ▽長野県では1回目を終えた人が170万8778人(83.09%)
    このうち2回目も終えた人は168万9221人(82.14%)
    また3回目を受けた人は145万4982人(70.75%)
    さらに4回目を受けた人は74万461人(36.01%)

    ▽岐阜県では1回目を終えた人が164万7983人(82.54%)
    このうち2回目も終えた人は163万6562人(81.97%)
    また3回目を受けた人は136万6809人(68.46%)
    さらに4回目を受けた人は69万7315人(34.93%)

    ▽静岡県では1回目を終えた人が310万6594人(84.92%)
    このうち2回目も終えた人は307万7189人(84.12%)
    また3回目を受けた人は249万8204人(68.29%)
    さらに4回目を受けた人は119万2108人(32.59%)

    ▽愛知県では1回目を終えた人が593万7255人(78.86%)
    このうち2回目も終えた人は584万977人(77.59%)
    また3回目を受けた人は470万9129人(62.55%)
    さらに4回目を受けた人は197万7756人(26.27%)

    ▽三重県では1回目を終えた人が146万1587人(81.89%)
    このうち2回目も終えた人は144万8134人(81.13%)
    また3回目を受けた人は118万5992人(66.45%)
    さらに4回目を受けた人は56万5933人(31.71%)

    ▽滋賀県では1回目を終えた人が114万8935人(81.19%)
    このうち2回目も終えた人は113万8058人(80.42%)
    また3回目を受けた人は91万2511人(64.48%)
    さらに4回目を受けた人は40万7878人(28.82%)

    ▽京都府では1回目を終えた人が200万2891人(79.75%)
    このうち2回目も終えた人は197万4810人(78.63%)
    また3回目を受けた人は158万2573人(63.01%)
    さらに4回目を受けた人は74万8509人(29.8%)

    ▽大阪府では1回目を終えた人が680万8532人(77.36%)
    このうち2回目も終えた人は672万8611人(76.46%)
    また3回目を受けた人は522万3930人(59.36%)
    さらに4回目を受けた人は229万7996人(26.11%)

    ▽兵庫県では1回目を終えた人が437万7524人(79.76%)
    このうち2回目も終えた人は433万1408人(78.92%)
    また3回目を受けた人は346万6120人(63.15%)
    さらに4回目を受けた人は163万5943人(29.81%)

    ▽奈良県では1回目を終えた人が108万3502人(81.15%)
    このうち2回目も終えた人は107万3539人(80.4%)
    また3回目を受けた人は87万2214人(65.33%)
    さらに4回目を受けた人は43万9797人(32.94%)

    ▽和歌山県では1回目を終えた人が73万8143人(78.97%)
    このうち2回目も終えた人は73万45人(78.1%)
    また3回目を受けた人は61万389人(65.3%)
    さらに4回目を受けた人は31万1946人(33.37%)

    ▽鳥取県では1回目を終えた人が43万9129人(79.61%)
    このうち2回目も終えた人は43万4476人(78.77%)
    また3回目を受けた人は36万1213人(65.48%)
    さらに4回目を受けた人は18万8715人(34.21%)

    ▽島根県では1回目を終えた人が55万7458人(83.68%)
    このうち2回目も終えた人は54万9812人(82.53%)
    また3回目を受けた人は46万3605人(69.59%)
    さらに4回目を受けた人は23万8649人(35.82%)

    ▽岡山県では1回目を終えた人が149万7694人(79.7%)
    このうち2回目も終えた人は147万124人(78.23%)
    また3回目を受けた人は122万7384人(65.31%)
    さらに4回目を受けた人は61万731人(32.5%)

    ▽広島県では1回目を終えた人が221万9717人(79.6%)
    このうち2回目も終えた人は219万5447人(78.73%)
    また3回目を受けた人は177万3317人(63.59%)
    さらに4回目を受けた人は82万9796人(29.76%)

    ▽山口県では1回目を終えた人が110万5514人(82.47%)
    このうち2回目も終えた人は108万4391人(80.9%)
    また3回目を受けた人は92万9751人(69.36%)
    さらに4回目を受けた人は50万7128人(37.83%)

    ▽徳島県では1回目を終えた人が58万9907人(81.19%)
    このうち2回目も終えた人は58万3406人(80.3%)
    また3回目を受けた人は48万9882人(67.43%)
    さらに4回目を受けた人は24万3540人(33.52%)

    ▽香川県では1回目を終えた人が76万9873人(79.79%)
    このうち2回目も終えた人は76万2751人(79.05%)
    また3回目を受けた人は62万9071人(65.2%)
    さらに4回目を受けた人は30万1966人(31.3%)

    ▽愛媛県では1回目を終えた人が109万6785人(81.76%)
    このうち2回目も終えた人は108万7745人(81.09%)
    また3回目を受けた人は90万9020人(67.76%)
    さらに4回目を受けた人は48万2103人(35.94%)

    ▽高知県では1回目を終えた人が55万8418人(80.59%)
    このうち2回目も終えた人は55万1828人(79.64%)
    また3回目を受けた人は45万3119人(65.39%)
    さらに4回目を受けた人は24万115人(34.65%)

    ▽福岡県では1回目を終えた人が409万6860人(80.2%)
    このうち2回目も終えた人は402万1478人(78.72%)
    また3回目を受けた人は318万4791人(62.34%)
    さらに4回目を受けた人は145万7452人(28.53%)

    ▽佐賀県では1回目を終えた人が64万8405人(79.84%)
    このうち2回目も終えた人は64万1755人(79.02%)
    また3回目を受けた人は51万9500人(63.96%)
    さらに4回目を受けた人は27万1606人(33.44%)

    ▽長崎県では1回目を終えた人が108万7546人(82.39%)
    このうち2回目も終えた人は107万3607人(81.34%)
    また3回目を受けた人は91万5564人(69.36%)
    さらに4回目を受けた人は47万4034人(35.91%)

    ▽熊本県では1回目を終えた人が144万4140人(82.65%)
    このうち2回目も終えた人は142万9884人(81.83%)
    また3回目を受けた人は118万6842人(67.92%)
    さらに4回目を受けた人は61万4人(34.91%)

    ▽大分県では1回目を終えた人が91万3594人(80.77%)
    このうち2回目も終えた人は89万9697人(79.54%)
    また3回目を受けた人は75万1908人(66.48%)
    さらに4回目を受けた人は38万609人(33.65%)

    ▽宮崎県では1回目を終えた人が85万3186人(79.13%)
    このうち2回目も終えた人は84万2780人(78.17%)
    また3回目を受けた人は70万2218人(65.13%)
    さらに4回目を受けた人は35万3548人(32.79%)

    ▽鹿児島県では1回目を終えた人が130万7058人(81.43%)
    このうち2回目も終えた人は128万5740人(80.11%)
    また3回目を受けた人は107万5428人(67.0%)
    さらに4回目を受けた人は53万8729人(33.56%)

    ▽沖縄県では1回目を終えた人が105万1009人(70.76%)
    このうち2回目も終えた人は103万1344人(69.44%)
    また3回目を受けた人は72万7610人(48.99%)
    さらに4回目を受けた人は27万8246人(18.73%)でした。

    9/1から分母の人口が令和4年1月1日時点に変更となっています。

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    新型コロナ 生後6か月~4歳対象のワクチン 自治体へ配送開始(10/24)

    2022年10月24日

    新型コロナウイルスのワクチンのうち、生後6か月から4歳までの子どもを対象にしたワクチンの自治体への配送が、10月24日から開始され、今後、準備が整った自治体から接種が始まります。

    子どもへの接種をめぐっては、2022年2月に対象が5歳以上に拡大され、7月にファイザーから生後6か月から4歳の子どもを対象にしたワクチンの承認の申請が行われ、今月、厚生労働省が承認しました。

    ワクチンは、有効成分の量が大人のワクチンの10分の1で、3回の接種が必要とされ、3週間開けて2回目を接種したあと、少なくとも8週間開けて3回目を接種するとしています。

    10月24日から11月下旬にかけておよそ700万回分のワクチンが自治体に配送され、準備が整った自治体から順次、接種が開始される予定で、東京・港区では、10月25日から接種を始めるということです。

    ファイザーは、臨床試験の結果、有効性については、オミクロン株流行下で3回目の接種をしてから7日以降に73.2%の発症予防効果が確認されたとしています。

    また、安全性については、38度以上の発熱や食欲不振などの副反応があったものの、ほとんどが軽度か中等度だったとしています。

    接種は、予防接種法の規定で「努力義務」とされていますが、厚生労働省は、法的な強制力や罰則はなく、あくまで本人や保護者の判断に基づいて接種するものだとして、自治体に対し周知を徹底するよう呼びかけています。

    専門家「臨床試験ではこの年代でも発症を防ぐ効果確認」

    日本小児科学会理事で新潟大学の齋藤昭彦教授は、生後6か月から4歳の子どものワクチン接種について「臨床試験ではこの年代でもワクチン接種によって新型コロナの発症を防ぐ効果が確認されている。重症化を防ぐ効果がどの程度あるかについてのデータはまだないが、発症を予防できるということは重症化を防ぐ効果が十分期待できる」と話しています。

    また、ワクチンの安全性について「厳密な比較はできないが、この年代での発熱などの副反応の頻度は大人よりも低い。かつ5歳から11歳の子どもと比較した場合でも、低いか、同程度となっていて、現状のデータでは安全性に問題ないといえる」としています。

    そのうえで「ことしに入りオミクロン株が広がったことで子どもの感染者が圧倒的に増えたのに伴い重症化したり亡くなったりする子どもも増え、中でも乳幼児の症例はおよそ半数を占めている。乳幼児は、マスクをきちんと着用したり、自分で手洗いをしたりといった感染対策が難しい年齢だが、唯一できる積極的な予防がワクチン接種だ。他の感染対策ができない分、ワクチン接種によってまれにでもおこりうる重症化を防ぐという考え方で接種を積極的に検討してほしい」と話しています。

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    接種後の症状”ワクチン”によるものか検証できるシステム開発(10/23)

    2022年10月23日

    ワクチンの効果や副反応を、接種した人としていない人で比較して検証できるシステムを九州大学のグループが開発しました。国内には、接種後に出た症状がワクチンによるものかどうか正確に調べられるシステムがないのが課題となっていて、正確に調べて信頼を高めるのに役立てたいとしています。

    システムを開発したのは、九州大学の福田治久 准教授らのグループです。

    ワクチン接種が進められる中で、効果や接種後に出た症状がワクチンによるものかどうかを正確に調べるには接種した人としていない人で比較する必要がありますが、国内には検証するシステムがないことが課題になっていました。

    福田准教授らは、各地の自治体の協力を得て、およそ130万人分の予防接種台帳などの情報と国民健康保険のレセプト情報から個人情報を削除した形でデータベースを作り、接種した人としていない人でワクチンの対象の病気になったり接種後に副反応の疑いがある症状が起きたりした割合を比較できるシステムを作りました。

    そして実際に調べると従来型の新型コロナワクチンはオミクロン株の「BA.1」が多かった時期に感染を防ぐ効果が56.5%だったほか、肺炎球菌ワクチンでは副反応として知られる皮膚の炎症が起きる確率が2.5倍だったことが確認できたということです。

    こうした検証システムができたのは国内で初めてで、予想外の副反応が起きた場合にも対応が可能になるとしていて、福田准教授は「ワクチンに対する信頼を高めるのに役立てたい」と話しています。

    欧米やアジアではすでに導入

    ワクチンを接種した人としていない人の実際のデータを比べて安全性を確認するシステムは、欧米やアジアの国々ですでに導入されています。

    ワクチンを接種したあとには、発熱やけん怠感のほか、血栓症や心筋炎などの症状が出ることがありますが、それぞれのケースを検証しても接種後に偶然起きたのかワクチンによるものなのかどうか分からないことが多く、正確に検証するためには接種した人としていない人とで症状が出る頻度がどれくらい異なるのか、統計的に比較する必要があります。

    アメリカではCDC=疾病対策センターが「ワクチン安全性データリンク」というシステムを運用していて、全米各地にある9つの病院グループの1200万人分の医療情報をもとに、ワクチンを接種した人としていない人を比較し、接種した人の間でおよそ20の症状が異常に増えていないかを、毎週、自動的に解析しています。

    このシステムは1990年に創設され、新型コロナのワクチン接種では、ワクチンを接種した人の間で心筋炎が増えていることが分かり、早い段階での注意の呼びかけにつながりました。

    同様のシステムはイギリスや北欧諸国のほか、アジアでも香港や台湾で1990年代から、マレーシアや韓国、タイ、中国では2000年代から稼働しています。

    日本にはこうしたシステムがなく、ワクチン接種後に出た症状が接種した人の間で特に増えているのか、接種していない人でも同じように起きているのか分からないため、検証の仕組みを整備するのが課題になっていました。

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    【詳しく】コロナワクチン 4歳以下の子ども どうしたらいい?(10/21)

    2022年10月21日

    生後6か月から4歳の子どもを対象にした新型コロナワクチンの公的接種が10月24日から始まります。

    幼い子どもへのワクチン接種。効果や副反応は? 専門家の見解は? 保護者の皆さんの気になる疑問に答えます。

    (科学文化部 記者 池端玲佳 / 2022年10月21日現在)

    Q.生後6か月から4歳の子どものワクチンってどんなもの?

    アメリカの製薬会社ファイザー社が作ったワクチンで、1回の接種に含まれる有効成分の量は大人のワクチンの10分の1、5歳から11歳の子どものワクチンの3分の1程度です。

    5歳から11歳の子どものワクチンと同様に従来型のウイルスをもとにしたワクチンで、オミクロン株をもとにした成分も含んだワクチンではありません。

    全額公費で負担されるため、無料で接種できます。

    Q.接種のスケジュールは?

    3回の接種が必要です。

    1回目の接種から3週間あけて2回目を接種し、その後少なくとも8週間あけて3回目を接種するとされています。

    原則として、市町村から接種券が届き、小児科のクリニックなどで個別接種となりますが、自治体によっては集団接種の会場を設けるところもあります。

    Q.国の方針は?

    厚生労働省は▽子どもの感染者が増えていて重症者数も増加していること、▽オミクロン株流行下でのワクチンの有効性や安全性が確認されていることなどから、生後6か月から4歳以下に対しても接種を「努力義務」にする方針です。

    「努力義務」というのは子どもがワクチンを接種するように保護者が努めなければならないということです。

    ただ強制されたり罰則があったりすることはなく、ワクチンを接種するかどうかはあくまで本人と保護者が自分たちで決めることになっています。

    Q.ワクチンの効果は?

    ワクチンを接種することで新型コロナの発症を防ぐ効果が期待されています。

    ファイザー社が生後6か月から4歳の子どもを対象に臨床試験を行った結果、3回接種後には、これより上の年代の子どもや大人で行われた臨床試験の結果と同じ水準まで、抗体ができることが確認されました。

    また、主にオミクロン株が流行している時期に、アメリカやヨーロッパなどで、生後半年から4歳の子ども1100人余りを対象に、ワクチンを接種した子どもとプラセボ(無害な生理食塩水)を接種した子どもで、その後の感染状況を調べました。

    その結果、ワクチンを接種した794人のうち、その後新型コロナに感染したのは13人。

    プラセボを接種した351人のうち、その後感染したのは21人(2022年6月17日時点)で、3回接種後の発症を予防する効果は73.2%だったということです。

    重症化をどの程度防ぐかについては、ワクチン接種後の感染者が少なく、分析する上で十分なデータがありません。

    しかし、臨床ウイルス学が専門でワクチンに詳しい北里大学の中山哲夫特任教授は「発症を予防できるということは、そのあとの重症化を予防する効果も十分期待できる。年代の近い5歳から11歳に対しての重症化を抑える効果は、研究によって差があるものの、40%から80%程度あることが確認されている」と話しています。

    Q.ワクチンの主な副反応は?

    ワクチンの副反応はほとんど軽度か中程度、かつ一過性のもので、安全性に重大な懸念は認められないとされています。

    ファイザー社の臨床試験では、接種後1週間までの副反応を調べました。

    その結果、2歳から4歳では
    ▽38度以上の発熱があった人が1回目の接種で5.2%、2回目で4.9%、3回目で5.1%
    ▽けん怠感が1回目の接種で29.7%、2回目で25.7%、3回目で24.5%
    ▽おう吐が1回目の接種で3.0%、2回目で3.4%、3回目で1.6%
    ▽下痢が1回目の接種で7.7%、2回目で6.7%、3回目で5.1%などとなっています。

    生後6か月から1歳では
    ▽38度以上の発熱が1回目の接種で7.2%、2回目で7.4%、3回目で6.8%
    ▽食欲の減退が1回目の接種で22.2%、2回目で22.2%、3回目で20.2%
    ▽いらいらして機嫌が悪くなった子どもが1回目の接種で51.2%、2回目で47.4%、3回目で43.6%などとなっています。

    日本小児科学会理事でワクチンに詳しい新潟大学の齋藤昭彦教授は「厳密な比較はできないが、生後半年から4歳の子どもでの副反応の頻度は大人よりも低く、かつ5歳から11歳、また12歳から15歳の子どもと比較した場合でも低いか同程度となっている」と話しています。

    Q.ワクチンの重い副反応は?

    新型コロナワクチンの重い副反応として、主に10代と20代の若い男性で、心臓の筋肉や膜に炎症が起きる「心筋炎」や「心膜炎」がごくまれに報告されています。

    生後6か月から4歳の子どもでの心筋炎や心膜炎の頻度について、まだ十分なデータはありません。

    ただし、厚生労働省によりますと、アメリカで2022年8月21日までに同じファイザー社のワクチンを接種した生後6か月から4歳の子どもおよそ60万人からは心筋炎や心膜炎の事例は報告されていません。

    また日本国内のデータでは、ワクチンを接種した5歳から11歳の子どもで「心筋炎」や「心膜炎」の疑いがあった割合は、接種回数100万回あたり2件から3件程度となっています。

    北里大学の中山特任教授は「10代や20代の男性と比べると、幼い子どもがワクチン接種後に心筋炎や心膜炎になる頻度は極めて低い。またほとんどの場合軽症で、回復している。一方で、新型コロナに感染して心筋炎になる頻度は、ワクチン接種後に心筋炎になる頻度よりはるかに高く、感染した子どもが心筋炎で死亡する事例も報告されている」と指摘しています。

    ただし、ワクチンを接種したあと数日以内に、呼吸が苦しそうだったり、胸の痛みを訴えたりするなど、心筋炎や心膜炎を疑う症状が出た場合は、すぐに医療機関を受診してほしいとしています。

    Q.長期的な影響は?生殖能力に影響はないの?

    ファイザー社のワクチンは、「mRNA(メッセンジャーRNA)ワクチン」と呼ばれる新しいタイプのワクチンです。

    「mRNA」はたんぱく質を合成する「設計図」となる遺伝情報で、これを注射することで体内の細胞でウイルスのたんぱく質の一部が作られ、抗体をはじめとした免疫ができる仕組みです。

    厚生労働省によりますと、この「mRNA」は体内で数分から数日で分解されます。

    また「mRNA」はヒトの遺伝情報であるDNAに組み込まれることはありません。

    体の中ではDNAからmRNAが作られる仕組みがありますが情報の流れは一方通行で、逆にmRNAからDNAはつくられません。

    このため「mRNA」を注射しても、その情報が長期的に残ったり、精子や卵子の遺伝情報に取り込まれたりすることはないと考えられています。

    Q.海外での接種状況は?

