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もし「未来」という教科があったなら

『もし「未来」という教科があったなら』あなたはどのような授業をしたいですか?これは教員のためだけではありません。このnoteを読んでくださっている全員に考えてみてほしい。

教員を志し、教員となった今教育に感じること。

教員5年目の夏。「教育は教員だけのものじゃない」という恩師の言葉が頭をよぎる。生徒の姿を見て、部活動や放課後など教室外で仲間と過ごす時間が、彼らの成長に大きく繋がっていると実感する。しかし、そう感じれば感じるほど、いつも教壇に立って授業をする自分の価値を見失う。生徒が自分の軸を持ち、人生を送るために、自分は貢献できているのか?もやもやした感情が渦巻いていた。

「人」との出会い

2021年4月。突然、山本尚毅さん、菊田隆一郎さんに「未来科」の授業を作らないかと提案された。最初は何を言っているのかよく分からなかったが、未知のコンセプトとの出会いにワクワクした。

「とりあえず、未来というコンセプトでシラバスを書いてみてください」と言われたが、全く筆が進まない。本を積み、付箋を張り出し、試行錯誤する。思い返してみると、仲間と授業をつくる経験は久しぶりだった。授業準備はいつも孤独だ。学校が始まり、授業・面談をして、生徒が帰ると、ひとり授業準備に取り掛かる。ゆえに、勤務を終え、自宅に帰り、夜にお酒を片手にZoomであーだこーだ議論しながら授業を考えるのははじめてだった。教員以外の全く異なるバックグラウンドを持つ2人と一緒に授業を作る、職員室ではなかなかできない、新鮮な経験。「教育は教員だけのものじゃない」という言葉の意味を実感した。自分の「思考の枠」がどんどん広がっていく。自分の中に眠っていた教育への想いが、対話を重ねていくとともに棚卸しされていく。

教員をとりまく環境では、自分の「思考の枠」を飛び超えて授業を作るのは難しい。授業準備は、教員の仕事の要だからこそ、新しいやり方で授業をつくることは、少し勇気がいる。しかし、未来科の授業を受ける生徒を想像し、挑戦する私を後押ししてくれた2人がいたから、できたのだと思う。

「未来科編集室」での学び

「未来科編集室」で作った授業は、自分のマスターピース(傑作)となった。自分の凝り固まった頭の中が整理され、描いた理想を具現化することができた。今回の体験をもとに、「次の授業はこうしよう」と成長し続けようとする自分に出会った。自分の理想を実現するために、これまでと異なる形で教育に携わりたいという思いも持ち始めた。

架空の科目「未来科」のシラバスを考える経験は、「授業準備」という当たり前の仕事の延長線上にあったからこそ、抵抗感なく挑戦することができた。社会が変わり、教育が変わりはじめている今、教員もまた変わらなければいけない。そう感じる全ての先生にとって、「未来科編集室」が「最初の小さな一歩」となってほしい。

オンラインイベントの実施について

「未来科編集室」のオンラインイベントを実施します。以下、概要になりますので、興味のある方ぜひご参加ください。下記に応募フォームがございます。

日時:2021年8月19日(木)20:00~21:30

未来科編集室は、学校の先生が「未来科」という架空の科目のシラバスを妄想し、授業を実践するプロジェクトです。
2021年5月から実験的に、公文国際学園の大山紘平・『もし「未来」という教科があったなら』をプロデュースした山本尚毅・2021年3月に高校を卒業した菊田隆一郎(ニューヨーク大学にて教育学を専攻予定)の3名が、夜な夜な議論し、シラバスを何度も作り直し2021年7月に、高校1年生160名の現代社会の授業で、2コマの「未来科」の授業を実践しました。
その実施報告と、学校での調整、生徒の反応、チームでシラバスを作る悪戦苦闘の様子と面白さを共有します。
また、2021年9月から12月の100日間で、チームでの「未来科づくり」プロジェクトを開始予定です。この第1期「未来科づくり」プロジェクトに参加したい学校の先生や教育外のバックグラウンドを持つ方々への募集説明会もあわせて実施します。

●当日のタイムライン(予定)
20:00 未来科について概要の説明
20:15 実践秘話
20:55 質疑応答や対話
21:15  未来科編集室第1期の募集について

以下のGoogle Formからお申し込みください!当日Zoomのリンクをお送りいたします。
https://forms.gle/hR4mHXJzoxRzrfkz6(申し込み用フォーム)

https://fb.me/e/IhuupawN(Facebookイベントページ)


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