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ハムスターが眠っている間、眼球が乾かないように液体が分泌されます。この液体が目からこぼれ落ちてまぶたの周りで乾くと、ハムスターの目が開かなくなることがあります。ハムスターにはよくあることで、特に歳を取ったハムスターに起こりがちですが、医療措置を必要とする緊急事態ではなく、飼い主が家庭で対処できます。

パート 1
パート 1 の 2:

他の健康状態を除外する

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  1. ハムスターの目が涙ぐんでいたり、閉じていたりする理由のひとつに、目に異物がついていることが挙げられます。目やにで目が開かないのでなければ、優しくハムスターの目を開けて様子を見てみましょう。ほこりや砂がついていれば、綿棒などをぬるま湯で湿らせ、優しく取り除きます。目に突き刺さっているものがあれば、自分で取り除くのは控えましょう。さらに目を傷つける可能性があります。ハムスターをできるだけ早く獣医師に診せに行きましょう。[1] [2]
  2. 人間と同様に動物も結膜炎(ピンクアイ)になることがあります。一般的にこの症状はハムスターにとって有害ではありませんが、動物病院に連れて行き、きちんと治るか確認してもらった方がよいでしょう。以下のような症状が見られる場合は、動物病院を受診させましょう。[3]
    • 涙のような分泌物が出ている(時間が経つにつれて、膿のようになるかもしれません)
    • まぶたがくっついている
    • 目が腫れている
    • まぶたの端周辺が赤くなっている
  3. 感染症や外傷によって、ハムスターの頭から眼球が飛び出すことがあります。これは直ちに獣医師の処置が必要な重篤な症状なので、すぐに受診させましょう。獣医師に診せるのが早いほど、ハムスターの眼球を守れる可能性が高くなります。[4]
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パート 2
パート 2 の 2:

開かない目の対処をする

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  1. ハムスターの目を洗う時には、怪我をさせないように気を付けましょう。ハムスターを手荒に扱うと、怪我をさせて獣医師の診察が必要になるかもしれません。優しく持ち上げ、落ち着くまで目を洗い始めるのはやめましょう。目を洗う前に、ハムスターが心地良く感じ、もがいていないか確認しましょう。
  2. ぬるま湯を使用する限り、綿棒でもタオルでもどちらでも使用できます。お湯が熱すぎないか確認しましょう。火傷させ、目を傷つける可能性があります。
  3. ハムスターの目を突然開けないようにしましょう。目やにが原因で目が閉じているので、無理やり開けると目を傷つける可能性があります。まずは、くっついた目やにを分解し柔らかくしましょう。ハムスターの目元に濡れタオルを数分間当てると、目やにが柔らかくなり、くっついているまぶたが緩むでしょう。この処置後、ハムスターは自分で目を開けることができるかもしれません。これを2分試してみて、次の処置を行います。[5]
  4. 数分間ハムスターの目元にタオルを当てた後、目やには柔らかくなり緩んでいるはずです。ハムスターを傷つけないように、まぶたから目やにを優しく払い取りましょう。
    • 目やにが簡単に取れない場合は、無理やり取ろうとしてはいけません。ハムスターを傷つける可能性があります。再度タオルを目やにに当てて、さらに緩めましょう。
  5. 数分待ってもハムスターが自分で目を開けることができなければ、手でハムスターの目を開けてあげましょう。目やにを取った後なら簡単に開けられるはずです。ハムスターが自分で目を開けられるまで、ゆっくりとまぶたを引き離します。
    • 目を開けるのが難しければ、すぐに開けるのをやめましょう。再びハムスターの目元にタオルを当て、目やにを拭き取り、その後もう一度目を開けてみましょう。
  6. ハムスターの目を開けられなかったり、他に何か問題があるようなら、ためらわずに獣医師の診察を受けましょう。病気があった場合、早期発見がハムスターの健康にとって重要になります。
  7. ハムスターがヤニ目になりがちであれば、定期的に清拭してこれを予防しましょう。濡れタオルで目の周りを優しく拭き、溜まった液体を取り除きます。これで目やにが固まりにくくなり、目がくっつくのを防ぐことができます。ハムスターが歳を取ってくると、この症状が起こりやすくなるので、特に歳を取ったハムスターは定期的に拭いてあげましょう。[6]
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ポイント

  • ケージ周辺を清潔に保ちましょう。埃によってハムスターの目が痒くなったり、埃が目の中に入ったりすることがあります。
  • この処置を手荒に行うと、ハムスターを傷つける可能性があるため注意しましょう!
  • 目やにを拭き取っている間、誰かにハムスターを握っていてもらいましょう。
  • ハムスターの目を洗うのに暖かい生理食塩水を使用してみましょう。
  • 噛まれないように手袋を着用しましょう。
  • 手から落とさないように、しっかりとハムスターを掴まえておきましょう。
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注意事項

  • ハムスターを軽く握り、握り締めないようにしましょう。そうしないと、ハムスターを傷つけたり、噛まれたりする可能性があります。
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このwikiHow記事について

Pippa Elliott, MRCVS
共著者 ::
獣医
この記事の共著者 : Pippa Elliott, MRCVS. 獣医であり、Royal College of Veterinary Surgeons(王立獣医師会)のメンバーでもあるエリオット医師は、30年以上にわたり、かかりつけ獣医、そして獣医外科医として獣医療の実践に努めてきました。1987年にグラスゴー大学にて獣医科学と獣医外科学の学位を取得してます。エリオット医師は生まれ故郷の町にある動物診療所に20年以上勤務しています。 この記事は129,300回アクセスされました。
カテゴリ: ペット
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