    海外では生後6か月から4歳のワクチン接種について対応が分かれています。

    アメリカでは2022年6月に緊急使用の許可が出され、CDC=疾病対策センターが「ワクチンの接種を推奨する」と発表しているほか、カナダなどでも接種が認められています。

    各国の接種率は
    ▽アメリカでは少なくとも1回接種した人が2歳から4歳で8%、2歳未満では5.2%となっています(2022年10月13日時点)

    ▽カナダでは少なくとも1回接種した人が6.5%、3回の接種を終えた人が1.0%となっています(2022年10月9日時点)

    Q.子どもは重症化しにくいのに接種は必要?

    日本小児科学会によりますと、新型コロナに感染した子どもの95%以上は軽症にとどまるとされています。

    しかしオミクロン株が流行するようになってからは、感染する子どもの数が増加していて、それに伴って亡くなったり重症化したりする子どもが増えています。

    国立感染症研究所は、オミクロン株が広がった2022年1月から8月までに、新型コロナに感染して亡くなった子どもなど20歳未満の41人のうち、詳しい状況を調査できた29人について分析しました。

    その結果、亡くなったのは、0歳が8人、1歳~4歳が6人、5歳~11歳が12人、12歳~19歳が3人でした。

    4歳以下で亡くなったのは14人で、このうち6人は基礎疾患のない子どもでした。

    生後6か月から4歳だけを調べた重症化のデータはありませんが、日本集中治療医学会は子どもの入院施設がある全国の医療機関で、2022年3月10日から8月15日までに新型コロナに感染した20歳未満(主に高校生以下)の患者の症状や年齢を調べています。

    その結果、酸素投与が必要だったり、人工呼吸器を装着したりして「中等症」や「重症」と登録された人は合わせて220人でした。

    年齢別にみると▽1歳未満が15%、▽1歳以上の未就学児が43.6%、▽小学生が32.7%、▽中学生が4.1%、▽高校生以上が4.5%となっていて、小学校入学前の子どもが全体のおよそ6割を占めています。

    また症状が重くなった人の詳しい症状を調べた結果、脳がむくんで意識に障害が出るなどする「急性脳症」や、肺炎、けいれんの割合が高かったということです。

    Q.コロナに感染した子どもでもワクチン接種は必要?

    専門家は感染したことがあっても接種をすることを勧めています。

    新潟大学の齋藤教授は「新型コロナに感染した経験があっても、症状が軽い場合には免疫が十分つかないことがある。また、新型コロナの場合、免疫が時間の経過とともに弱くなっていくことがわかっている。コロナに感染したことがあっても、ワクチンを接種することで、より確実な免疫を獲得することができる」と話しています。

    また、感染後のワクチン接種の時期については「新型コロナの症状が治まり、普段通りの体調に戻ったら接種できる」としています。

    Q.子どもの時に接種するほかのワクチンと同時に接種はできる?

    インフルエンザのワクチンと同時に接種することは可能です。

    そのほかのワクチンについては、原則、接種の間隔を2週間あけることになっています。

    たとえば、1歳になった子どもが「麻しん風しん混合ワクチン(MRワクチン)」を11月1日に接種した場合、「新型コロナワクチン」を接種できるのは、最短で11月15日(2週間後の同じ曜日の日)になります。

    複数のワクチンを接種する場合の優先順位について、新潟大学の齋藤教授は「子どもの定期接種に指定されているワクチンはすでに接種の時期が決められているので、まずはそちらを優先してもらいたい。その定期接種の2週間より前、あるいは2週間より後に、新型コロナのワクチンをうまく組み込んで接種するのがよいのではないか」と話しています。

    Q.わが子の接種をどう考えれば?

    幼いわが子のワクチン接種をどう考えればよいのか。2人の専門家に聞きました。

    齋藤教授
    「生後6か月から4歳の子どもたちは、いわゆる感染対策がなかなかできない年齢です。マスクもきちんと着用できないし、十分な手洗いや手先の消毒を自主的にするのは困難です。こうした中で、唯一できる積極的な予防がワクチン接種になります。他の対策ができない分、ワクチン接種によって発症を防ぎ、万が一の重症化を防ぐことが大切です」

    中山特任教授
    「新型コロナのワクチンに限らず、肺炎球菌や、麻しん風しんのワクチンなど、子どもたちはいろんなワクチンを接種することによって、健康な日常生活を送ることができています。新型コロナのワクチンもそれと同じように考えればよいと思います。ワクチンを打つデメリットとして副反応のことがある。一方で、ワクチンを打たなかった場合のデメリットとして、感染したら重い脳症や心筋炎などの合併症にかかり亡くなるおそれもある。そうしたバランスをよく考えて科学的に判断してもらいたいです」

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    コロナ オミクロン株 BA.1とBA.5対応 ワクチン選べる?改訂版(10/20)

    2022年10月20日

    新型コロナウイルスのオミクロン株のうち、感染の主流になっている「BA.5」に対応するワクチンの接種が10月13日から始まっています。

    厚生労働省は「少なくとも5か月」としていた前回の接種からの間隔を「少なくとも3か月」に短縮することを決めました。厚生労働省はすでに接種が始まっている「BA.1」対応ワクチンと「BA.5」対応ワクチンとで、合わせておよそ9908万人分のワクチンを年末までに配送する計画です。

    自治体ごとに2つのワクチンの接種が進められていますが、私たちが接種するときにワクチンを選ぶことができるのかなど、疑問点をQ&A方式でまとめました。

    (10月13日公開の記事を20日時点の情報で更新しました)

    Q.2つのワクチン接種はどう進められる?

    新型コロナウイルスのワクチン接種は原則、住民票のある自治体で行われます。

    厚生労働省は2つのワクチンの扱いについて、自治体に対し次のように説明しています。

    まず、接種会場に「BA.5」対応ワクチンが配送された際に「BA.1」対応ワクチンが残っている場合について、ワクチンに有効期限があることから、無駄にならないよう有効期限の到来が早いものから順番に使うようにする必要があるとしています。

    また、「BA.1」対応ワクチンから「BA.5」対応ワクチンに切り替える際に、一時的に両方のワクチンを同時に使用することも差し支えないとしています。

    Q.どちらを打つか選べるの?

    次に2つのワクチンを住民が選択できるようにするかについてです。

    厚生労働省は自治体に対し、住民の予約時に、使用するワクチンが「BA.1」対応ワクチンか、「BA.5」対応ワクチンかは明示する必要はないとしています。

    自治体の判断でどちらのワクチンを使用しているかなどを情報提供することも可能としていますが、厚生労働省は、ワクチンの配分計画では「BA.1」対応ワクチンと「BA.5」対応ワクチンを合わせて必要な量を配分する予定であることに留意してほしいとしています。

    一方、「BA.5」対応ワクチンの接種が始まってから1週間がたちますが、有効期限の近い「BA.1」対応ワクチンの接種を進め、今後「BA.5」対応ワクチンに切り替えを計画している自治体や、集団接種会場では「BA.1」対応ワクチン、医療機関など個別接種会場では「BA.5」対応ワクチンと会場ごとに分ける自治体、そして、すでに「BA.5」対応ワクチンに切り替えて接種を進めている自治体など、対応にばらつきがあるのが現状です。

    早い段階で「BA.5」対応ワクチンに切り替えた場合、将来的に有効期限が近い「BA.1」対応ワクチンが残る可能性もありますが、厚生労働省は新たに「BA.5」対応ワクチンを配送するかどうかは未定だとしています。

    Q.どちらを打つのがいい?

    厚生労働省はオミクロン株の成分が含まれる2つのワクチンは、いずれも従来のワクチンを上回る効果が期待されているほか、今後の変異株にも効果がある可能性が高いとしています。

    そのうえで、2つのワクチンの効果を比較するデータが現時点では確認できていないとしていて、その時接種できるオミクロン株対応ワクチンをできるだけ早く打ってほしいと呼びかけています。

    これについて臨床ウイルス学が専門でワクチンに詳しい北里大学の中山哲夫特任教授は次のように話しています。

    「現在、主流となっている『BA.5』に対しては感染や発症を防ぐ効果は、今回のワクチンのほうが高いと思われる」。

    「『BA.1』と『BA.5』の違いは従来のウイルスとその後の変異ウイルスの違いと比べると大きなものではない。『BA.1』対応のワクチンでも重症化を防ぐ効果は十分期待できる。いま『BA.1』対応のワクチンを予約しているのならそれを接種すればいいのではないか。接種間隔が3か月間に短縮されたが、前回の接種からちょうどいい時期に『BA.5』対応のワクチンが出回るなら『BA.5』対応のワクチンを接種すればいいだろう。接種できる機会を逃さずに接種するというのが基本だと思う。」

    Q.今後の接種スケジュールは?

    オミクロン株に対応したワクチンの接種対象となるのは、従来のワクチンで2回目までを終えた12歳以上のすべての人です。

    年末年始に懸念される「第8波」の感染拡大に備え、厚生労働省は年内に希望するすべての人に接種を行えるようにする方針を示していて、前回の接種からの間隔が「少なくとも5か月」から、「少なくとも3か月」に短縮されました。

    厚生労働省は、オミクロン株対応ワクチンの接種を9月20日から開始していて、年末までに対象となる人数をおよそ1億人と想定しています。

    厚生労働省は、ファイザー社の「BA.1」対応ワクチンと「BA.5」対応ワクチン、モデルナ社の「BA.1」対応ワクチン、合わせておよそ9908万回分を11月下旬にかけて自治体に配送する計画です。

    このほか、モデルナ社の「BA.1」対応ワクチン500万回分が、10月17日から始まった職域接種のために確保されていて、対象者全員分のワクチンが確保されているということです。

    Q.海外で広がる新しい変異ウイルスに効果はあるの?

    「第8波」では海外から新たな変異ウイルスが流入し感染が拡大するケースが予想されています。

    懸念されるオミクロン株の変異ウイルスとして、シンガポールなどで広がっている「XBB」と呼ばれるタイプのウイルスや、アメリカやインド、ヨーロッパ各国などで検出されている「BA.2.75.2」が挙げられています。

    これについて、厚生労働省はワクチンが新たな変異ウイルスに効くかどうかを判断できるデータはまだなく、現状「BA.1」対応ワクチンと「BA.5」対応ワクチンが効くかどうか言える状況ではないとしています。

    東京医科大学の濱田篤郎特任教授は新たな変異ウイルスについて「同じオミクロン株の範囲なので重症度合いが高まるとは考えにくいが、感染力が高まっていないか注視する必要がある」とした上で、「大事な点は、今始まっているオミクロン株ワクチンを打つことだ。オミクロン株だけではなくて新型コロナ全般への免疫も増すので、ぜひこのワクチン接種を受けてほしい」と話しています。

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    「オミクロン株対応ワクチン」接種間隔を3か月に 10月21日から運用(10/20)

    2022年10月20日

    新型コロナウイルスのオミクロン株に対応したワクチンで行われている3回目以降の接種について、厚生労働省は10月21日以降、前回の接種からの間隔を少なくとも3か月に短縮する方針を決めました。

    新型コロナウイルスのオミクロン株対応ワクチンは、12歳以上を対象にした3回目以降の追加接種として、▽9月20日から「BA.1」対応ワクチン、▽10月13日から「BA.5」対応ワクチンの接種が始まっています。

    これまで前回の接種からの間隔が少なくとも5か月と定められていましたが、10月19日に厚生労働省の専門家による部会で少なくとも3か月に短縮することが了承され、10月20日に開かれた専門家で作る分科会で、10月21日から運用を開始する方針を決めました。

    厚生労働省は、年末年始に懸念される感染拡大に備え、希望する人全員が年内に接種を行えるようにする方針で、ファイザー社の「BA.1」対応ワクチンと「BA.5」対応ワクチン、モデルナ社の「BA.1」対応ワクチン、合わせておよそ9908万回分を11月下旬にかけて自治体に配送する計画です。

    厚生労働省は前回の接種からの間隔が短縮されたことにともなって、10月中に1800万人が新たに接種できるようになるとしています。

    また、従来株のワクチンを9月までに接種したおよそ1億人が年内にオミクロン株対応ワクチンを接種できることになるとしていて、厚生労働省は十分に対応できる量のワクチンが配送されるとしています。

    加藤厚労相「インフルエンザワクチンとは同時接種も可能」

    加藤厚生労働大臣は、参議院予算委員会で「4回目接種を受けてから、まだ5か月たっていないという人もいると思うが、3か月以上で接種が可能となればそういった人にも打ってもらえるので、しっかりと体制を構築していきたい。また、インフルエンザワクチンとは接種の間隔をあける必要はなく、同時接種も可能で、同時接種した場合も有効性や安全性は劣らない」と述べました。

    松野官房長官「希望者が年内に接種受けられる体制を」

    松野官房長官は、午後の記者会見で「9月までに4回目接種を受けた高齢者の方なども、年内にオミクロン株対応ワクチンの接種を受けていただくことが可能になる」と述べました。

    そのうえで「希望するすべての対象者が年内に接種を受けられるよう、自治体などと連携し、引き続き1日100万回を超えるペースの接種体制を整備するよう依頼しているところだ。今後とも、接種に関する周知や広報に取り組んでいきたい」と述べました。

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    コロナワクチン3回接種終了65.7% オミクロン株1.8%(10/17)

    2022年10月17日

    国内で新型コロナウイルスのワクチンを3回接種した人の割合は65.7%となりました。また、60歳以上で4回目の接種を受けた人は対象者の83.4%となっているほか、9月から始まったオミクロン株に対応したワクチンの接種を受けた人の数は221万5563人となっています。

    政府が10月17日に公表した最新の状況によりますと、これまでに国内で新型コロナウイルスワクチンの3回目の接種を受けた人の総数は8275万5821人でした。

    全人口に対する接種率は、65.7%となりました。

    3回目の接種率を年代別でみると、
    ▽12歳から19歳は41.1%、
    ▽20代は52.2%、
    ▽30代は55.9%、
    ▽40代は64.1%、
    ▽50代は78%、
    ▽60歳から64歳は85.6%、
    ▽65歳から69歳は85.9%、
    ▽70代は91.2%、
    ▽80代は93%、
    ▽90代は93.1%、
    ▽100歳以上は87.9%となっています。

    1回目の接種を受けた人は合わせて1億424万8072人で、接種率は全人口の81.4%、
    2回目の接種を終えた人は1億289万1831人で、接種率は全人口の80.4%でした。

    また、5歳から11歳の子どもを対象にした接種で、
    1回目を受けた人は165万1238人で全体の22.6%、
    2回目の接種を受けた人は157万8498人で全体の21.6%、
    9月から始まった3回目の接種を受けた人は13万1252人で全体の1.8%でした。

    このほか、5月から60歳以上の人と18歳以上の基礎疾患のある人などを対象に行われている4回目の接種を受けた人は全国で3720万2335人です。

    このうち60歳以上は3158万9462人で対象者の83.4%となりました。

    また、9月から始まった、オミクロン株に対応したワクチンの接種を受けた人は221万5563人で全体の1.8%でした。

    実際はこれ以上に接種が進んでいる可能性があり、今後、増加することがあります。

    都道府県ごとの人数と割合

    政府が10月17日に公表したワクチン接種を受けた都道府県ごとの人数と割合です。
    実際はこれ以上に接種が進んでいる可能性があり、今後、増加することがあります。

    ▽北海道では1回目を終えた人が426万8616人(82.38%)
    このうち2回目も終えた人は421万2609人(81.3%)
    また3回目を受けた人は352万7219人(68.07%)
    さらに4回目を受けた人は174万7530人(33.72%)

    ▽青森県では1回目を終えた人が107万9996人(86.91%)
    このうち2回目も終えた人は106万8089人(85.96%)
    また3回目を受けた人は90万3779人(72.73%)
    さらに4回目を受けた人は43万6207人(35.1%)

    ▽岩手県では1回目を終えた人が104万4126人(86.57%)
    このうち2回目も終えた人は103万758人(85.46%)
    また3回目を受けた人は89万3736人(74.1%)
    さらに4回目を受けた人は46万2100人(38.31%)

    ▽宮城県では1回目を終えた人が191万5225人(84.44%)
    このうち2回目も終えた人は188万4711人(83.09%)
    また3回目を受けた人は156万2962人(68.91%)
    さらに4回目を受けた人は74万1053人(32.67%)

    ▽秋田県では1回目を終えた人が84万2210人(88.06%)
    このうち2回目も終えた人は83万4069人(87.21%)
    また3回目を受けた人は73万7035人(77.06%)
    さらに4回目を受けた人は37万2993人(39.0%)

    ▽山形県では1回目を終えた人が91万9328人(87.04%)
    このうち2回目も終えた人は91万1543人(86.31%)
    また3回目を受けた人は78万9820人(74.78%)
    さらに4回目を受けた人は40万1848人(38.05%)

    ▽福島県では1回目を終えた人が157万9483人(85.82%)
    このうち2回目も終えた人は156万2979人(84.92%)
    また3回目を受けた人は133万8694人(72.73%)
    さらに4回目を受けた人は65万2795人(35.47%)

    ▽茨城県では1回目を終えた人が244万5981人(84.63%)
    このうち2回目も終えた人は241万7582人(83.64%)
    また3回目を受けた人は202万840人(69.92%)
    さらに4回目を受けた人は93万5746人(32.37%)

    ▽栃木県では1回目を終えた人が161万4979人(83.14%)
    このうち2回目も終えた人は159万7674人(82.25%)
    また3回目を受けた人は134万7757人(69.38%)
    さらに4回目を受けた人は62万2061人(32.02%)

    ▽群馬県では1回目を終えた人が159万1417人(81.88%)
    このうち2回目も終えた人は156万8953人(80.73%)
    また3回目を受けた人は131万6304人(67.73%)
    さらに4回目を受けた人は59万4286人(30.58%)

    ▽埼玉県では1回目を終えた人が608万2460人(82.35%)
    このうち2回目も終えた人は600万3851人(81.29%)
    また3回目を受けた人は490万6674人(66.43%)
    さらに4回目を受けた人は203万5229人(27.56%)

    ▽千葉県では1回目を終えた人が518万8846人(82.22%)
    このうち2回目も終えた人は513万1507人(81.31%)
    また3回目を受けた人は426万4107人(67.57%)
    さらに4回目を受けた人は186万5972人(29.57%)

    ▽東京都では1回目を終えた人が1117万6599人(81.02%)
    このうち2回目も終えた人は1104万6469人(80.08%)
    また3回目を受けた人は886万8779人(64.29%)
    さらに4回目を受けた人は348万7689人(25.28%)

    ▽神奈川県では1回目を終えた人が752万5381人(81.66%)
    このうち2回目も終えた人は744万5340人(80.79%)
    また3回目を受けた人は604万7844人(65.63%)
    さらに4回目を受けた人は255万8864人(27.77%)

    ▽新潟県では1回目を終えた人が188万2163人(86.01%)
    このうち2回目も終えた人は185万4626人(84.75%)
    また3回目を受けた人は161万4837人(73.8%)
    さらに4回目を受けた人は80万2476人(36.67%)

    ▽富山県では1回目を終えた人が88万5765人(85.39%)
    このうち2回目も終えた人は87万9315人(84.77%)
    また3回目を受けた人は72万7443人(70.13%)
    さらに4回目を受けた人は35万102人(33.75%)

    ▽石川県では1回目を終えた人が92万7398人(82.47%)
    このうち2回目も終えた人は91万7613人(81.6%)
    また3回目を受けた人は75万1604人(66.84%)
    さらに4回目を受けた人は34万6177人(30.78%)

    ▽福井県では1回目を終えた人が64万1206人(83.54%)
    このうち2回目も終えた人は63万5671人(82.82%)
    また3回目を受けた人は52万4238人(68.3%)
    さらに4回目を受けた人は23万6956人(30.87%)

    ▽山梨県では1回目を終えた人が67万4333人(82.62%)
    このうち2回目も終えた人は66万7147人(81.74%)
    また3回目を受けた人は55万575人(67.45%)
    さらに4回目を受けた人は25万4041人(31.12%)

    ▽長野県では1回目を終えた人が170万9036人(83.1%)
    このうち2回目も終えた人は168万9448人(82.15%)
    また3回目を受けた人は145万1220人(70.57%)
    さらに4回目を受けた人は71万4037人(34.72%)

    ▽岐阜県では1回目を終えた人が164万8396人(82.56%)
    このうち2回目も終えた人は163万6941人(81.99%)
    また3回目を受けた人は136万2735人(68.25%)
    さらに4回目を受けた人は66万4654人(33.29%)

    ▽静岡県では1回目を終えた人が310万6969人(84.93%)
    このうち2回目も終えた人は307万7570人(84.13%)
    また3回目を受けた人は249万775人(68.09%)
    さらに4回目を受けた人は114万4152人(31.28%)

    ▽愛知県では1回目を終えた人が593万8076人(78.88%)
    このうち2回目も終えた人は584万1615人(77.59%)
    また3回目を受けた人は469万2502人(62.33%)
    さらに4回目を受けた人は190万4505人(25.3%)

    ▽三重県では1回目を終えた人が146万1946人(81.91%)
    このうち2回目も終えた人は144万8407人(81.15%)
    また3回目を受けた人は118万2909人(66.27%)
    さらに4回目を受けた人は54万4778人(30.52%)

    ▽滋賀県では1回目を終えた人が114万9113人(81.2%)
    このうち2回目も終えた人は113万8198人(80.43%)
    また3回目を受けた人は90万9337人(64.26%)
    さらに4回目を受けた人は39万784人(27.61%)

    ▽京都府では1回目を終えた人が200万3447人(79.77%)
    このうち2回目も終えた人は197万5285人(78.65%)
    また3回目を受けた人は157万7080人(62.8%)
    さらに4回目を受けた人は72万3940人(28.83%)

    ▽大阪府では1回目を終えた人が680万9804人(77.38%)
    このうち2回目も終えた人は672万9675人(76.47%)
    また3回目を受けた人は520万3963人(59.13%)
    さらに4回目を受けた人は220万8114人(25.09%)

    ▽兵庫県では1回目を終えた人が437万8311人(79.77%)
    このうち2回目も終えた人は433万2018人(78.93%)
    また3回目を受けた人は345万4064人(62.93%)
    さらに4回目を受けた人は157万3903人(28.68%)

    ▽奈良県では1回目を終えた人が108万3615人(81.16%)
    このうち2回目も終えた人は107万3640人(80.41%)
    また3回目を受けた人は87万91人(65.17%)
    さらに4回目を受けた人は42万4095人(31.76%)

    ▽和歌山県では1回目を終えた人が73万8377人(78.99%)
    このうち2回目も終えた人は73万275人(78.13%)
    また3回目を受けた人は60万9021人(65.15%)
    さらに4回目を受けた人は30万2315人(32.34%)

    ▽鳥取県では1回目を終えた人が43万9176人(79.62%)
    このうち2回目も終えた人は43万4486人(78.77%)
    また3回目を受けた人は35万9972人(65.26%)
    さらに4回目を受けた人は17万9202人(32.49%)

    ▽島根県では1回目を終えた人が55万7501人(83.69%)
    このうち2回目も終えた人は54万9853人(82.54%)
    また3回目を受けた人は46万2475人(69.42%)
    さらに4回目を受けた人は23万207人(34.56%)

    ▽岡山県では1回目を終えた人が149万7928人(79.71%)
    このうち2回目も終えた人は147万262人(78.24%)
    また3回目を受けた人は122万3260人(65.1%)
    さらに4回目を受けた人は58万6112人(31.19%)

    ▽広島県では1回目を終えた人が222万564人(79.63%)
    このうち2回目も終えた人は219万6324人(78.76%)
    また3回目を受けた人は176万6849人(63.36%)
    さらに4回目を受けた人は79万9276人(28.66%)

    ▽山口県では1回目を終えた人が110万5782人(82.49%)
    このうち2回目も終えた人は108万4647人(80.92%)
    また3回目を受けた人は92万7695人(69.21%)
    さらに4回目を受けた人は48万9200人(36.5%)

    ▽徳島県では1回目を終えた人が59万101人(81.22%)
    このうち2回目も終えた人は58万3591人(80.32%)
    また3回目を受けた人は48万8717人(67.26%)
    さらに4回目を受けた人は23万4462人(32.27%)

    ▽香川県では1回目を終えた人が77万17人(79.81%)
    このうち2回目も終えた人は76万2870人(79.07%)
    また3回目を受けた人は62万7477人(65.03%)
    さらに4回目を受けた人は29万917人(30.15%)

    ▽愛媛県では1回目を終えた人が109万7266人(81.79%)
    このうち2回目も終えた人は108万8205人(81.12%)
    また3回目を受けた人は90万6910人(67.6%)
    さらに4回目を受けた人は46万3008人(34.51%)

    ▽高知県では1回目を終えた人が55万8546人(80.61%)
    このうち2回目も終えた人は55万1941人(79.65%)
    また3回目を受けた人は45万1956人(65.22%)
    さらに4回目を受けた人は22万8071人(32.91%)

    ▽福岡県では1回目を終えた人が409万7278人(80.21%)
    このうち2回目も終えた人は402万1783人(78.73%)
    また3回目を受けた人は317万5807人(62.17%)
    さらに4回目を受けた人は140万7200人(27.55%)

    ▽佐賀県では1回目を終えた人が64万8582人(79.86%)
    このうち2回目も終えた人は64万1889人(79.03%)
    また3回目を受けた人は51万8044人(63.79%)
    さらに4回目を受けた人は26万3075人(32.39%)

    ▽長崎県では1回目を終えた人が108万7674人(82.4%)
    このうち2回目も終えた人は107万3591人(81.33%)
    また3回目を受けた人は91万3411人(69.2%)
    さらに4回目を受けた人は45万6962人(34.62%)

    ▽熊本県では1回目を終えた人が144万4305人(82.66%)
    このうち2回目も終えた人は142万9977人(81.84%)
    また3回目を受けた人は118万3263人(67.72%)
    さらに4回目を受けた人は58万4118人(33.43%)

    ▽大分県では1回目を終えた人が91万3707人(80.78%)
    このうち2回目も終えた人は89万9760人(79.55%)
    また3回目を受けた人は74万9815人(66.29%)
    さらに4回目を受けた人は36万6507人(32.4%)

    ▽宮崎県では1回目を終えた人が85万3397人(79.15%)
    このうち2回目も終えた人は84万2979人(78.18%)
    また3回目を受けた人は70万200人(64.94%)
    さらに4回目を受けた人は33万9541人(31.49%)

    ▽鹿児島県では1回目を終えた人が130万7449人(81.46%)
    このうち2回目も終えた人は128万6083人(80.13%)
    また3回目を受けた人は107万2901人(66.84%)
    さらに4回目を受けた人は51万7284人(32.23%)

    ▽沖縄県では1回目を終えた人が105万1379人(70.78%)
    このうち2回目も終えた人は103万1727人(69.46%)
    また3回目を受けた人は72万4950人(48.81%)
    さらに4回目を受けた人は26万7791人(18.03%)

    ※出典は首相官邸HP
    都道府県別等の実績より
    ※官邸の集計計算式の変更
    9/1から分母の人口が令和4年1月1日時点に変更となっています

    首相官邸ホームページ

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    オミクロン株対応ワクチンの職域接種 一部会場 前倒しで開始(10/17)

    2022年10月17日

    新型コロナウイルスのオミクロン株に対応したワクチンの職域接種が、10月17日から一部の会場で日程を前倒しして始まりました。

    オミクロン株に対応したワクチン接種は、従来のワクチンで2回目までを終えた12歳以上のすべての人を対象に9月から実施されています。

    厚生労働省は、職域接種についても10月24日の週から始める計画でしたが、準備の整った会場では日程を前倒しして、10月17日から始めています。

    このうち全日空と日本航空では10月17日午後、羽田空港のそれぞれの会社の会議室で始まり、パイロットや客室乗務員などが医師の問診を受けたあと接種を受けていました。

    使われているのはオミクロン株の「BA.1」などに対応したモデルナのワクチンで、全日空は一日最大300人、日本航空は最大200人が接種できるということです。

    厚生労働省によりますと、今回の職域接種には10月12日までに全国で700以上の会場から申し込みがあったということで、今後、順次接種が始まる見通しです。

    接種を受けたパイロットは「利用者数の回復が見込まれる中で、みずからの健康を保つためワクチンを打てたことは安心感につながる。職場で打てるのもスケジュールの都合がつけやすいので助かります」と話していました。

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    東京都 大規模接種会場でコロナ「BA.5」対応ワクチン接種開始(10/14)

    2022年10月14日

    新型コロナウイルスのオミクロン株のうち、感染の主流になっている「BA.5」に対応するワクチンの接種が10月14日から東京都の大規模接種会場で始まりました。

    オミクロン株の「BA.5」に対応したワクチンの接種は、準備が整った自治体で13日から始まっていて、都も10月14日から大規模接種会場で始めました。

    このうち、都庁の北展望室の会場では、午前9時半の開始とともに、訪れた人が次々と接種を受けていました。

    接種対象となるのは従来のワクチンで2回目か3回目までを終えた12歳以上の人で、都民でなくても都内に通勤・通学をしている人も受けられます。

    また、前回の接種から少なくとも5か月以上経過していることが条件で、事前の予約がなくても受けられるということです。

    都内の病院に勤める40代の看護師の女性は「『BA.5』の感染が広がっているときに対応ワクチンを早速、打つことができてよかった」と話していました。

    都の木村圭介新型コロナウイルスワクチン担当課長代理は「感染拡大を防ぐためにワクチンが有効なので早めの接種を検討してほしい」と話していました。

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    新型コロナ オミクロン株 BA.1とBA.5対応 ワクチンは選べる?(10/13)

    2022年10月13日

    新型コロナウイルスのオミクロン株のうち、感染の主流になっている「BA.5」に対応するワクチンの接種が開始されました。

    厚生労働省はすでに接種が始まっている「BA.1」対応ワクチンと「BA.5」対応ワクチンとで、合わせて8000万人分のワクチンを年末までに配送する計画です。

    今後、自治体ごとに2つのワクチンの接種が進められることになりますが、私たちが接種するときにワクチンを選ぶことができるのでしょうか?

    疑問点をQ&A方式でまとめました。

    Q.2つのワクチン接種はどう進められる?

    新型コロナウイルスのワクチン接種は原則、住民票のある自治体で行われます。

    厚生労働省は2つのワクチンの扱いについて、自治体に対し次のように説明しています。

    まず、接種会場に「BA.5」対応ワクチンが配送された際に「BA.1」対応ワクチンが残っている場合について、ワクチンに有効期限があることから、無駄にならないよう有効期限の到来が早いものから順番に使うようにする必要があるとしています。

    また、「BA.1」対応ワクチンから「BA.5」対応ワクチンに切り替える際に、一時的に両方のワクチンを同時に使用することも差し支えないとしています。

    Q.どちらを打つか選べるの?

    次に2つのワクチンを住民が選択できるようにするかについてです。

    厚生労働省は自治体に対し、住民の予約時に使用するワクチンが「BA.1」対応ワクチンか、「BA.5」対応ワクチンかは明示する必要はないとしています。

    自治体の判断でどちらのワクチンを使用しているかなどを情報提供することも可能としていますが、厚生労働省は、ワクチンの配分計画では「BA.1」対応ワクチンと「BA.5」対応ワクチンを合わせて必要な量を配分する予定であることに留意してほしいとしています。

    Q.どちらを打つのがいい?

    厚生労働省はオミクロン株の成分が含まれる2つのワクチンは、いずれも従来のワクチンを上回る効果が期待されているほか、今後の変異株にも効果がある可能性が高いとしています。

    そのうえで、2つのワクチンの効果を比較するデータが現時点では確認できていないとしていて、その時接種できるオミクロン株対応ワクチンをできるだけ早く打ってほしいと呼びかけています。

    これについて臨床ウイルス学が専門でワクチンに詳しい北里大学の中山哲夫 特任教授は次のように話しています。

    「現在、主流となっている『BA.5』に対しては感染や発症を防ぐ効果は、今回のワクチンのほうが高いと思われる」

    「『BA.1』と『BA.5』の違いは従来のウイルスとその後の変異ウイルスの違いと比べると大きなものではない。『BA.1』対応のワクチンでも重症化を防ぐ効果は十分期待できる。いま『BA.1』対応のワクチンを予約しているのならそれを接種すればいいのではないか。前回の接種から5か月たつころに『BA.5』対応のワクチンが実際に出回るなら『BA.5』対応のワクチンを接種すればいいだろう。接種できる機会を逃さずに接種するというのが基本だと思う」

    Q.今後の接種スケジュールは?

    オミクロン株に対応したワクチンの接種対象となるのは、従来のワクチンで2回目までを終えた12歳以上のすべての人で、前回の接種から少なくとも5か月以上経過していることが条件となります。

    厚生労働省は、年内に接種の対象となる人数をおよそ7652万人と想定しています。

    内訳は、60歳以上の高齢者が2188万人、12歳以上60歳未満の人が5464万人です。

    厚生労働省は、ファイザー社の「BA.1」対応ワクチンと「BA.5」対応ワクチン、モデルナ社の「BA.1」対応ワクチン、合わせておよそ8000万回分を11月上旬にかけて自治体に配送する計画です。

    このほか、モデルナ社の「BA.1」対応ワクチン500万回分が、10月17日から始まる職域接種のために確保されています。

    年末年始に懸念される感染拡大に備え、厚生労働省は希望するすべての人に接種を行う方針を示していて、少なくとも5か月としている前回の接種からの間隔について、10月下旬にも短縮する方向で検討しています。

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    ファイザー 5~11歳用「BA.5」対応ワクチン 厚労省に承認申請(10/13)

    2022年10月13日

    新型コロナウイルスのオミクロン株のうち、感染の主流となっている「BA.5」に対応する成分が含まれる子ども用のワクチンについて、アメリカの製薬大手、ファイザーは厚生労働省に承認を求める申請を行いました。対象は5歳から11歳で、この年代が対象のオミクロン株対応ワクチンの承認申請は国内では初めてです。

    ファイザーの発表によりますと、10月13日承認申請したのは、オミクロン株の「BA.4」や「BA.5」に対応する成分と従来の新型コロナウイルスに対応する成分が含まれる5歳から11歳の子ども向けのワクチンです。

    このワクチンは、遺伝物質の「メッセンジャーRNA」が2種類含まれる「2価ワクチン」というタイプで、ウイルスの表面にある「スパイクたんぱく質」を体の中で作り出すことで、それぞれのウイルスに対応した免疫の反応を引き起こします。

    オミクロン株の「BA.5」対応のワクチンは、12歳以上を対象に接種が始まっていますが、国内では5歳から11歳を対象にした承認申請は初めてです。

    アメリカでは、このワクチンについてCDC=疾病対策センターが10月12日、追加接種の対象年齢を5歳以上に引き下げると発表し、12歳以上向けの3分の1の量の成分を含むワクチンの接種が行われます。

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    コロナ「BA.5」対応ワクチンの接種 きょう以降順次開始(10/13)

    2022年10月13日

    新型コロナウイルスのオミクロン株のうち、感染の主流になっている「BA.5」に対応するワクチンの接種が、10月13日以降、準備が整った自治体から順次開始されます。

    オミクロン株の「BA.5」に対応したワクチンの接種対象となるのは、従来のワクチンで2回目までを終えた12歳以上のすべての人で、前回の接種から少なくとも5か月以上経過していることが条件となります。

    準備が整った自治体から10月13日以降、順次、接種が開始される予定で、東京港区などでは、10月14日から接種を始めるということです。

    厚生労働省は、年末年始に懸念される感染拡大に備え、オミクロン株に対応したワクチンの接種を進めていて、先月から始まっている「BA.1」対応ワクチンと「BA.5」対応ワクチンとで、年内におよそ7652万人が接種対象になると見込んでいます。

    2つのワクチンの効果について厚生労働省は、比較するデータが現時点では確認できていないとしていて、その時接種できるオミクロン株対応ワクチンを、できるだけ早く打ってほしいと呼びかけています。

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    オミクロン株「BA.5」対応ワクチン 10月13日から無料接種開始へ(10/7)

    2022年10月7日

    新型コロナウイルスのオミクロン株のうち、感染の主流になっている「BA.5」に対応するワクチンについて、厚生労働省は10月13日から無料で受けられる公的接種を開始する方針を決めました。

    オミクロン株対応の新型コロナウイルスのワクチンは、9月20日から「BA.1」と従来のウイルスに対応するワクチンの接種が始まっています。

    厚生労働省は10月5日、現在感染の主流になっている「BA.5」などに対応するワクチンについて国内での使用を承認し10月7日、専門家で作る分科会での了承を経て無料で受けられる公的接種に位置づける方針を決めました。

    今後は必要な手続きを経たうえで10月13日から接種を開始する方針で、厚生労働省はおよそ4300万回分のワクチンを来週以降、自治体に配送する計画です。

    一方で、「BA.1」などに対応するワクチンの接種も続けられ、厚生労働省は2つのワクチンの効果を比較するデータが現時点では確認できていないとして、接種の時期が来た時点で接種できるオミクロン株対応のワクチンを接種してほしいと呼びかけることにしています。

    オミクロン株「BA.5」対応ワクチンの接種計画は

    厚生労働省はオミクロン株対応のワクチンについて、年末年始に懸念される感染拡大に備えて、希望する人が年内に接種を終えられるよう体制の整備を進めています。

    オミクロン株の「BA.1」などに対応するファイザーとモデルナのワクチンは、9月20日から4回目の接種を行っていない60歳以上の高齢者などから接種が始まっています。

    これに加えて今後は「BA.5」などに対応するファイザーのワクチンの自治体への配送も始まり、厚生労働省はこれら2つのオミクロン株対応ワクチン合わせておよそ8000万回分を11月上旬にかけて配送する計画です。

    厚生労働省は9月と10月の2か月間で接種の対象となる人数をおよそ6850万人と想定していて、
    ▽60歳以上の高齢者の4回目の接種としておよそ1500万人、
    ▽12歳以上60歳未満の4回目の接種としておよそ3470万人、3回目の接種としておよそ1800万人などが対象となるとしています。

    また、
    ▽60歳以上の高齢者で5回目の接種としておよそ1万人も、10月25日以降、接種できるとしています。

    厚生労働省は、5か月としている前回の接種からの間隔を短縮するかどうかについても今後検討することにしています。

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    新型コロナワクチン 生後半年~4歳 10月24日から無料で接種開始へ(10/7)

    2022年10月7日

    新型コロナウイルスのワクチンのうち、生後6か月から4歳までの子どもを対象にしたワクチンについて、厚生労働省は10月24日から無料で受けられる公的接種を開始する方針を決めました。

    子どもへの接種をめぐり、厚生労働省は10月5日、生後6か月から4歳を対象にしたファイザーのワクチンの国内での使用を承認し10月7日、専門家で作る分科会での了承を経て、無料で受けられる公的接種に位置づける方針を決めました。

    今後は必要な手続きを経たうえで、10月24日から接種を始める方針で、11月下旬にかけて、合わせて700万回分のワクチンを自治体に配送する計画です。

    これまでワクチンの対象年齢は、モデルナとノババックスが12歳以上、ファイザーが5歳以上となっていて、5歳未満の子どもへの接種は初めてとなります。

    有効成分の量は大人のワクチンの10分の1で、3回の接種が必要とされ、3週間あけて2回目を接種したあと、少なくとも8週間あけて3回目を接種するとしていて、厚生労働省は接種方法については小児科のクリニックなどでの「個別接種」とする方針です。

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    コロナワクチン3回目接種後に11歳の児童死亡 接種との関連不明(10/7)

    2022年10月7日

    5歳から11歳の子どもを対象にした新型コロナウイルスワクチンについて、厚生労働省は11歳の児童が3回目の接種後に死亡していたと発表しました。5歳から11歳のワクチンの3回目の接種後に子どもの死亡が確認されたのは初めてで、接種との関連は現時点では評価できないとしています。

    厚生労働省は、10月7日開いた専門家部会で、ファイザーのワクチンの3回目の接種を受けた11歳の男子児童が、9月24日に死亡したと医療機関から報告を受けたことを明らかにしました。

    この児童は9月19日に接種を受け、5日後に死亡したということで、主治医の報告では、死因は急性脳症や敗血症による多臓器不全とみられるということです。

    一方、専門家や部会では、服用していたぜんそくの薬などが関係している可能性なども否定できないとして、接種と死亡との関連は現時点で評価できないとしています。

    5歳から11歳を対象にした新型コロナのワクチンについて、接種後に死亡したケースは2人目で、3回目の接種後に子どもの死亡が確認されたのは初めてです。

    5歳から11歳のワクチンの3回目接種は9月上旬から開始されていて、9月29日までに推計で1万8000回余り接種されたということです。

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    新型コロナワクチン 生後半年~4歳も対象に 厚生労働省(10/5)

    2022年10月5日

    新型コロナウイルスのワクチンについて、厚生労働省は生後6か月から4歳までの子どもを対象にしたワクチンの使用を正式に承認しました。今後、必要な手続きを進め、早ければ10月下旬にも接種が始まる見通しです。

    子どもへの接種をめぐっては、ことし1月に対象が5歳以上に拡大され、2022年7月には、生後6か月から4歳の子どもも対象に加えるようファイザーから承認の申請が行われました。

    10月5日夜に開かれた厚生労働省の専門家による部会では、生後6か月から4歳の子どもを対象にしたワクチンについて、体の中で作られるウイルスの働きを抑える「中和抗体」の値の上昇など有効性が確認されたと評価しました。

    また安全性については、臨床試験の結果から重大な懸念は認められないとしてこのワクチンを使用することを了承し、その後、厚生労働省が正式に承認しました。

    これまでワクチンの対象年齢は、モデルナとノババックスが12歳以上、ファイザーが5歳以上となっていて、5歳未満の子どもへの接種は初めてとなります。

    有効成分の量は大人のワクチンの10分の1で、3回の接種が必要とされ、3週間あけて2回目を接種した後、少なくとも8週間あけて3回目を接種するとしています。

    厚生労働省は10月下旬から11月下旬にかけておよそ700万回分のワクチンを自治体に配送する計画で、今後、無料で受けられる公的接種に位置づけたうえで、早ければ10月下旬以降接種が始まる見通しです。

    専門家「利益と副反応リスク 比べて接種するか決定を」

    ファイザーが開発した生後6か月から4歳までの子どもに対する新型コロナウイルスワクチンは、アメリカでは2022年6月に緊急使用の許可が出され、接種が進められています。

    ファイザーの発表や、アメリカのCDC=疾病対策センターの会議で示された臨床試験の結果を分析した資料によりますと、3回接種したときのオミクロン株に対する効果は、生後6か月から4歳の子どもで80.3%で、このうち、2歳から4歳では82.3%、生後6か月から1歳では75.5%だったということです。

    副反応の程度はほとんどが軽いか中程度で、偽の薬を投与された場合とほとんど変わらなかったとしています。

    具体的には、2歳から4歳では、
    ▽けん怠感が1回目の接種で29.7%、2回目で25.7%、3回目で24.5%
    ▽38度以上の発熱が1回目の接種で5.2%、2回目で4.9%、3回目で5.1%などとなり、
    生後6か月から1歳では、
    ▽いらいらして機嫌が悪くなった子どもが1回目の接種で51.2%、2回目で47.4%、3回目で43.6%、
    ▽食欲の減少が1回目の接種で22.2%、2回目で22.2%、3回目で20.2%、
    ▽38度以上の発熱が1回目の接種で7.2%、2回目で7.4%、3回目で6.8%だったとしています。

    小児科の医師でワクチンに詳しい北里大学の中山哲夫特任教授は「多くの人が新型コロナウイルスに感染している中で子どもたちへの感染も広がり、重症化する子どもや亡くなった子どもも出てきている。ワクチンで新しい武器を子どもたちに与えることができるわけで、選択肢が増えたのは朗報だ」と述べました。

    ワクチンを接種するかどうかは、ワクチンによって得られる利益と副反応のリスクを比べて決めるべきだとしたうえで、「新型コロナに感染したときには重症化するリスクがある一方、副反応のことを考えないといけない。メッセンジャーRNAワクチンは副反応が少し強いが一過性のものだ。感染すると重症化しやすい先天性の免疫不全や心臓の病気など、基礎疾患のある子どもは最優先で接種したほうがいい。また、学習塾や保育所、おけいこごとなどで不特定多数の人たちと集まる機会のある子どもも、自分や周囲の人を守るために、ワクチンの接種を考えたほうがいいと思う」と話しています。

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    オミクロン株 BA.5対応ワクチンの使用承認 厚生労働省(10/5)

    2022年10月5日

    新型コロナウイルスのオミクロン株のうち、感染の主流になっている「BA.5」に対応するワクチンについて、厚生労働省は国内での使用を正式に承認しました。

    今後、必要な手続きを進め、早ければ10月中旬にも接種が始まる見通しです。

    オミクロン株対応の新型コロナウイルスのワクチンは、9月20日に「BA.1」に対応したワクチンの接種が始まっていますが、アメリカの製薬大手ファイザーは9月13日、現在感染の主流になっている「BA.5」や「BA.4」、それに従来の新型コロナウイルスに対応するワクチンについて承認の申請を提出していました。

    10月5日夜に開かれた厚生労働省の専門家による部会では、このワクチンについて、体の中で作られるウイルスの働きを抑える「中和抗体」の値の上昇が確認され、「BA.5」を含む変異株に対する予防効果が期待されると評価し、安全性については影響を及ぼす可能性は低いと考えられるとして、国内での使用を了承し、その後、厚生労働省が正式に承認しました。

    厚生労働省はおよそ4300万回分のワクチンを来週以降、自治体に配送する計画で、今後、無料で受けられる公的接種に位置づけたうえで、早ければ10月中旬以降、接種が始まる見通しです。

    接種の計画は

    厚生労働省はオミクロン株対応のワクチンについて、年末年始に懸念される感染拡大に備えて希望する人が年内に接種を終えられるよう体制の整備を進めています。

    オミクロン株の「BA.1」と従来のウイルスに対応する成分が含まれたワクチンはすでに9月20日から接種が始まっていて、10月4日までにおよそ56万人がファイザーとモデルナのワクチンを接種しています。

    一方、今回了承された「BA.5」「BA.4」などに対応するワクチンの自治体への配送計画もすでに示されています。

    10月10日から11月上旬にかけてファイザーのワクチンおよそ4300万回分が配送される計画で、無料で受けられる公的接種に位置づけたうえで、10月中旬以降に接種が開始できる見込みです。

    また、2種類のオミクロン株対応ワクチンをあわせた11月上旬にかけての配送量はおよそ8000万回分で、厚生労働省はどちらのワクチンもオミクロン株に対して従来のワクチンを上回る効果が期待されるほか、今後の変異株にも効果がある可能性が高いとしています。

    厚生労働省は、接種の時期が来た時点で接種できるオミクロン株対応のワクチンを接種してほしいとしています。

    専門家「接種できる機会を逃さずに接種を」

    新型コロナウイルスのオミクロン株の1つ、「BA.5」に対応する成分を含むワクチンについて、臨床ウイルス学が専門でワクチンに詳しい北里大学の中山哲夫特任教授は「現在、主流となっている『BA.5』に対しては感染や発症を防ぐ効果は、今回のワクチンのほうが高いと思われる」と話しています。

    すでに接種が始まっている「BA.1」対応のワクチンと「BA.5」対応のワクチンのどちらを接種するかについては「『BA.1』と『BA.5』の違いは従来のウイルスとその後の変異ウイルスの違いと比べると大きなものではない。『BA.1』対応のワクチンでも重症化を防ぐ効果は十分期待できる。今、『BA.1』対応のワクチンを予約しているのならそれを接種すればいいのではないか。前回の接種から5か月たつころに『BA.5』対応のワクチンが実際に出回るなら『BA.5』対応のワクチンを接種すればいいだろう。接種できる機会を逃さずに接種するというのが基本だと思う」と述べました。

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    モデルナ オミクロン株「BA.5」対応ワクチン 厚労省に承認申請(10/5)

    2022年10月5日

    新型コロナウイルスのオミクロン株の1つで、現在感染の主流となっている「BA.5」に対応する成分を含むワクチンについて、アメリカの製薬会社「モデルナ」は、厚生労働省に承認を求める申請を行いました。

    モデルナの発表によりますと、厚生労働省に承認申請したのは、オミクロン株の「BA.4」や「BA.5」、それに従来の新型コロナウイルスに対応する成分を含むワクチンです。

    ワクチンは、遺伝物質の「メッセンジャーRNA」が2種類含まれている「2価ワクチン」で、ウイルスの表面にある「スパイクたんぱく質」を体の中で作り出し、それぞれのウイルスに対応した免疫の反応を引き起こします。

    「BA.4」と「BA.5」は「スパイクたんぱく質」が同じ形で、モデルナは、アメリカのCDC=疾病対策センターの会議で、人に投与する前の実験のデータで「BA.5」に対応する中和抗体の反応が上昇したとする資料を示しています。

    アメリカでは、このワクチンの18歳以上の追加接種について、2022年8月31日にFDA=食品医薬品局が緊急使用の許可を出し、実際に接種が行われています。

    「BA.5」に対応するワクチンについては、アメリカの製薬大手、ファイザーも9月13日、厚生労働省に承認申請を行っています。

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    新型コロナ アストラゼネカのワクチン 有効期限で接種終了(10/2)

    2022年10月2日

    新型コロナウイルスのワクチンのうち、アストラゼネカのワクチンについて厚生労働省は有効期限を迎えたため、国内での接種を終了すると発表しました。

    厚生労働省は欧米の4つの製薬会社が開発した新型コロナのワクチンを購入していて、このうちアストラゼネカとは2020年12月に1億2000万回分を購入する契約を交わし、国内での接種を進めてきました。

    しかし、接種後、極めてまれに血栓が生じるおそれがあるとされ、厚生労働省は2021年8月、接種の対象を原則40歳以上に限定したこともあって、接種回数は2022年9月末まででおよそ12万回にとどまっていて、2022年9月30日で供給を受けたすべてのワクチンが有効期限を迎えたことを受けて国内での接種を終了することになりました。

    供給されたワクチンおよそ5770万回分のうち、自治体に配送されたのはおよそ20万回分にとどまり、途上国を中心に海外に無償で供与したのがおよそ4400万回分で、残りのおよそ1350万回分は廃棄したとしています。

    また、接種が大幅に増える見込みがなかったことなどからおよそ6230万回分の契約をキャンセルしたということです。

    厚生労働省はワクチンの購入費用を明らかにしていませんが、キャンセルしたワクチンについては、アストラゼネカから必要な経費を除いた金額の返金を受ける予定だとしています。

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    オミクロン株対応ワクチン職域接種 10月17日の週から実施も(9/30)

    2022年9月30日

    新型コロナウイルスのオミクロン株に対応したワクチンの職域接種をめぐり、松野官房長官は、準備が整った会場では接種の開始時期を前倒しし、10月17日の週から実施できるようにする考えを示しました。

    9月から始まったオミクロン株に対応したワクチン接種をめぐり、政府は、10月から11月にかけて一日100万回を超えるペースで接種できる体制を整備したいとしていて、10月24日からは職域接種も始める方針です。

    これについて松野官房長官は閣議のあとの記者会見で、9月29日午後3時までに全国の443の会場から職域接種の申し込みがあったことを明らかにしました。

    そのうえで「申し込み件数は徐々に増加している。これまで職域接種を実施してきた企業や大学などは、ぜひ実施を検討いただきたい」と呼びかけました。

    そして「すでに準備が整っている一部の接種会場については、10月17日の週から実施する予定だ。2022年中に希望するすべての接種対象者がオミクロン株対応ワクチンの接種を受けられるよう、引き続き自治体や企業などと連携して取り組んでいく」と述べました。

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    オミクロン株対応ワクチンの職域接種 10月24日の週から開始へ(9/22)

    2022年9月22日

    新型コロナウイルスのオミクロン株に対応したワクチンの職域接種が10月24日の週から始まる見通しとなりました。

    9月20日から始まったオミクロン株に対応したワクチンの接種は、従来のワクチンで2回目までを終えた12歳以上のすべての人が対象となります。

    4回目を受けていない高齢者や医療従事者などから、自治体ごとの判断で10月半ばまでに順次対象が拡大される予定で、厚生労働省は自治体の負担を軽減するため、職域接種の申請の受け付けを始めました。

    職域接種は18歳以上が使用できるモデルナのワクチンで実施されます。

    1回目と2回目でも職域接種を行った企業や大学などが応募でき、会場ごとの接種人数は原則500人以上としています。

    接種には自治体から配られる接種券が必要ですが、万が一、届かない場合でも必要な手続きをとれば接種できるとしています。

    厚生労働省は企業や大学から提出された接種計画をもとに、原則、2週間ごとにワクチンを配送する予定で、最も早いところで10月24日の週から接種が実施されます。

    厚生労働省は年末年始に懸念される感染拡大に備え、希望者が2022年内に接種を終えることを目指すとしています。

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    オミクロン株対応ワクチン 特徴や副反応は?わかってきたこと(9/21)

    2022年9月21日

    9月20日、新型コロナウイルスのオミクロン株に対応したワクチンの接種が始まりました。

    「従来型」「オミクロン株対応」、どちらのワクチンを接種すればよいのでしょうか?
    今後、さらに「BA.5対応」のワクチンも?
    インフルワクチンとの同時接種は?子どもの接種は?
    分かってきたことをまとめました。

    オミクロン株対応ワクチンとは

    新たに接種が始まったワクチンは、オミクロン株の「BA.1」に対応したワクチンと、これまで接種してきた元のワクチンの2種類が含まれています。

    「2価ワクチン」と呼ばれるタイプです。

    新型コロナウイルスは変異を繰り返し、ワクチンでできる抗体が狙い撃ちするウイルスの表面の突起「スパイクたんぱく質」の形が変わります。

    オミクロン株では、これまでのワクチンで感染や発症を防ぐ効果は下がっているため、オミクロン株の遺伝情報を使って対応するワクチンが作られました。

    国内で使用が認められたオミクロン株対応のワクチンは2種類。

    これまでも接種が行われてきたのと同様、ファイザーとモデルナのメッセンジャーRNAワクチンです。

    今回のワクチン、ワクチンによって体の中で作られる、ウイルスの働きを抑える「中和抗体」がどれだけ増えたかで効果が見込まれるかどうか比べられます。

    ファイザーのワクチンの添付文書によりますと、56歳以上を対象にした臨床試験で、4回目の接種として使った場合、「BA.1」に対する中和抗体の値は、従来型のワクチンを使った場合と比べて1.56倍に上昇したということです。

    主な副反応は▽接種した場所の痛みが58.1%、▽疲労(けん怠感)が49.2%、▽頭痛が33.6%、▽38度以上の発熱は5.0%で、翌日に現れることが多く、1日から2日続くことが多いということです。

    また、モデルナが9月16日に医学雑誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」に発表した論文によりますと、アメリカで行った臨床試験の結果、4回目の接種として使った場合、「BA.1」に対する中和抗体の値が、従来型のワクチンを使った場合と比べて1.75倍に上昇したとしています。

    主な副反応は、▽接種した場所の痛みが77.3%、▽けん怠感が54.9%、▽頭痛が43.9%、▽38度以上の発熱が4.4%などと、これまでのワクチンと変わらず、大部分は軽度から中程度だったとしています。

    「BA.5」にも効果か

    今回のオミクロン株対応のワクチンは、いま感染の主流となっている「BA.5」にも効果が期待できるとされています。

    ファイザーの2022年6月の発表では、「BA.5」に対する中和抗体の値は「BA.1」に対する3分の1の水準だったものの、効果的にウイルスの働きを抑えていたとしています。

    また、モデルナの臨床試験では、「BA.5」に対する中和抗体の値は、従来型のワクチンの1.69倍に上昇したとしています。

    どのタイミングで接種?

    今回のワクチンは、3回目以降の接種に使う「ブースターワクチン」です。
    接種の対象は、2回目までの接種を終えている12歳以上のすべての人です。

    首相官邸のウェブサイトによりますと、2回目までの接種をした人は、子どもも含めた人口全体の80%を超えています。

    2回の接種を終えた人は3回目として、3回の接種を終えた日とは4回目として、4回の接種を終えた人は5回目として、接種することができます。

    前回の接種からの間隔は5か月間です。

    まずは高齢者や医療従事者などから開始され、自治体は接種の進捗(しんちょく)状況を見ながら、対象者を拡大していくことになります。

    次はどのワクチンを接種?

    すでに従来型のワクチンを接種する予定で、3回目や4回目の接種の予約を取っていた人もいると思います。

    従来型のワクチンで、早めに追加接種を受けるか、それとも、オミクロン株対応のワクチンを待ったほうがいいのか。

    小児科の医師でワクチンに詳しい新潟大学の齋藤昭彦教授は「オミクロン株対応のワクチンを接種できる機会があれば、そちらを接種したほうがより大きな効果が期待できると思う。ただ、基本的には、前回の接種から5か月間たったところで、早めに接種するというのが原則だ。いつ、次の感染の波が来るか分からないので、『流行が来るのは冬だ』と決めつけずに接種して準備をしておくことが必要だ」と話しています。

    一方、臨床ウイルス学が専門でワクチンに詳しい北里大学の中山哲夫特任教授は「いま従来株のワクチンを接種するという選択肢もあるが、オミクロン株対応の成分が入ったワクチンのほうが効果は高い。感染のリスクを考えると、ワクチンで予防できるタイミングがあれば接種するのが基本だが、今の感染状況を見ると、新規感染者数は減ってきていて感染対策に気をつけて過ごすことができるのであれば、オミクロン株対応のワクチンまで待つのも選択肢だ」と述べました。

    早めの追加接種必要?

    従来型のワクチンはオミクロン株に対する効果が数か月のうちに下がり、早めの追加接種が必要だという報告もあります。

    南アフリカの研究グループは、およそ3万人を対象に、ファイザーの従来型のワクチンを接種した場合の入院を防ぐ効果を分析しました。

    (9月14日「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」に発表)。

    その結果、入院に至るのを防ぐ効果は3回の接種後3~4か月の時点で、「BA.1」が広がっていた時期では50%、「BA.5」の時期は46.8%でした。

    グループは、入院を防ぐ効果はオミクロン株に対しては急速に下がるとしています。

    そして、最後の接種から4か月ほどの早い時期に追加接種することや、変異ウイルスに対応したワクチンを導入するといった対応が必要だと示されたとしています。

    中山特任教授は「私たちの研究でも、これまでのワクチンを接種した人の血液を検査すると3か月くらいたつと抗体など免疫の機能が落ちてきて、5か月、6か月まで待つと、再感染のリスクが高くなる。海外では、3か月から6か月など、接種間隔に幅を持たせて臨床試験が行われている。もう少し短い間隔で接種できるようにすることも考えてもらいたい」と話しています。

    厚生労働省の専門家による部会でも、接種の間隔を5か月から短縮すべきだとする意見が出され、厚生労働省は今後、検討していくことになりました。

    BA.5対応のワクチン待つべきか

    一方、9月13日、ファイザーはオミクロン株のうち、感染の主流となっている「BA.5」に対応する成分が含まれるワクチンについて厚生労働省に承認を求める申請をしました。

    近く、モデルナも同様のワクチンの申請を行う予定です。このワクチン、アメリカでは緊急使用が認められています。

    「BA.5」対応のワクチンを待つべきなのでしょうか。

    「BA.5」対応のワクチンは、いま主流の「BA.5」に対する効果は高い可能性がありますが、日本国内ではまだいつ承認されるかは分かりません。

    イギリスやカナダでも日本と同様、「BA.1」対応のワクチンの接種を決めています。

    専門家は、「BA.5」対応のワクチンを待つより、国内で新たに接種が始まったオミクロン株「BA.1」対応のワクチン、もしくは従来型ワクチンを接種すべきとしています。

    厚生労働省は、「BA.1」対応のワクチンは▽オミクロン株に対して従来のワクチンを上回る効果があることに加えて、▽ウイルスが変異する可能性がある中で、今後の変異株に対しても有効である可能性が高いことが期待されるとしています。

    そのうえで、その時点で接種ができるオミクロン株対応のワクチン、つまり「BA.1」対応のワクチンを接種してほしいとしています。

    最初からオミクロン株ワクチンを打てないのか?

    オミクロン株対応のワクチンは、2回目までの接種を終えた人を対象に、追加接種として使われることになっています。

    1回目の接種がまだの人が、最初からオミクロン株対応のワクチンを接種することはできないのでしょうか。

    北里大学の中山特任教授は「オミクロン株対応のワクチンは、きちんと免疫の記憶ができていることが条件で、追加接種のワクチンとして承認されている。このワクチンを最初から接種するという臨床試験は行われておらず、効果や安全性のデータもないので、難しいのではないか」と話しています。

    一方、今後は検討すべきという意見もあります。

    新潟大学の齋藤教授は「オミクロン株対応のワクチンには、従来型のワクチンの成分も含まれているので、これを最初から接種するというのも戦略の1つだ。これから接種を始める子どもなどで、今後、検討されるべきだ」と話しています。

    ただ、齋藤教授は「ワクチンの効果や安全性についてはデータが分かってきている。まだワクチンを接種していない人が、しっかりとした基礎免疫をつけておくことは非常に重要だ。1回目、2回目の接種は9月30日までとされているが、延長して接種の機会を作ってほしい」と話しています。

    子どもはどうすればいい?

    オミクロン株対応のワクチン、子どもは接種できるのでしょうか。

    オミクロン株対応のワクチンは12歳以上は接種することができるので、中学生や高校生はおとなと同じように考えればいいとしています。

    ただ、5歳から11歳の子どもは今回のワクチンは対象外、専門家は子ども用のオミクロン株のワクチンができるのを待つのではなく、従来型のワクチンの接種を検討してほしいとしています。

    新潟大学の齋藤教授は「子ども用のオミクロン株対応のワクチンが出てくるまでには、まだそれなりの時間がかかる。従来株に対するワクチンをしっかり接種して、重症化予防に努めることが重要だ」と話しています。

    子どもで2回目の接種を終えたのは20%余りとなっています。

    その一方で、感染力の強いオミクロン株が主流になってから、重症化する子ども、亡くなる子どもが増えてきています。

    国立感染症研究所が、オミクロン株が広がったことし1月から8月までに発症して亡くなった子どもなど、20歳未満の41人のうち、詳しい状況を調査できた29人について分析したところ、半数ほどは基礎疾患がない人でした。

    北里大学の中山特任教授は「最初のころは、子どもは感染しても無症状だったり軽症だったりして、ワクチンはいらないのではないかという意見もあったが、オミクロン株で感染する人が増えると、脳症になったり亡くなったりする子どもも出てくるようになっている。健康な子どもでも重症化する例が出てきている。ワクチンを接種することは重症化を予防することにつながる」と話しています。

    インフルエンザワクチンとの同時接種は?

    2022年は、季節が日本とは逆で、通常、インフルエンザが流行する時期が日本と半年ずれる南半球のオーストラリアでインフルエンザが流行しました。

    北半球で今後、インフルエンザと新型コロナが同時に流行する可能性が指摘されています。

    新型コロナのワクチンとインフルエンザワクチンを同時に接種しても大丈夫なのか。

    海外の研究グループからは、安全性や効果に問題は見られなかったと報告が出されています。

    アメリカのCDC=疾病対策センターなどは、ファイザーやモデルナの新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンを同時に接種した9万2000人余りと、新型コロナのワクチンの追加接種だけを受けた88万9000人余りを比べた結果を2022年7月、報告しました。

    同時に接種した場合、▽接種した部位の痛みなど、局所的な症状が出た割合はファイザーのワクチンでは新型コロナ単独接種の場合の1.10倍、モデルナのワクチンは1.05倍、▽けん怠感や発熱など、全身の症状が出た割合は、ファイザーのワクチンは1.08倍、モデルナのワクチンは1.11倍でした。

    統計的に解析した結果として、全身の症状が出る割合は同時接種の場合がやや高いものの、安全性に大きな問題はなかったとしています。

    また、イタリアの研究グループが2022年3月、イギリスやアメリカで行われた3つの臨床試験をまとめた論文によりますと、同時接種の場合もそれぞれを接種した場合でも、副反応の出る頻度や新型コロナに対する抗体の値に大きな違いはなかったということです。

    厚生労働省は、2022年のインフルエンザワクチンの供給量は、成人の量に換算して最大でおよそ7042万人分と、過去最大となる見通しを示し、同時接種も問題ないとしています。

    新潟大学の齋藤教授は「新型コロナの次の流行時期がいつになるのか分からない一方、インフルエンザは11月から12月に流行が始まり、1月から2月にピークを迎えるという毎年のパターンがある。2つの感染症をしっかり予防しておくことが大事だ」と話しています。

    減少局面のいま、落ち着いて考える

    日本でも新型コロナの感染者数は全国で1日20万人を超えていた8月のピーク時から比べると大きく減りました。

    徐々に、パンデミックではなく、コロナを通常の病気として扱うようになるタイミングが近づいていることは間違いありません。

    しかし、多くの専門家は次の「第8波」がやってくるとみています。

    WHOも「パンデミックの終わり」に近づけるためにはワクチンの接種などの対策を続けることが重要だとしています。

    ワクチンを接種するかどうかは個人の判断です。

    対策にあたってきた多くの専門家は、感染者数が減少局面のいま、接種について落ち着いて考えることが大事だと話しています。

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    オミクロン株対応のワクチン接種始まる(9/20)

    2022年9月20日

    年末年始に懸念される感染拡大に備え、新型コロナウイルスのオミクロン株に対応したワクチンの接種が、9月20日から始まりました。

    接種の対象となるのは従来のワクチンで2回目までを終えた12歳以上のすべての人で、前回の接種から少なくとも5か月以上経過していることが条件となります。

    4回目を受けていない高齢者や医療従事者などから、自治体ごとの判断で10月半ばまでに順次、対象が拡大されます。

    東京・港区では9月20日から始まり、午前中から事前に予約した60歳以上の人や医療従事者などが接種会場を訪れ、問診を受けたあと接種を受けていました。

    このほかの自治体でも準備が整い次第、開始することにしています。

    接種できるのは現時点では1人1回で、厚生労働省は自治体に対し、3回目などで配布した未使用の接種券で受け付けるようにするほか、接種券がない人に対し10月末(すえ)までに配布するよう求めています。

    使用されるファイザーとモデルナのワクチンについて厚生労働省は、オミクロン株に対して従来のワクチンを上回る効果が期待されるほか、今後の変異株に対しても有効である可能性が高いとしています。

    厚生労働省は年末年始に懸念される感染拡大に備え、希望者が年内に接種を終えることを目指すとしていて、今後、5か月としている前回の接種からの間隔を短縮する方針です。

    加藤厚労相 “希望対象者がことし中に接種へ 一日100万回超を”

    加藤厚生労働大臣は、閣議のあとの記者会見で「新型コロナは毎年、年末年始に流行している。接種を希望するすべての対象者が、ことし中に接種が受けられるよう自治体とも連携して準備にあたっていく」と述べました。

    そのうえで「地域の負担軽減を図り、接種を促進するため職域接種についても準備を行い、10月下旬から実施する。一日100万回を超えるペースの体制を整備し、接種を加速していきたい」と述べました。

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    新型コロナ “妊婦へのワクチン接種で赤ちゃんに抗体”(9/18)

    2022年9月18日

    妊婦への新型コロナウイルスのワクチン接種によって、抗体が赤ちゃんに移行していることが確認できたとする研究結果を国立病院機構三重病院などのグループがまとめました。
    接種によって、妊婦と産まれてくる赤ちゃんを守ることにつながるとしています。

    国立病院機構三重病院の菅秀副院長らのグループは、ファイザーの新型コロナワクチンを2回接種した妊婦146人の出産後の血液とへその緒から採ったさい帯血を分析し、ウイルスの働きを抑える中和抗体がどれくらいあるか調べました。

    その結果、中和抗体の値は、さい帯血では母親の血液の1.68倍あり、妊婦にワクチンを接種すると胎盤を通じて抗体が赤ちゃんに移行することが確認できたということです。

    2回目のワクチンをいつ接種すると移行する抗体の値が高くなるか分析すると、最も高かったのは妊娠28週から34週の間でしたが、妊娠初期や出産に近い時期に接種した場合でも一定程度高い水準の抗体が移行しているのが確認できたということです。

    菅副院長は「新生児を病気から守るには、母親から多くの免疫を与えることが大切だ。妊婦自身のためにも産まれてくる赤ちゃんを守るためにも、妊婦の方には接種を考えてもらいたい」と話しています。

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    “コロナとインフルエンザ ワクチン同時接種へ準備” 厚労相(9/16)

    2022年9月16日

    秋から冬にかけて、新型コロナとインフルエンザの同時流行が懸念されていることについて、加藤厚生労働大臣は、両方を予防するためのワクチンの同時接種が可能だとして、円滑に接種が行えるよう準備を進めていく考えを示しました。

    厚生労働省の専門家会合では、秋から冬にかけて新型コロナとインフルエンザが同時に流行することへの懸念が示されています。

    加藤厚生労働大臣は閣議のあとの記者会見で「今後、再び新型コロナの感染が拡大した場合やインフルエンザとの同時流行を念頭に、具体的な対策をつくりあげていきたい」と述べました。

    そのうえで「新型コロナとインフルエンザのワクチンの同時接種は、厚生労働省の審議会で安全性と有効性の面から議論され、実施可能とされている。秋から冬にかけて同時並行で進むので、円滑に接種を行えるようしっかりと準備を進めていきたい」と述べました。

    また、オミクロン株に対応したワクチンの接種に関連して「前回の接種から少なくとも5か月の間隔をあけるとされているが、海外の動向や安全性などの情報を踏まえ、短縮する方向で検討し、10月下旬までには結論を得たい」と述べ、接種間隔の短縮に向けた議論を急ぐ考えを示しました。

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    モデルナ 「BA.5」対応成分含むワクチン 近く日本で承認申請へ(9/14)

    2022年9月14日

    新型コロナウイルスのワクチンを開発したアメリカの製薬企業、モデルナのバンセルCEOがNHKのインタビューに応じ、近く、オミクロン株の「BA.5」に対応する成分を含むワクチンの承認申請を行う方針を示すとともに、将来的には、コロナとインフルエンザなどに一度で対応できるワクチンの開発を進めていると述べました。

    モデルナのステファン・バンセルCEOは9月14日、東京都内でNHKのインタビューに応じました。

    この中でバンセルCEOは、オミクロン株の「BA.5」に対応する成分を含むワクチンについて、準備が整い次第、日本での承認申請を行う方針を示したほか、新型コロナのワクチンに使われているのと同様、メッセンジャーRNA(mRNA)を使ったインフルエンザのワクチンについて2023年の実用化を想定していると述べました。

    そして、インフルエンザのワクチンについて「メッセンジャーRNAの技術を使うと2か月で製造できるため、春から夏にかけて日本の当局と話し合って、どのタイプのウイルスに対応するのか検討し、必要性に基づいてワクチンを作ることができる」と述べ、実際に流行する可能性が高いタイプを確認したうえで効果の高いワクチンを供給できると説明しました。

    さらに、バンセルCEOは「呼吸器感染症のウイルスは多くあるので、ワクチンも多くの人にとって便利で、シンプルなようにしたいと考えている」と述べ、一度に新型コロナとインフルエンザ、それに、子どもに多い「RSウイルス感染症」の3つの感染症に対応するワクチンの開発を進めていることを明らかにしました。

    また、バンセルCEOはワクチン開発だけでなく、さまざまな病気の治療に技術を生かすため、研究者が遺伝子の情報に基づいて設計したメッセンジャーRNAを、モデルナが合成して提供する計画を始めているとしたうえで、日本の大学や研究機関と連携する考えを示し「専門家の深い知見を私たちの技術と組み合わせることで、よりよいものを提供したい。日本とモデルナが協力し、新しいテクノロジーを開発して世界中に届けたい」と述べました。

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    米ファイザー 「BA.5」対応成分含むワクチン 厚労省に承認申請(9/13)

    2022年9月13日

    新型コロナウイルスのオミクロン株のうち、感染の主流となっている「BA.5」に対応する成分が含まれるワクチンについてアメリカの製薬大手「ファイザー」は、厚生労働省に承認を求める申請を行いました。

    ファイザーの発表によりますと、厚生労働省に9月13日承認申請したのは、オミクロン株の「BA.4」や「BA.5」、それに従来の新型コロナウイルスに対応する成分が含まれるワクチンです。

    このワクチンは、遺伝物質の「メッセンジャーRNA」が2種類含まれる「2価ワクチン」というタイプで、ウイルスの表面にある「スパイクたんぱく質」を体の中で作り出すことで、それぞれのウイルスに対応した免疫の反応を引き起こします。

    「BA.4」と「BA.5」は「スパイクたんぱく質」が同じ形で、ファイザーは人に投与する前の実験のデータでは、このワクチンを追加接種することで「BA.5」や従来のウイルスなどに対する強い中和抗体の反応が得られることが示されたとしています。

    アメリカでは、このワクチンの12歳以上の追加接種について8月31日にFDA=食品医薬品局が緊急使用の許可を出し、9月1日にはCDC=疾病対策センターが正式に推奨すると発表しています。

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    【詳しく】「オミクロン株対応ワクチン」が承認 いつから接種?(9/12)

    2022年9月12日

    新型コロナウイルスのオミクロン株に対応したワクチンの使用が、国内でも認められました。9月12日、厚生労働省の専門家の部会で、国内で使用することが特例で認められました。

    今後、公的接種に位置づける手続きを経て、無料での接種が始まることになります。

    「4回目のワクチン接種」は重症化リスクの高い人などに限定されていましたが、「オミクロン株対応ワクチン」は2回目までの接種を終えた12歳以上のすべての人が対象となります。

    どんなワクチンなのか、いつから接種が始まるのか、Q&A方式でまとめました。

    (社会部 記者 市毛裕史)

    Q:オミクロン株対応ワクチンってどんなワクチン?

    使用が認められたのは、2022年初めごろからの第6波で広がったオミクロン株の「BA.1」に対応したワクチンで、現在流行している「BA.5」に対しても効果が見込まれています。

    従来株由来の成分にオミクロン株の「BA・1」由来の成分を混ぜたもので、2種類のウイルス株に対応することから「2価ワクチン」と呼ばれています。

    私たちが接種できるようになるのは9月中旬以降で、12歳以上で2回目までの接種を終えたすべての人が無料で接種できるようになる見通しです。

    Q:効果はどれくらいあるの?

    オミクロン株は変異の数が多いため、これまでのワクチンでは感染予防や発症予防の効果が低かったほか、打ってから時間がたつほど効果が弱まっていました。

    しかし、オミクロン株に対応したワクチンは重症化予防効果のほか、短期間となる可能性はあるものの感染予防効果や発症予防効果も期待されています。

    ファイザー社が示した臨床試験の結果によると、56歳以上を対象に4回目として接種したところ、これまでのワクチンを接種した人と比べ「BA.1」のウイルスの働きを抑える中和抗体の値が平均で1.56倍上昇し、現在流行している「BA.5」に対しては「BA.1」には劣るものの中和抗体の値の上昇がみられたと報告しています。

    またモデルナ社も、中和抗体の値を従来のワクチンと比較すると「BA.1」に対して平均で1.75倍上昇を示したと報告しています。

    両社のワクチンについて厚生労働省は、安全性に重大な懸念は認められていないとしているほか、主な副反応は疲労や頭痛があげられるものの、ほとんどが軽度か中等度だったとしています。

    Q:接種はいつから始まるの?

    オミクロン株に対応するワクチンは近く、厚生労働省が無料の公的接種に位置づけることを正式に決めた後、接種が始まる見通しです。

    厚生労働省は約3000万回分、都道府県に配送する計画で、具体的な時期と量は以下のとおりです。

    【9月19日の週】
    ▽ファイザーのワクチン 約1010万回分
    ▽モデルナのワクチン 約100万回分

    【9月26日の週】
    ▽ファイザーのワクチン 約1010万回分
    ▽モデルナのワクチン 約100万回分

    【10月3日の週】
    ▽ファイザーのワクチン 約780万回分

    厚生労働省は9月19日の週には全国すべての自治体に配布するとしていて、準備ができた自治体から順次、接種を始めるよう求めています。

    Q:接種の対象は?

    前回の接種から少なくとも約5か月が経過した人から接種できるようになる見通しで、厚生労働省は2022年10月までに対象となる人を約6850万人と想定しています。

    まずは4回目の接種をまだ行っていない60歳以上の高齢者約1400万人のほか、18歳以上の基礎疾患のある人や医療従事者などから、9月中旬以降に受けられます。

    12歳以上で対象となる人は約5350万人で、高齢者などの接種状況を踏まえ自治体の判断で順次接種が始まり、10月中には全員が接種できるようになる見通しです。

    また、すでに4回目の接種を受けた人では、最も早い人で2022年5月に接種した約1万人が10月25日以降から5回目としてオミクロン株対応ワクチンの接種ができるようになる見込みです。

    オミクロン株に対応したワクチンの接種開始時期や、すべての対象者が接種できるようになる時期は自治体によって異なりますが、国は10月末までには対象者全員分のワクチンが輸入される見通しだとしています。

    Q:これまでのワクチンは打たなくていい?

    現在も従来のワクチンを使って1回目や2回目、3回目の接種が行われているほか、高齢者や基礎疾患がある人など重症化するリスクが高い人には4回目の接種が行われています。

    このうち、1回目と2回目は、今後も従来のワクチンを使って接種が行われます。

    一方、3回目や4回目については、厚生労働省は接種が可能になったあとはオミクロン株に対応したワクチンの接種が勧められるとしています。

    そのうえで自治体に対して、オミクロン株に対応したワクチンへの切り替えを速やかに行うとともに、これまでのワクチンも接種を受けることができる体制をとるよう準備を進めてほしいと呼びかけています。

    Q:接種したくない人は

    従来のワクチンによる新型コロナウイルスのワクチン接種は、まん延防止の観点から予防接種法で「努力義務」と位置づけられています。

    本人や16歳未満の場合は保護者が、有効性や安全性を考慮して接種するかどうかを決めることになっています。しかし強制ではなく、接種を受けなかったとしても罰則はありません。また、本人が望まない場合には接種しないことを選択することができるとしています。

    厚生労働省はオミクロン株に対応したワクチンの接種についても、接種した場合の利益と副反応などのリスクを比べながら考えていってほしいとしています。

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    新型コロナワクチン 接種後死亡の2人に一時金支給決定 厚労省(9/9)

    2022年9月9日

    新型コロナウイルスワクチンを接種したあとに亡くなった90代と70代の男性2人について、厚生労働省は接種が原因で死亡した可能性が否定できないとして法律に基づく死亡一時金を支給することを決めました。

    新型コロナワクチンの接種後に死亡し、一時金の支給が認められたのはこれで3人となります。

    新型コロナウイルスのワクチン接種をめぐっては、副反応が原因で障害が残ったり、死亡したりした場合、予防接種法上の救済対象となり、接種との因果関係が否定できないと国が認定した人には医療費などが支給されます。

    厚生労働省は、9月9日に専門家でつくる分科会を開き、接種後に亡くなった91歳と72歳の男性について救済の対象とすることを決めました。

    遺族には死亡一時金として最大で4420万円が支給されます。

    ワクチンの接種後、91歳の男性は呼吸困難に陥る「間質性肺炎」が悪化し、72歳の男性は脳出血などを起こしたということで、厚生労働省は死亡診断書やカルテの記載などを踏まえて因果関係を判断したとしています。

    接種したワクチンの種類や接種回数などは明らかにしていません。

    厚生労働省によりますと、新型コロナウイルスのワクチン接種をめぐってこれまでに受け付けた救済申請は4244件で、このうち920件で医療費などの支給が認められています。

    死亡一時金の支給が認められたのはこれで3人となります。

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    新型コロナ 新ワクチンって何?いつまで打ち続けるの?(9/9)

    2022年9月9日

    新型コロナウイルスのオミクロン株に対応した新ワクチンの追加接種が始まる見通しです。接種した方がいいのか、いつまで打ち続ける必要があるのか、死亡や不妊のリスクはどうなのか・・・。
    医療取材30年のNHK中村幸司解説委員が気になる疑問を説明します。【動画:8分3秒】

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    アンジェス 臨床試験中の新型コロナワクチンの開発中止を発表(9/7)

    2022年9月7日

    大阪のバイオベンチャー企業「アンジェス」は、臨床試験を進めてきた新型コロナウイルスワクチンについて、期待した効果が確認できなかったとして、開発を中止すると発表しました。

    アンジェスは9月7日、臨床試験を進めてきた「DNAワクチン」という種類の、新型コロナウイルスワクチンの開発を中止すると発表しました。

    発表によりますと、現時点でのデータを分析した結果、接種から12週間後でのウイルスの働きを抑える効果が、期待した水準に達しなかったということです。

    アンジェスは2020年3月、新型コロナウイルスのワクチンの開発を進めると発表し、6月には国内で初めてヒトで安全性と効果を確認する臨床試験を始めました。

    しかし、2021年11月、十分な効果が確認できなかったと発表し、接種する量を増やした別の臨床試験を続けていました。

    今後は変異ウイルスに対応した新たなワクチンや、注射ではなく鼻から投与するタイプのワクチンの開発に取り組むとしていて「皆様の期待に添えなかったことは申し訳ない。諦めずにワクチンの開発を進めていきたい」とコメントしています。

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    5~11歳子どもの3回目ワクチン接種 「努力義務」の適用開始(9/6)

    2022年9月6日

    厚生労働省は、5歳から11歳の子どもの新型コロナウイルスワクチン接種について、接種を受けるよう努めなければならないとする「努力義務」の適用を9月6日から開始しました。

    これは、厚生労働省が9月6日開いた自治体向けの説明会で明らかにしたものです。

    「努力義務」は、接種を受けるよう努めなければならないとする予防接種法の規定です。

    風疹など定期接種のワクチンの多くに適用されていますが、接種を受けるかどうかはあくまで本人や保護者が選択できることになっています。

    法的な強制力や罰則はなく、厚生労働省は自治体に周知を徹底するよう求めています。

    また説明会では、5歳から11歳までの子どもの3回目接種が6日付けで正式に開始されることになったことも示されました。

    2回目から5か月以上経過した子どもが対象となります。

    厚生労働省は、速やかに希望者への接種を開始するよう自治体に求めています。

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    オミクロン株対応ワクチン 約3000万回分 各都道府県に配送へ(9/6)

    2022年9月6日

    新型コロナのオミクロン株に対応したワクチン接種について、9月6日、国による自治体向けの説明会がオンラインで開かれ、10月上旬にかけて、各都道府県におよそ3000万回分を配送することなどが説明されました。

    オミクロン株に対応したワクチンの接種について、厚生労働省は、2回目の接種を終えた12歳以上のすべての人を対象とし、早ければ9月半ばにも、接種を始める方針です。

    9月6日、国による自治体向けの説明会が開かれ、東京・墨田区では、ワクチン担当の職員がオンラインで参加しました。

    このなかで、9月19日の週からファイザーとモデルナのワクチンを送り始め、10月3日の週までに、合わせておよそ3000万回分を配送すると説明されました。

    接種は、4回目接種を行っていない高齢者や医療従事者などから進められ、そのあと、いわゆる「エッセンシャルワーカー」などに移行するということです。

    一方、5歳から11歳の子どものワクチン接種について、9月6日から接種を受けるよう保護者が努めなければならない「努力義務」としたことを明らかにした上で、2回目から5か月以上経過した子どもを対象に、3回目の接種を始める方針も示されました。

    墨田区保健予防課の菅沼竜一主査は、「接種が前倒しになったことで、早急に接種体制をどうするか検討が必要だ。ミスが起きないよう気を付けながら安全な接種を進めたい」と話していました。

    オミクロン株対応ワクチン配送計画

    厚生労働省はオミクロン株に対応したワクチンを、10月上旬にかけておよそ3000万回分、都道府県に配送する計画です。

    具体的には9月19日の週に
    ▼ファイザーのワクチンおよそ1010万回分、
    ▼モデルナのワクチンおよそ100万回分、
    26日の週も
    ▼ファイザーのワクチンおよそ1010万回分、
    ▼モデルナのワクチンおよそ100万回分、
    さらに10月3日の週に
    ▼ファイザーのワクチンおよそ780万回を配送します。

    両社のワクチンは来週にも薬事承認される見通しで、接種ができるようになるのが最後に行ったワクチン接種から5か月以上となった場合、厚生労働省は、ことし10月までに対象となる人数をおよそ6850万人と想定しています。

    そのうえで9月19日以降、4回目の接種を行っていない60歳以上の高齢者、およそ1400万人から進める計画で、国は10月末までには対象者全員分のワクチンが輸入される見通しだとしています。

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    オミクロン株対応ワクチン接種 早ければ9月半ば開始へ 厚労省(9/2)

    2022年9月2日

    新型コロナウイルスのオミクロン株に対応したワクチンの接種について、厚生労働省は、対象を2回目までを終えた12歳以上のすべての人としたうえで、早ければ9月半ばにも高齢者や医療従事者などから開始する方針を決めました。

    厚生労働省は9月2日、専門家で作る分科会を開き、オミクロン株に対応したワクチンの接種について具体的な対象者や進め方の方針を決めました。

    それによりますと、対象は2回目までの接種を終えた12歳以上のすべての人としています。

    そのうえで、速やかに進めるため、現在行われている4回目接種の対象となっている高齢者や医療従事者などのうち、まだ接種を受けていない人から、オミクロン株に対応したワクチンに切り替えて、早ければ9月半ばにも始めるとしています。

    新しいワクチンは、従来株に由来する成分とオミクロン株の一つ「BA.1」の2種類を組み合わせた「2価ワクチン」と呼ばれるもので、現在流行している「BA.5」に対しても、効果が見込まれています。

    ファイザーとモデルナが厚生労働省に薬事承認を申請していて、承認されれば、9月半ばにも各自治体へ配送される見通しです。

    厚生労働省は、準備が整った自治体から10月半ばをめどに、対象をすべての年代に拡大していくとしています。

    5歳から11歳への3回目接種 来週にも開始へ

    9月2日に開かれた厚生労働省の専門家の会議では、新型コロナウイルスワクチンの5歳から11歳の子どもへの3回目の接種を来週にも始めることが決まりました。

    5歳から11歳の子どものワクチン接種は、2022年2月から、ファイザーのワクチンを使って1回目と2回目が行われています。

    3回目も同じワクチンを使って行われ、2回目から少なくとも5か月以上間隔を開けていることが条件となります。

    ファイザー社によりますと、海外で2回目からおよそ6か月がたった5歳から11歳の子どもに3回目の接種を行ったところ、ウイルスの働きを抑える中和抗体の値がおよそ6倍に増えたということです。

    厚生労働省は今後、必要な手続きを踏まえたうえで、来週にも実施をできるよう準備を進めることにしています。

    加藤厚労相「自治体と緊密に連携し準備進める」

    加藤厚生労働大臣は、記者会見で「これまで10月半ばに接種開始予定としてきたが、製薬企業と交渉を進めた結果、欧米に遅れることなく、わが国でも9月半ばすぎから国内配送を開始できる見込みとなった。今月6日に自治体に対する説明会を開始する。引き続き、自治体と緊密に連携して準備を進めていく」と述べました。

    また、加藤大臣は、現在も高い感染レベルが続いているとして、重症化リスクが高い人は、オミクロン株に対応したワクチンの接種を待たずに、必要なワクチンを接種するよう呼びかけました。

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    ワクチン接種の担い手 歯科医師など5職種を認める方針 厚労省(9/1)

    2022年9月1日

    厚生労働省は、今後、新たな感染症が起き、医師や看護師の確保が難しい場合に、特例として、歯科医師や臨床検査技師など5つの職種をワクチン接種の担い手として認める方針を決めました。

    ワクチン接種の担い手は、医師法では医師や看護師などに限られていますが、新型コロナウイルスでは接種対象者が多い地域では担い手が不足したため、厚生労働省は特例として、歯科医師、臨床検査技師、救急救命士の3つの職種が接種することを段階的に認めました。

    これを教訓に厚生労働省は今後、新たな感染症が起きた場合に備えてワクチン接種の担い手について検討を行い、新型コロナの際に認めた3つの職種に、診療放射線技師と臨床工学技士を加えた、合わせて5つの職種を特例で認める方針を決めました。

    集団接種の会場などで医師や看護師の確保が難しいと見込まれる場合で、ワクチン接種の研修を受けることが条件になるということです。

    5つの職種で担い手の対象となるのは50万人以上になるということで、厚生労働省は今後、具体的な手続きを進める方針です。

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    オミクロン株対応ワクチン「感染の抑え込み期待できる」専門家(8/30)

    2022年8月30日

    新型コロナウイルスのオミクロン株に対応したワクチンの接種を9月中に始める方向で政府が調整を進めていることについて、ワクチンに詳しい北里大学の中山哲夫特任教授は「今は感染者数が減らず、死亡者数が増えている。オミクロン株対応のワクチンなので、重症化予防と同時に、感染を抑え込み、緩やかであっても感染者数が減少傾向を示す期待ができると思う」と述べました。

    今回のワクチンは今広がっているオミクロン株の「BA.5」ではなく、2022年初め以降広がった「BA.1」を元につくられています。

    ファイザーによりますと、これまでの臨床試験ではオミクロン株対応のワクチンを4回目の接種として使った場合、「BA.1」に対し、ウイルスの働きを抑える中和抗体の値が、従来型のワクチンを使った場合の1.56倍になり、「BA.5」に対しては「BA.1」には劣るものの中和抗体の値は上昇したとしています。

    中山特任教授は「今後の変異ウイルスの流行状況にもよるが、重症化を抑えることができ、感染予防効果はある程度限定的だが接種から1か月から2か月は認められると考えられる。また、副反応の頻度は今までのワクチンの2回目、3回目の接種のときに出る頻度と同じ程度と考えられる。対応が遅れればそれだけ感染者数が増えるので、なるべく早くオミクロン株対応のワクチンを導入する必要がある」と話しています。

    いつ、どのワクチンを接種するかについては「オミクロン株対応のワクチンを多くの人が受けられる環境が整うまでには時間がかかるかもしれない。今できることで最善を尽くすという意味で、現行のワクチンで3回目、4回目の接種を受けることが現実的だ」と話しています。

    5~11歳 3回目接種ワクチン承認「子どもも追加接種を」

    5歳から11歳までの子どもを対象にした3回目接種の新型コロナワクチンが承認されたことについて、小児科の医師でワクチンに詳しい北里大学の中山哲夫特任教授は「ワクチンの免疫は1回、2回の接種で確実にできるものではなく、日本脳炎やB型肝炎などのワクチンも2回より多く接種している。子どもたちも新型コロナのワクチンを2回接種すると、基礎的な免疫ができるが、それを強く記憶として残すためには3回目の接種が必要になる」と話しています。

    さらに、中山特任教授は「新型コロナウイルスの感染拡大の前から、子どもたちが健全な学校生活を送ることができていたのは、いろいろなワクチンを接種して病気から守られてきたからだ。新型コロナのワクチンのことも同じように考えてほしいと思っていて、追加のワクチンは接種するべきだろうと思う」と話しています。

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    ファイザーワクチン 5~11歳の3回目接種で使用することを承認(8/30)

    2022年8月30日

    アメリカの製薬大手、ファイザー製の新型コロナウイルスワクチンについて、厚生労働省は5歳から11歳までの子どもの3回目接種で使用することを正式に承認しました。5歳から11歳までの3回目接種のワクチンが承認されるのは、国内では初めてです。

    5歳から11歳の子どものワクチン接種は、2022年2月からファイザーのワクチンを使って1回目と2回目が行われています。

    厚生労働省は、8月29日夜に開いた専門家の部会で、5歳から11歳までの3回目の接種でファイザー製のワクチンを使用することを了承し、8月30日正式に承認しました。

    会社によりますと、海外で2回目の接種からおよそ6か月たった5歳から11歳の子どもに3回目の接種を行ったところ、ウイルスの働きを抑える中和抗体の値がおよそ6倍に増えたということです。

    厚生労働省は3回目の接種について、大人と同様に2回目を打って以降少なくとも5か月以上間隔を開けることとする方針で、接種を開始する時期などについて今後、議論を行う予定です。

    5歳から11歳までの子どもの3回目接種のワクチンが承認されるのは、国内では初めてです。

    5歳から11歳の子どものワクチン接種をめぐっては、オミクロン株への効果や安全性に関するデータが集まってきたとして、接種を受けるよう保護者が努めなければならない「努力義務」とするための政令が9月にも閣議決定される見通しです。

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    オミクロン株に対応したワクチン接種 9月中に開始で調整 政府(8/30)

    2022年8月30日

    新型コロナウイルスのオミクロン株に対応したワクチンの接種について、政府は、感染拡大が続く中、速やかに行う必要があるとして当初の予定を前倒しし、早ければ9月中に開始する方向で調整を進めています。

    オミクロン株に対応したワクチン接種をめぐっては、厚生労働省が、2回以上の接種を終えたすべての人を対象に10月中旬以降に開始する方針を示していて、現在、ファイザーとモデルナが承認を求める申請を行っています。

    新型コロナの感染の第7波が続く中で、政府は、速やかに接種を行う必要があるとして、開始時期を早ければ9月中に前倒しする方向で調整を進めています。

    厚生労働省は、9月中旬に予定されている専門家による審議会で、オミクロン株に対応したワクチンの承認に向けた手続きをとることにしています。

    政府は、接種事務を担当する自治体とも調整を進めたうえで、接種を開始する方針です。

    加藤厚労相「早く接種ができることを多くの国民が期待」

    加藤厚生労働大臣は、閣議のあとの記者会見で「薬事承認という段取りが必要だが、製薬企業などとの調整が進めば早く接種ができるということを多くの国民が期待しているのでそれに向けて取り組んでいる」と述べました。

    また、接種の対象は18歳以上を想定しているのかと質問されたのに対し「それを想定して準備している」と述べました。

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    有効期限すぎた新型コロナワクチン 392人に誤接種 東京 北区(8/26)

    2022年8月26日

    東京 北区にある医療機関が、有効期限をすぎた新型コロナウイルスワクチンを、誤って392人に接種していたことがわかりました。これまでに健康被害を訴えている人はいないということです。

    誤って接種したのは、北区から接種業務の委託を受けている明理会中央総合病院です。

    病院によりますと、8月17日から25日までに、北区の東十条区民センターで行ったワクチン接種で、392人に対して有効期限が2か月余り過ぎたモデルナ製のワクチンを誤って接種したということです。

    ワクチンを入れた段ボールに、誤った有効期限を手書きしたことが原因だということです。

    病院は、これまでに連絡が取れた270人に説明と謝罪をしたということで、これまでのところ健康被害は確認されていないということです。

    病院は、引き続き対象者に連絡をとり、説明と謝罪をしていくとしています。

    明理会中央総合病院は「多大なご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません。ワクチンの有効期限の確認と適正管理の徹底を図り、再発防止に努めます」としています。

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    ワクチン開発 世界トップ目指す研究拠点に東京大学など選定(8/26)

    2022年8月26日

    ワクチン開発で世界トップレベルを目指す国の研究拠点に、10の大学や研究機関が選ばれました。
    東京大学に「次世代感染症センター」を設置するなどして、将来のパンデミックに備えて国産ワクチンの研究や開発を進めるとしています。

    新型コロナの国産ワクチンの開発が欧米に比べて遅れたことから、国は世界トップレベルのワクチンの研究や開発の拠点を作るとしていて、10の大学や研究機関を拠点に選定しました。

    研究開発には、今後5年間で合わせて515億円が投じられる予定で、このうち、中核となる「フラッグシップ拠点」には東京大学が選ばれ、ウイルスの研究で国際的に知られる東京大学医科学研究所の河岡義裕特任教授が拠点長を務めるとしています。

    東京大学では学内に「次世代感染症センター」を新たに設け、将来、パンデミックを引き起こす可能性のある新たな感染症に備え、ワクチンの研究を進めるとしています。

    また、免疫の仕組みや効果が高いワクチン開発など、分野ごとの研究を行う「シナジー拠点」に北海道大学と千葉大学、大阪大学、長崎大学が選ばれ、合わせて10の大学と研究機関が連携して研究開発を進めるということです。

    この事業を進める国の組織、日本医療研究開発機構の野田浩絵部長は「平時から多様な融合研究を支援し、緊急時には迅速なワクチン開発ができることを期待したい」と話しています。

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    オミクロン株対応ワクチン ファイザーなど米で緊急使用を申請(8/23)

    2022年8月23日

    アメリカの製薬大手ファイザーとドイツのビオンテックは、新型コロナウイルスの変異ウイルスでオミクロン株の「BA.4」と「BA.5」に対応するワクチンについて、FDA=アメリカ食品医薬品局に緊急使用の許可を求める申請を行ったと発表しました。

    アメリカでは、秋以降の追加接種に使われるワクチンについて、現在のワクチンに変異ウイルスのオミクロン株に対応する成分を加えたものを開発するようFDAが製薬会社に推奨していました。

    こうした中、ファイザーとビオンテックは8月22日、オミクロン株に対応するワクチンについて、緊急使用の許可を求める申請をFDAに対して行ったと発表しました。

    ワクチンは、オミクロン株の「BA.4」と「BA.5」に対応する成分と、従来の新型コロナウイルスに対応する成分の2種類を含む「2価ワクチン」と呼ばれるタイプで、12歳以上の追加接種について申請を行いました。

    会社側によりますと、ワクチンの安全性などを確かめる臨床試験を今月中に始めるとしていて、FDAの許可が得られれば、すぐにワクチンを出荷できるとしています。

    アメリカCDC=疾病対策センターによりますと、アメリカ国内で一日に報告される新型コロナの感染者数は8月中旬以降、平均およそ10万人で、8月20日までの1週間ではおよそ9割がBA.5に感染したと推定されています。

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    新型コロナ 追加接種やオミクロン株対応ワクチン どう考える(8/12)

    2022年8月12日

    秋にまた、新型コロナウイルスのワクチン接種?

    厚生労働省はオミクロン株に対応したワクチンの接種を、10月中旬以降に開始する方針を決めました。

    追加の接種はいつ受けるのか。オミクロン株対応のワクチンを待ったほうがいいのか。どう考えればよいのか、専門家に聞きました。

    オミクロン株対応ワクチンが10月中旬以降に

    オミクロン株に対応した新しいワクチンの接種を10月中旬以降に始める。

    厚生労働省は8月8日、このような方針を決めました。

    対象は、2回目までの接種を終えたすべての人。

    詳しく言うと、新しいワクチンは、2022年初めごろからの第6波で広がったオミクロン株の「BA.1」に対応したワクチンと、これまで接種してきた元の新型コロナウイルスのワクチンの2種類が含まれています。

    「2価(にか)ワクチン」と呼ばれるタイプです。

    2回目までの接種を終えた人は3回目として、3回目までの接種を終えた人は4回目、4回目の接種を終えた高齢者などにとっては5回目の接種になる見込みです。

    オミクロン株対応ワクチン 効果は

    オミクロン株に対応するワクチンは効果が期待できるのか。

    いま使われているmRNAワクチンは、2年前に新型コロナウイルスの感染拡大が始まった当初の「野生株」などと呼ばれるウイルスの遺伝情報を使って作られています。

    接種すると「スパイクたんぱく質」が体内で作られ、さらに、これに対応する形の抗体ができてウイルスを抑えます。

    ところが新型コロナウイルスは次々に変異していて、2022年の初めごろからはオミクロン株の「BA.1」や「BA.2」が広がり、今は「BA.5」がほぼすべてを占めています。

    抗体が狙い撃ちするウイルスの部分「スパイクたんぱく質」の形が変わってしまっていて、これまでのワクチンで感染や発症を防ぐ効果は以前の変異ウイルスに対してよりも下がっています。

    このため、オミクロン株の遺伝情報を使ってワクチンを作り直せば効果が高まるのではないかと考えられているのです。

    国内では、ファイザーが8月8日、モデルナが8月10日に、それぞれ、「BA.1」と従来のウイルスに対応した「2価ワクチン」の承認を厚生労働省に対して申請しました。

    ファイザーの発表によりますと、56歳以上の1200人余りが参加した臨床試験の中で、4回目の接種として使った場合の中和抗体の値が従来型のワクチンを使った場合と比べて1.56倍に上昇したということです。
    安全性に問題はなかったとしています。

    モデルナは、第三者の査読を受ける前に公表した論文の中で、アメリカで行った臨床試験の結果、4回目の接種として使った場合の中和抗体の値が従来型のワクチンを使った場合と比べて1.75倍に上昇したとしています。
    副反応は、接種した場所の痛みが77%、けん怠感が55%、頭痛が44%などで、大部分は軽度から中程度だったとしています。

    「オミクロン株対応ワクチン必要 従来型使うよりはいい」

    臨床ウイルス学が専門で、ワクチンに詳しい北里大学の中山哲夫特任教授は「さまざまな変異ウイルスが出てきて、オミクロン株はそれまでの変異ウイルスに比べてとても多くの変異を持っている。ウイルスの特徴がかなり変わってきているので、従来型のワクチンでは対応しきれない側面があり、オミクロン株対応のワクチンが必要になってくると思う。従来型のワクチンを使うよりはいいだろう」と指摘しています。

    「ワクチンのアップデートは必須」

    数理疫学が専門で京都大学の西浦博教授は、8月10日の厚生労働省の専門家会合のあと、いま国内でほぼすべてを占めている「BA.5」は「BA.1」に感染して得られる免疫を回避することが知られていると指摘したうえで「新たなワクチンは『従来型のワクチンよりは効くだろう』といったことまでは言えるが、過度の期待をしてはならないと考える。今後も感染が続くと思われる以上は、高齢者など重症化リスクの高い人に接種することは必要で、ワクチンのアップデートは必須のものだ」とコメントしています。

    「いままでのワクチンより効果が下がることはない」

    また、免疫学が専門で大阪大学免疫学フロンティア研究センターの宮坂昌之招へい教授は「当初はそれぞれの変異ウイルスに応じたワクチンができればいいと思っていたが、オミクロン株の変異はこれまでと大きく異なっていて、ウイルスはわれわれの免疫から逃れる変異がどんどん蓄積されている。これまで以上に強いワクチンができるかというと、大きな期待はできないと思っている。ただ、いままでのワクチンより効果が下がることはないと思う」と話しています。

    いま接種するか オミクロン株ワクチンを待つか

    秋に新しいワクチンの接種が始まることが見えてきた中で、新しいワクチンを待つべきなのか。

    過去最多の感染者数を更新する今の感染状況で、3回目や4回目の接種がまだな人は、いま接種すべきなのかどうか。

    首相官邸のウェブサイトによりますと、8月12日の時点で
    ▽2回の接種を終えた人は人口の81%にあたるおよそ1億256万人、
    ▽3回目の接種を終えた人は人口の63.6%にあたるおよそ8055万人、
    ▽高齢者などを対象に進められている4回目の接種を終えた人はおよそ1778万人となっています。

    ワクチンの接種の際には前回の接種から一定の期間を空けることとしていますが、秋以降のワクチン接種については、これまでの接種からどれくらいの接種間隔をとるべきかはまだ示されていません。

    「いま 接種ができるなら早めの接種検討を」

    厚生労働省の予防接種・ワクチン分科会の分科会長も務める国立感染症研究所の脇田隆字所長は、8月10日の厚生労働省の専門家会合のあとの記者会見で「オミクロン株対応のワクチンが10月半ばから導入されても、接種がすぐに十分になされるのか、まだよく分からない部分がある。今のワクチンでも、オミクロン株に対する重症化予防効果が増加される効果はあるので、いま、3回目や4回目の接種ができるという状況があれば、早めの接種を検討いただくことは必要なのではないかと思う」と指摘しました。

    「3回目接種済ませていない人 いま使用できるワクチンを」

    北里大学の中山特任教授は「現状でこれだけ感染が広がり、重症者も増えている状況なので、まだ3回目の接種を済ませていない人は、オミクロン株対応のワクチンを待つのではなく、いま使用できるワクチンを接種することを考えてほしい」と話しています。
    また、アメリカのFDA=食品医薬品局が「BA.4」や「BA.5」に対応したワクチンの開発を勧告していることについて「完成までに数か月はかかるだろう。それを待つよりも、これから出てくるワクチンを接種したほうがいい」と述べました。

    「いまあるワクチン 接種できるときに接種するほうがいい」

    大阪大学の宮坂招へい教授も「いまあるワクチンを、接種できるときに接種するほうがいいだろうと考える。今のワクチンはそれなりに回数を重ねれば効果が出るということは分かっている。変異ウイルスに対応したワクチン開発はいたちごっこで、いま接種できるものをしっかりと確実に接種することが大事なんだと考えている」と話しています。

    4回目ワクチンの効果は

    実際に4回目のワクチン接種については、入院や死亡のリスクが下がる、効果が高いといった報告が各国から出されてきています。

    (※図は数値が低いほど効果が高いことを示す)

    イスラエルの研究グループは8月2日、医学雑誌の「JAMAネットワーク・オープン」で、医療従事者2万9000人余りを対象に4回目の接種の結果を分析した結果を報告しました。

    それによりますと、2022年1月、オミクロン株が急増していた時期に5300人余りが4回目の接種を受け、その後、感染が確認された人が368人だったのに対し、3回接種した2万4000人余りでは4802人が感染していたということです。

    感染した人の割合は3回接種の人では19.8%だったのに対し、4回目の接種を受けた人では6.9%と低くなっていたということです。

    (※図は数値が高いほど効果が高いことを示す)

    また、アメリカのCDC=疾病対策センターは7月、10の州を対象に「BA.2」などが広がっていた時期に、mRNAワクチンの接種回数ごとのワクチンの有効性を調べた結果を報告しました。

    それによりますと、50歳以上の人で、入院を防ぐ効果は3回目の接種から120日以上たった人で55%、4回目の接種から7日以上たった人で80%だったということです。

    CDCは「追加接種は適切な時期になったらすぐに受ける必要がある」としています。

    日本国内では、4回目の接種を受けた医療従事者を対象に中和抗体の値を調べたデータを7月、東京都医学総合研究所が発表しています。

    60代と70代を対象に分析すると、3回目の接種から4か月の時点では中和抗体の値が「855」だったのが、4回目の接種のあと「3942」まで上昇したということです。

    3回目の接種のあとも平均的には高い水準を維持していますが、ばらつきが大きく、4回目の接種を受けることで全員が高い水準となったとしています。

    大阪大学の宮坂招へい教授は「東京都のデータを見ると、3回目の接種を受けた多くの人は抗体が高い状態で、その状態が何か月も続いているが、個人差も非常に大きい。どの人が抗体が高く、どの人が低いのかは検査をしないと分からない状態だ。また、今の『BA.5』は抗体価が高い人でも感染する可能性はある。抗体価が低い人は当然感染のリスクはより高い。私は4回目の接種をするほうがいいだろうと思う」と述べました。

    また、新型コロナウイルス対策にあたる政府の分科会のメンバーで、東邦大学の舘田一博教授は「次に流行するのはオミクロン株ではない可能性もある。大事なのは3回目の接種をしていない人、あるいは4回目の接種券が届いた人は、できるだけ早く接種することで、今の感染状況を抑える行動をとっていく必要がある」と話しています。

    今のワクチンでも回数を重ねることで、重症化を防ぐ効果はあり、一定程度、感染を防ぐ効果はあると考えられています。

    免疫学やウイルス学、それに感染症学の専門家は、口をそろえて、ワクチンの種類にあまりこだわらず、接種できるタイミングで接種を考えるべきだ、としています。

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    新型コロナ 4回目ワクチン接種 対象拡大を首相に要望 都知事(8/12)

    2022年8月12日

    東京都の小池知事は、岸田総理大臣と会談し、新型コロナウイルスの4回目のワクチン接種について、エッセンシャルワーカーの対象を警察や消防などにも拡大することを要望しました。

    東京都の小池知事は8月12日午前、総理大臣官邸で岸田総理大臣と会談し、新型コロナ対策やエネルギー政策などに関連した要望書を手渡しました。

    新型コロナ対策について、厚生労働省は7月、60歳以上などに限定していた4回目のワクチン接種の対象者を、医療従事者や介護職員などのエッセンシャルワーカーに拡大することを決めましたが、会談の中で、小池知事は社会機能を維持するうえで重要だとして、警察や消防などにも対象を拡大することを要望したということです。

    会談後、小池知事は報道陣の取材に応じ「新規の陽性者が減りつつあるが、やはり重症者の数字を重視していて、感染者数は一つの目安と考えている。4回目のワクチン接種についてエッセンシャルワーカーの対象を広げることを強くお願いしたので、しっかり対応していただけると思っている」と話していました。

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    モデルナ オミクロン株対応のワクチン 厚労省に申請 2社目(8/10)

    2022年8月10日

    アメリカの製薬会社、モデルナは、オミクロン株に対応した新型コロナウイルスのワクチンの承認を求める申請を8月10日、厚生労働省に行いました。オミクロン株対応のワクチンの承認申請は、8月8日に申請したファイザーに続いて2社目です。

    モデルナの発表によりますと、厚生労働省に承認申請したのは、2022年の初めごろから広がったオミクロン株の「BA.1」と、従来の新型コロナウイルスの2種類に対応する「2価ワクチン」というタイプのワクチンで、対象年齢は18歳以上です。

    アメリカで行った臨床試験では、4回目の接種として、オミクロン株対応のワクチンを接種した場合、従来型のワクチンを接種した場合と比べて、「BA.1」に対する中和抗体の値が1.75倍、現在広がっている「BA.5」に対する中和抗体は1.69倍になったということです。

    オミクロン株に対応したワクチンの承認申請は、8月8日にファイザーも行っていて、これで2社目です。

    モデルナは「BA.5」対応のワクチンの開発も進めているということです。

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    オミクロン株対応のワクチン接種 10月中旬以降に開始へ 厚労省(8/8)

    2022年8月8日

    厚生労働省は新型コロナウイルスのオミクロン株に対応したワクチンの接種を、2回目までのワクチン接種を終えたすべての人を対象に、10月中旬以降に開始する方針を決めました。

    厚生労働省は8月8日、専門家で作る分科会を開き、現在、国内で流行しているオミクロン株に対応したワクチンの接種について審議しました。

    その結果、高齢者の重症化を防ぐとともに若い世代も含め社会全体の免疫をあげるため、接種の対象を2回目までの接種を終えたすべての人として10月中旬以降に開始する方針を決めました。

    新しいワクチンは、従来株に由来する成分とオミクロン株の一つ、「BA.1」の2種類を組み合わせた「2価ワクチン」と呼ばれるものです。

    現在、国内で流行している「BA.5」に対しても、ウイルスの働きを抑える中和抗体の値が上昇すると見込まれています。

    使用を想定しているのはファイザーとモデルナが開発中のワクチンで、薬事承認されれば9月にも輸入し、自治体への配送を開始する見通しです。

    ただ、前回の接種とどの程度の間隔をあけるのかは明らかになっていないため、分科会では専門家から「オミクロン株に対応するワクチンを打つために10月まで接種を控える動きが広がる懸念がある」や「重症化を防ぐため、対象者で接種がまだの人は速やかに4回目の接種を受けてほしい」などの意見が出されていました。

    また、分科会では60歳以上の人などを対象に進められている4回目接種について対象を拡大するかについても議論が行われましたが、現段階では拡大せずに検討を続けることになりました。

    オミクロン株対応のワクチンとは

    WHO=世界保健機関によると、従来のワクチンでもオミクロン株を含むすべての新型コロナウイルスに対して高い重症化予防効果があるとしています。

    しかし、従来のワクチンは従来株に比べオミクロン株への感染や発症予防の効果が低いほか、打ってから時間がたつほど効果が弱まることなどから、ファイザー社やモデルナ社などがオミクロン株対応のワクチンの開発を進めていました。

    ファイザー社やモデルナ社は、オミクロン株対応ワクチンとして従来株のワクチンとオミクロン株を含む2価ワクチンを開発中で、今回日本が導入を決めたのは「BA.1対応型」と言われているものです。

    2022年6月にアメリカのFDA=食品医薬品局にファイザー社が示した臨床試験の結果によると、56歳以上を対象に「BA.1対応型」を4回目で接種したところ、従来型ワクチンを4回目に接種した人と比べオミクロン株の派生型「BA.1」に対しウイルスの働きを抑える中和抗体の値が平均で1.56倍から1.97倍上昇し、現在流行している「BA.5」に対しては「BA.1」には劣るものの中和抗体の値の上昇がみられたと報告しています。

    またモデルナ社も「BA.1対応型」の2価ワクチンでも中和抗体の値を従来のワクチンと比較すると「BA.1」に対して平均で1.75倍上昇を示したと報告しています。

    海外では、FDA=食品医薬品局が製造販売業者に対して、現在流行しているオミクロン株の派生型「BA.5」の成分を混ぜた「BA.4/5対応型」の2価ワクチンの開発を勧告していますが、EMA=欧州医薬品庁では、2価ワクチンに入れるオミクロン株の派生型によって効果に大きな差があるとはせず、現時点で絞り込みを行っていません。

    厚生労働省では「BA.4/5対応型」の2価ワクチンでは輸入が9月よりも遅れるとみていて、いち早く利用が可能な「BA.1対応型」のワクチンを選択しました。

    どの程度間隔あければ接種できる?

    オミクロン株に対応したワクチンの接種では、前回の接種とどの程度の間隔をあけるのかは現時点では明らかになっていません。

    このため、厚生労働省は8月8日の分科会で前の接種との間隔については留意が必要だとして、シミュレーションを示しています。

    オミクロン株に対応したワクチンの接種間隔を海外の治験データなどから「5か月」と仮定していて、60歳以上の人は4回目の接種のピークが始まった7月以降に接種をした場合、ことし12月以降に多くの人がオミクロン株対応ワクチンを接種する時期を迎えるとしています。

    専門家「オミクロン株対応のワクチンは必要」

    新型コロナウイルスのオミクロン株に対応したワクチンの接種について、ワクチンに詳しい北里大学の中山哲夫 特任教授は「オミクロン株は変異している部分が多く、ウイルスの特徴がかなり変わってきている。いま使われているワクチンはオミクロン株には対応しきれない面があり、オミクロン株対応のワクチンは必要になってくると思う」と述べました。

    一方で今、従来の新型コロナワクチンの接種を受けるべきかについて、中山特任教授は「現状でこれだけ感染が広がり重症者も増えている状況なので、まだ3回目の接種を済ませていない人はオミクロン株対応のワクチンを待つのではなく、今使用できるワクチンを接種することを考えてほしい」と強調しました。

    今回、厚生労働省が接種を開始する方針を決めたワクチンは、2022年の初めごろに広がったオミクロン株の「BA.1」と従来の新型コロナウイルスに対応した「2価ワクチン」です。

    これについて中山特任教授は「今、広がっている変異ウイルスに近いワクチンのほうが、今の変異ウイルスに対する高い免疫の反応を誘導できる一方、私たちには従来株のワクチンで得た免疫の記憶が残っている。その記憶を生かすためには、従来株とオミクロン株を一緒にしたワクチンを接種するほうが理にかなっている。また、今、世界で広がっている『BA.5』に対応したワクチンの開発も進められているが、完成までに数か月はかかるだろう。それを待つよりもこれから出てくるワクチンを接種したほうがいい」と話しています。

    5~11歳へのコロナワクチン接種 「努力義務」化を了承

    また、8月8日開かれた厚生労働省の専門家で作る分科会では、新型コロナウイルスワクチンの5歳から11歳の子どもへの接種についても議論が行われ、接種を受けるよう保護者が努めなければならない「努力義務」とする方針が決まりました。

    「努力義務」は、接種を受けるよう努めなければならないとする予防接種法の規定です。

    風疹など定期接種のワクチンの多くに適用されていますが、接種を受けるかどうかはあくまで本人が選択できることになっています。
    法的な強制力や罰則はありません。

    5歳から11歳の子どもへのワクチン接種をめぐっては、厚生労働省は2022年2月、接種の呼びかけは行うもののオミクロン株に対する有効性が明確でなかったことなどから、当面は「努力義務」としないことを決めていました。

    しかし、8月8日の分科会ではオミクロン株への効果や安全性に関するデータが集まってきたとして「努力義務」とすることが了承されました。

    これに対し専門家からは「強制的なものと誤解されないようわかりやすく情報発信をすべきだ」などの意見が出されていました。

    厚生労働省は今後、政令を改正するための手続きを進めたいとしています。

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    ファイザー 厚労省にオミクロン株対応ワクチンの承認申請(8/8)

    2022年8月8日

    オミクロン株に対応した新型コロナウイルスのワクチンについて、アメリカの製薬大手 ファイザーは、厚生労働省に承認を求める申請を行いました。対象は12歳以上で、オミクロン株対応のワクチンの承認申請は国内では初めてです。

    ファイザーの発表によりますと、厚生労働省に8月8日、承認申請したのはオミクロン株のうち、ことし初めごろに広がった「BA.1」と、従来の新型コロナウイルスの2種類に対応する「2価ワクチン」というタイプのワクチンで、対象年齢は12歳以上としています。

    それぞれのウイルスに対応する、人工的に作った遺伝物質の「メッセンジャーRNA」が含まれ、体内で新型コロナウイルスの表面にある突起「スパイクたんぱく質」を作り出すことで、免疫の働きを呼び起こします。

    2022年6月、ファイザーは、56歳以上の1200人余りが参加した臨床試験で、このワクチンを接種した場合、従来型のワクチンを接種した場合と比べて「BA.1」に対応するウイルスの働きを抑える中和抗体の値が、大幅に上昇したと発表しています。

    このワクチンについて、ファイザーは7月、EMA=欧州医薬品庁に対し、承認申請を行っています。

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    ノババックスのコロナワクチン “副反応低い” 厚労省研究班(8/5)

    2022年8月5日

    新型コロナウイルスワクチンの3回目の接種で、ノババックスのワクチンを接種した人の、抗体や副反応についての分析結果を厚生労働省の研究班が初めて公表しました。免疫を増強する効果が確認されたほか、発熱などの副反応が起きた割合が、他社のワクチンに比べて低いといえる結果になったとしています。

    厚生労働省の研究班は、ことし5月から接種が始まったノババックスのワクチンを3回目に接種した人、合わせて58人の変異する前の従来株に対する抗体の値や、副反応を分析した結果を公表しました。

    このうち、抗体の値では、3回目を接種してから1か月が経過した7人を対象に、接種する前と比較したところ、平均で31.9倍だったとしています。

    一方、副反応が起きた割合は、
    ▽37度5分以上の発熱があった人は10.3%
    ▽全身のけん怠感は39.7%
    ▽頭痛は27.6%だったということです。

    研究班が調査したノババックス以外のワクチンの副反応の頻度のデータでは、
    【37度5分以上の発熱があった人は】
    ▽ファイザーで39.7%
    ▽モデルナで62.9%

    【全身のけん怠感は】
    ▽ファイザーで69%
    ▽モデルナで75.6%

    【頭痛は】
    ▽ファイザーで55.1%
    ▽モデルナで64.5%
    となっていることから、研究班は「統計学的にノババックスのワクチンは、他社のワクチンより副反応の頻度が低いといえる結果になった」としています。

    研究班の代表で、順天堂大学医学部の伊藤澄信特任教授は「調査の母数が、まだ少ないものの、重症化予防などが期待される免疫の増強効果が確認された。季節性インフルエンザのワクチンと比べても、副反応の頻度は統計学的に、ほぼ同じ程度か、あるいは少し高い程度で、今後さらに数を集めて詳しく分析していきたい」と話していました。

    ノババックスのワクチンとは

    アメリカの製薬会社、ノババックスが開発した新型コロナウイルスワクチンは、「組換えたんぱくワクチン」という種類です。

    遺伝子組み換え技術を使って、ウイルスの表面にある突起で、抗体が攻撃する際の目印となる「スパイクたんぱく質」を人工的に作り出して接種します。

    ファイザーやモデルナの「mRNAワクチン」と、アストラゼネカの「ウイルスベクターワクチン」では、遺伝情報を伝達する物質や遺伝子を投与して、体内で新型コロナウイルスのスパイクたんぱく質ができるようにして抗体を作るようにしていましたが、ノババックスのワクチンは、人工的に作ったスパイクたんぱく質そのものを投与することで、免疫の反応を引き起こします。

    日本国内では武田薬品工業の山口県の工場で生産していて、ことし1年間で、1億5000万回分が供給される契約になっています。

    公的な接種として、ことし5月末に接種が開始され、2回目まではアストラゼネカのワクチンを打った人など、主に3回目の接種に使用されることが想定されています。

    接種できるのは、
    ▽1回目と2回目接種では、12歳以上の人
    ▽3回目接種では18歳以上の人となっていて、
    厚生労働省は、都道府県に対して接種会場を少なくとも1か所は設置するよう求めています。

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    新型コロナワクチン接種後死亡で初の死亡一時金支給へ 厚労省(7/25)

    2022年7月25日

    新型コロナウイルスワクチンを接種したあとに亡くなった90代の女性について、厚生労働省は接種が原因で死亡した可能性が否定できないとして、法律に基づく死亡一時金を初めて支給することを決めました。

    新型コロナウイルスのワクチン接種をめぐっては、副反応が原因で障害が残ったり死亡したりした場合、予防接種法上の救済対象となり、接種との因果関係が否定できないと国が認定した人には医療費などが支給されます。

    厚生労働省は、7月25日、専門家でつくる分科会を開き、接種後に亡くなった91歳の女性について救済の対象とすることを決めました。

    遺族には死亡一時金として最大で4420万円、葬祭料として21万2000円が支給されます。

    接種したワクチンの種類や接種回数などは明らかにしていません。

    女性は急性の心筋梗塞などを起こしていたということで、死亡診断書やカルテの記載などを踏まえて因果関係を判断したとしています。

    厚生労働省によりますと、これまでに850人が接種後にアナフィラキシーなどを起こして救済の認定を受けていますが、死亡一時金が支払われるのは初めてです。

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    ワクチン4回目接種 7月22日から医療従事者などに対象拡大(7/22)

    2022年7月22日

    新型コロナウイルスワクチンの4回目の接種について、厚生労働省は、現在、60歳以上などに限定している対象者を、7月22日から医療従事者や介護職員などにも拡大することを決めました。

    4回目接種は重症化を防ぐ効果が期待されている一方で、対象者は60歳以上の人と、18歳以上の基礎疾患のある人か医師が「重症化リスクが高い」と判断した人に限定されています。

    感染の急拡大を受けて厚生労働省は専門家でつくる分科会を開き、医療機関や高齢者施設で集団感染が発生するのを防ぐために、4回目接種の対象者を拡大する方針を示しました。

    具体的には18歳以上で、重症化リスクが高い人に接する機会が多い医師や看護師などの医療従事者のほか、高齢者施設や障害者施設などで働く職員を新たに対象にするということです。

    分科会では了承され、厚生労働省は7月22日から4回目接種の対象者を拡大することにしています。

    また、オミクロン株に対して高い効果が出るよう改良されたワクチンが、2022年の秋にも実用化される可能性があるとして、厚生労働省は重症化リスクのある高齢者などで、従来のワクチンを2回以上接種した人は、接種できるよう準備を始める方針も示しました。

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    コロナワクチン 5歳から11歳対象に臨床試験を開始 塩野義製薬(7/19)

    2022年7月19日

    大阪に本社がある塩野義製薬は開発を進める新型コロナウイルスのワクチンについて、5歳から11歳の子どもを対象とした臨床試験を始めたと発表しました。

    塩野義製薬では開発中の「組み換えたんぱく質ワクチン」という種類の新型コロナウイルスのワクチンについて、すでに12歳以上や18歳以上などを対象にした臨床試験を進めています。

    会社によりますと、今回の臨床試験は5歳から11歳が対象で、参加者48人に開発中のワクチンを2回接種し、子どもに接種した際の安全性などを確認するということです。

    使われているワクチンは大人向けの臨床試験で使われているものと同じ成分で、今回は5歳から11歳の子どもに適切な量も確認するということです。

    会社では、今後、臨床試験の結果を検討しながら、国への承認申請を目指すとしています。

    塩野義製薬は「日本国内で5歳から11歳に接種できるワクチンの選択肢は限られていて、ワクチンが必要な子どもに選択肢を複数用意したい。小児から高齢者まで幅広い年代に使ってもらえるワクチン開発を目指す」とコメントしています。

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    厚労相”高齢者や若い世代 速やかにワクチン接種を”日曜討論(7/17)

    2022年7月17日

    新型コロナワクチンついて、後藤厚生労働大臣はNHKの日曜討論で、感染の再拡大を踏まえ、高齢者などには4回目の接種を、若い世代には3回目の接種を速やかに受けるよう呼びかけました。また、現時点で新たな行動制限は必要ないという認識を重ねて示す一方、医療のひっ迫が見込まれる場合などは、行動制限も含めた対策の強化を検討する考えを示しました。

    この中で、後藤厚生労働大臣は、新型コロナの感染再拡大について「新しい大きな感染が始まっていることは間違いない。夏休みにも入って、人の移動や接触が増える時期にもなり、感染拡大がどうしても起きる時期になる」と指摘しました。

    また、新型コロナワクチンについて「高齢者は2月、3月に主に打っているので、5か月たてばぜひ4回目を打ってほしい。3回目接種をしていない若い世代の人には接種してほしい」と速やかに接種するよう呼びかけました。

    そのうえで、4回目接種について「リスクの高い人が集まる病院や高齢者施設では、その人たちにうつさないように、スタッフが減って業務が維持できなくならないように認めることにした。今の状況から言えば、それ以上へ拡大することは考えていない」と述べました。

    そして後藤大臣は、現時点で新たな行動制限は必要ないという認識を重ねて示す一方、「リスクを管理できないほど感染が進むとか、医療のひっ迫が起こることになれば、行動規制を含めた対策の強化も考えなければならない」と述べました。

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    首相 4回目のワクチン接種の対象 医療従事者などへの拡大表明(7/14)

    2022年7月14日

    岸田総理大臣は記者会見で、現在60歳以上の人などに行っている4回目のワクチン接種の対象範囲を、医療従事者と高齢者施設のスタッフなどにも拡大し、来週以降、接種を始めることを表明しました。

    “新たな行動制限 現時点では考えていない”

    この中で岸田総理大臣は、新型コロナの感染状況について、感染が全国的に拡大し、若い世代を中心にすべての年代で感染者が増えているものの、重症者数や死亡者数は低い水準にあり、病床使用率も総じて低い水準にあると説明しました。

    そして、新たな行動制限を行うことは現時点では考えていないとする一方、社会経済活動と感染拡大防止の両立を維持するため、世代ごとにメリハリの効いた感染対策をさらに徹底する考えを示しました。

    具体的には、現在、60歳以上の人や、18歳以上で基礎疾患がある人に行っている4回目のワクチン接種について、厚生労働省の審議会に諮ったうえで、すべての医療従事者と高齢者施設のスタッフなどおよそ800万人にも対象範囲を拡大し、来週以降、接種を進めることを表明しました。

    また、3回目の接種を終えていない若い世代に対し、感染拡大を踏まえて接種を受けるよう呼びかけました。

    さらに、夏休みで人と人との接触機会が増えることが予想されるとして、全国のおよそ1万3000か所で無料の検査を行うほか、主要な駅や空港などに100か所以上の臨時の無料検査拠点を整備する考えを示しました。

    また国民に対しては、手指消毒や室内で会話するときのマスク着用、冷房でこもりがちになる室内・飲食店内での十分な換気といった、基本的な感染対策を徹底するよう協力を呼びかけました。

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    ファイザー コロナワクチン“5歳未満対象に” 初の承認申請(7/14)

    2022年7月14日

    アメリカの製薬大手ファイザーは、新型コロナウイルスワクチンの対象年齢についてこれまでの5歳以上から生後6か月以上に拡大するよう厚生労働省に承認申請しました。5歳未満を対象に承認申請が行われたのは初めてです。

    ファイザーのワクチンは対象年齢が段階的に拡大されて、現在は5歳以上となっていますが、ファイザーは生後6か月から4歳を新たに対象に加えるよう7月14日、厚生労働省に承認を申請しました。

    有効成分の量は大人のワクチンの10分の1で、3回の接種が必要としています。

    国内で承認されているほかのワクチンは、対象年齢が、モデルナが12歳以上、アストラゼネカが原則40歳以上となっていて、5歳未満を対象に承認申請が行われたのは初めてです。

    厚生労働省は今後、海外で行われた治験のデータを踏まえて有効性と安全性を審査し、承認の可否を判断することにしています。

    5歳未満の子どもへの接種をめぐっては6月、アメリカのFDA=食品医薬品局が、ファイザーのワクチンを生後6か月から5歳未満に、モデルナを生後6か月から6歳未満に接種できるよう緊急使用の許可を出しています。

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    98歳女性 4回目接種の翌日に死亡 因果関係は評価できず 厚労省(7/8)

    2022年7月8日

    新型コロナウイルスワクチンの4回目の接種について、厚生労働省は98歳の女性が接種の翌日に死亡しているのが見つかったと発表しました。4回目接種後に死亡した人が確認されたのは初めてで、接種との因果関係は評価できないとしています。

    4回目のワクチン接種は、対象を60歳以上や、18歳以上の基礎疾患のある人などに限定して、ことし5月から全国で進められています。

    厚生労働省は7月8日に開いた専門家部会で、6月27日にファイザーのワクチンを接種した98歳の女性が死亡したと、ファイザー側から報告を受けたことを明らかにしました。

    女性は施設で暮らしていて、翌朝、職員が巡回したところ亡くなっていたということです。

    死因は不明で、接種と死亡との因果関係は現時点で評価できないとしています。

    4回目接種を受けた人は7月7日の公表時点で全国でおよそ149万人で、接種後に死亡が確認された人は初めてです。

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    ワクチン “3回目接種から3か月後も一定の効果” 厚労省研究班(7/8)

    2022年7月8日

    新型コロナウイルスワクチンの3回目の接種について、接種から3か月後も一定の発症予防効果が確認されたとする分析結果を、厚生労働省の研究班が公表しました。

    厚生労働省の研究班は、2回目までモデルナを接種した人が3回目にモデルナかファイザーを打った場合に、変異する前の「従来株」に対する抗体の値がどう変化したかを調べました。

    その結果、3回ともモデルナを接種した152人では、抗体の値が接種の直前に比べて
    ▽1か月後は平均で19.5倍
    ▽3か月後は9.9倍だったとしています。

    また、3回目をファイザーに切り替えた179人では
    ▽1か月後の抗体の値が接種の直前に比べて17.9倍
    ▽3か月後は9.3倍だったということです。

    2回目までファイザーのワクチンを接種した人が、3回目にファイザーやモデルナを打った場合も、同様の傾向が見られたとしています。

    研究班の代表で、順天堂大学医学部の伊藤澄信特任教授は「抗体の値は3回目接種の1か月後から3か月後にかけてほぼ半減してはいるものの、どのワクチンの組み合わせでも発症を予防する効果は一定程度保たれている」と話しています。

    ワクチンの種類や組み合わせによる抗体の値の変化は

    ワクチンの種類や組み合わせによって、3回目の接種後に抗体の値がどう変化したか、厚生労働省の研究班が数値化しています。

    ファイザーを3回続けて打った場合の抗体の値は、
    ▼3回目接種の直前が378
    ▼1か月後が1万9674
    ▼3か月後が1万376

    ファイザーを2回接種して3回目をモデルナに切り替えた場合は、
    ▼接種の直前が409
    ▼1か月後が2万8711
    ▼3か月後が1万4719

    モデルナを3回続けて打った場合は、
    ▼接種の直前が988
    ▼1か月後が1万9248
    ▼3か月後が9768

    モデルナを2回打って3回目をファイザーに切り替えた場合は、
    ▼接種の直前が992
    ▼1か月後が1万7757
    ▼3か月後が9239

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    世界的流行懸念される感染症の国産ワクチン開発支援へ 厚労省(7/6)

    2022年7月6日

    新型コロナウイルスをめぐり、国産ワクチンの開発が思うように進まなかったことを教訓に厚生労働省は今後、世界的な流行が懸念される新型のインフルエンザやサル痘など、8種類の感染症について、国産ワクチンの開発を支援する方針を決めました。

    新型コロナウイルスのワクチンをめぐっては、海外の製薬企業が相次いで開発に成功した一方、国内では開発が思うように進まず、一時はワクチン不足が深刻化しました。

    新たな感染症の世界的な流行に備えて、厚生労働省は7月6日に専門家部会を開き、ヒトからヒトに感染しやすいものの、有効なワクチンがない感染症などについて、国産ワクチンの開発を支援する方針を示しました。

    具体的には、
    ▽新型のインフルエンザやコロナウイルスのほか、
    ▽欧米などを中心に感染が広がっているサル痘や、
    ▽小頭症を引き起こすとされるジカ熱など、
    合わせて8種類を提案し、いずれも部会で了承されました。

    今後、ワクチン開発にあたる製薬企業や研究機関を公募し、国が2022年3月に創設した「先進的研究開発戦略センター」が財政支援などを行うことにしています。

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    熊本の「KMバイオロジクス」新型コロナワクチン 9月承認申請へ(7/6)

    2022年7月6日

    熊本市のワクチンメーカー、KMバイオロジクスは開発中の新型コロナウイルスのワクチンについて、臨床試験の結果の速報値を公表し、十分な有効性が期待できるなどとして、2022年9月に国に承認申請を行うと発表しました。

    KMバイオロジクスが開発している新型コロナのワクチンは国内で実用化されているものとは異なり、ウイルスの毒性をなくした「不活化ワクチン」というタイプです。

    2021年10月からおよそ2000人を対象に行ってきた臨床試験の結果の速報値が6日、発表されました。

    それによりますと、このうち有効性の分析の対象となった18歳から40歳までのおよそ120人について、3回の接種後にウイルスの働きを抑える「中和抗体」の値が、目標としていた数値以上に上昇するなど、十分な有効性が期待できるとしています。

    また安全性については、発熱やけん怠感などの副反応が日常生活に影響が出るレベルで報告されたのは0.1%で、インフルエンザワクチンと同じ程度の安全性が確認できたとしています。

    この結果を受け、会社では2022年9月に国への承認申請を行い、年度内の供給開始を目指すということです。

    KMバイオロジクスの永里敏秋社長は「これまでとは違うタイプのワクチンの実用化により若い世代の接種率を向上させ、感染を抑制して社会生活の正常化に貢献したい」と話しています。

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